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「ちぇんじ123(2)~(4)」原作:坂口いく 画:岩澤紫麗
特撮ヒーローの好きなアキバ系高校生・小介川は、ある夏の日、1人の少女のピンチに遭遇する。月斗素子という名のそのメガネ女子は、か弱くて儚げで、守ってあげたくなるような女の子なのだが、実は内に3つの人格を飼う多重人格者で……。
虎を素手で倒した伝説の格闘家に育てられた人格・ひびき。
剣聖と呼ばれる達人で、傭兵の経験もある銃火器のエキスパートに育てられた人格・ふじこ。
古式柔術の伝承者に育てられた人格・みきり。
3人の女の子(頭文字を合わせて「ひふみ」)は素子がピンチの時に現れ、乱暴な方法でもめ事を解決して去っていく。
ヘタレながらも素子の身の安全を常に大事に思い、時に体を張ってくれる小介川に3人ともが恋をし(素子はほんのり気になるくらい)、1人の体で4度おいしいハーレム状態となる。
素子の激しいドジっ子ぶりでひふみの登場頻度は高いし、なんやかや側にいる小介川は信頼され愛され、温泉のある別荘地に避暑に2人で出かけることになる。嬉し恥ずかし2人旅、となるはずが、別荘には古式柔術伝承者の親父さんと謎の外人、そしてひふみの中の最終人格を出そうと暗躍する傭兵たちまでもがいて……。
どの人格も女の子っぽくて優しすぎるなあ、と物足りなさを感じていたら、中には暴走する初号機みたいなのがいた。その人格・ゼロは、7年前(9、10歳くらいか)に車と傭兵のほうの父さん・仁をして「殺さなければ殺される」そう覚悟させるほどの化け物だった……と意外な展開。別荘編が終わったら終わったで新キャラ大量投入があるし、いろいろ読者を飽きさせない工夫があって良い。
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