漂流ネットカフェ3(アクションコミックス)押見 修造双葉社このアイテムの詳細を見る |
「おかえり」
「漂流ネットカフェ(3)」押見修造
ふとしたことから訪れたネットカフェごと異次元へ飛ばされた土岐は、初恋の人・遠野と共に、なんとか元いた世界へ帰ろうと努力していた。そんな2人を引き裂き、遠野をモノにしようと画策する寺沢の陰謀により、土岐は殺人の疑いをかけられる。そんな土岐のピンチを救ったのは、元の世界に残してきた身重の妻によく似た雰囲気の女・まこだった。彼女はネットカフェの中で唯一まともに見える男である土岐を頼ろうと、事あるごとに接触を求めてきて、ついには……?
脱出の希望が見えぬまま、性と暴力に支配されていくネットカフェ。しかも一番の敵は、もっとも強大な暴力を持つ寺沢。というのが絶望的でいい味出してる。
のだが、なんだか誰も真剣に脱出方法を考えてない風なのが気になる。人任せにして事態が勝手に解決してくれることを望む、いかにも現代っ子らしい都合のいい考え方の持ち主ばかり。みんながみんなネットカフェにひきこもってる展開にはどうも違和感がある。もっと外に目を向ける人がいてもよくないか?