聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 6 (MF文庫J)三浦 勇雄メディアファクトリーこのアイテムの詳細を見る |
「聖剣の刀鍛冶(6)」三浦勇雄
自分が聖剣の鞘であること。ヴァルバニルに対する最後の切り札であることを知らされたセシリーは、怯えるでも自暴自棄になるでもなく、むしろ淡々と現実を受け入れ、愛する男・ルークが自分を救ってくれると楽観的に信じていた。
当然ルークは、そんなセシリーを死なせはしないと、今まで以上に自分を追いこんで刀鍛冶の研究に打ち込む。
とある小国家に残された初代ハウスマンの生家を訪ね、ヴァルバニルに対するための文献を探すことになった2人は、ちょっとした旅行の楽しさやドキドキを楽しむ。しかし、小国家にはすでに帝政列集国の手が回っていた……。
魔剣所持者同士の戦いが本格化してきたシリーズ第6巻。
強くなったセシリー+アリアやルークたちだが、敵はそれ以上に強くクセがあり、何度も窮地に陥る。それは全戦局でも同様。軍国、帝政列集国、独立交易都市の代表が集まる会議の席は、血で血を洗う戦場と化し、しかも圧倒的に帝政列集国が優勢ときた。
戦闘よりも戦争パートのほうが楽しいので、次巻はけっこう楽しみ。魔剣所持者同士の戦いは、なんか大ざっぱすぎるのよね……。戦争パートだって、一般的なファンタジー軍記ものと比べると随分見劣りするけど、軽くて楽しいのがライトノベルだからね。よいのではないかと。