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留萌に来て3年目となり、いろいろな場で
地元の有力者と話をするような機会も増えた。
そうしたときに思うのが、有力者同士の
人間関係というか、自分のようなよそ者には
分からない、誰と誰は仲が良いとか、その逆
とかいう話が、結構あるような気がするのだ。
だから、新しいことをやるのに「あそこの人と
一緒にやってみたらいいじゃないですか」と
言っても相手の反応がイマイチ、ということも。
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これはいったい、何なのだろう。
。。。と思って、こっそりいろいろな関係者に
なかなか外からは窺い知れない人間関係を聞いて
みたりしているのだが、正直まだ良く分からない。
個人個人の好き嫌いというより、もう少し奥深い
地域の人々の価値観とか、そういうところにまで
問題の根っこがあるような気がしてならないのだ。
それを探索するために、自分は最近独自の
アプローチというか、周囲で誰もやっていない
やり方で、こうした問題に取り組もうとしている。
それが、地域史研究だ。
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だいたい、どの市町村でも、『開基○○周年記念誌』
とか『町制○○周年記念誌』のような、地元の歴史を
記録した立派な書籍が図書館に行くとあったりする。
それを丹念に読み、例えばその町には本州のどの
地域から開拓で入植してきた人が多いのか、とか。
これまで、その町にはどのような産業の栄枯盛衰が
あって、現在の産業構成に至っているのか、とか。
歴代の町長はどのような人で、どのような事業をやって
成功したり、あるいは失敗したりしてきたのか、とか。
そんなことを、一つひとつ丁寧に調べることで、
地元の有力者のルーツがどういったところに
あるのか、意外と分かってきたりするのだ。
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もっと古い歴史になると、市町村の公式な資料には
載っていなくて、地元の人が自主制作したり、自費出版
したような、いわゆる郷土史といった部類のものになる。
これはいろいろな資料収集によって作られているのだが、
結構多いのが地元に古くからいるお年寄り、長老にお話を
伺って聞き取る、聞き取り形式で出来事を綴ったものだ。
読んでいて面白いのは、男性はいいことしか覚えていない、
例えば鰊がたくさん取れた年のことは非常に多弁に語って
くれるそうだが、取れなかった辛い歴史のことはほとんど
覚えていない、というか思い出したくないのかも知れない。
女性の方がそのあたりは客観的で、「おじいさん、そんな
こと言ってもその前の年は取れなくて大変だったでしょ」
みたいな話がすらすらと出てくるのだ、という。(;一_一)
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決して長い歴史があるわけではない北海道だが、
意外と開拓以来の、それもこんな田舎の話になると
ちゃんと資料が残されていない部分もあるようだ。
それでも、いろいろ調べると地域の成り立ちとか、
どういうことに成功体験を持っているのか、とか、
失敗体験が地域の価値観形成に影響しているのでは
ないか、とか、何となく分かってくることも多い。
陳腐な言葉かもしれないが、結局、人に歴史あり、
そして地域にも歴史あり、ということなのだろうと思う。
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読み出すとつい止まらなくなってしまう(-_-;