J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某NPO法人フットサル連盟副理事長。

大学経営と寄付金のはなし

2016-01-14 23:59:59 | Weblog




国立大学の学費が上がりそう、というを友人から聞いた。

大学院でお世話になった某地方国立大は小規模大学だが、
それでも現在の授業料水準を維持しようとすれば、年間で
10億円はどこかから持ってこなければならないのだという。


例えば同窓会などの組織が支援できるだろうか、という
話も出たが、それでも年間10億円は気が遠くなる額だ、と。



平成26年度の決算をみると、上記大学における寄付金収益は
2,800万円ほど、総収入に占める割合は0.9%程度に過ぎない。

規模が違いすぎるので比較にならないが、自分が学部でお世話に
なった某私大は寄付金収入が78億円ほど、ピーク時は90億近かった。


ただ、額だけでなく総収入に占める割合でも3.5%近いので、
大学運営における多様な収入確保という意味でも進んでいるか。



両方の卒業生をみていると、愛校心そのものは変わらない
気がするが、大学側の働きかけに差があるだろうな、とは思う。

例えば某私大の方は、北海道にも毎年OB会組織の集まりに学長と
大学の財務担当が訪れて財務状況を説明し、さりげなく寄付を募る。
いわゆるIR資料も丁寧で詳しく、新規投資に向けた寄付もすぐ集まる。


こうやって考えると、寄付金を募るためのコストをかけられるという
点で大学運営に規模の経済が働いているのだろうし、そのことが更なる
大学のブランド化につながるわけで、小規模大学の場合は工夫が必要かも。



自分はどちらも一銭も寄付してないけどね(-_-;
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