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国立大学の学費が上がりそう、という話を友人から聞いた。
大学院でお世話になった某地方国立大は小規模大学だが、
それでも現在の授業料水準を維持しようとすれば、年間で
10億円はどこかから持ってこなければならないのだという。
例えば同窓会などの組織が支援できるだろうか、という
話も出たが、それでも年間10億円は気が遠くなる額だ、と。
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平成26年度の決算をみると、上記大学における寄付金収益は
2,800万円ほど、総収入に占める割合は0.9%程度に過ぎない。
規模が違いすぎるので比較にならないが、自分が学部でお世話に
なった某私大は寄付金収入が78億円ほど、ピーク時は90億近かった。
ただ、額だけでなく総収入に占める割合でも3.5%近いので、
大学運営における多様な収入確保という意味でも進んでいるか。
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両方の卒業生をみていると、愛校心そのものは変わらない
気がするが、大学側の働きかけに差があるだろうな、とは思う。
例えば某私大の方は、北海道にも毎年OB会組織の集まりに学長と
大学の財務担当が訪れて財務状況を説明し、さりげなく寄付を募る。
いわゆるIR資料も丁寧で詳しく、新規投資に向けた寄付もすぐ集まる。
こうやって考えると、寄付金を募るためのコストをかけられるという
点で大学運営に規模の経済が働いているのだろうし、そのことが更なる
大学のブランド化につながるわけで、小規模大学の場合は工夫が必要かも。
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自分はどちらも一銭も寄付してないけどね(-_-;