J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某NPO法人フットサル連盟副理事長。

商店街はなぜ滅びるのか

2012-06-06 23:59:59 | Book Review


4位をキープ!!ありがとうございます。
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このところ、宿題本がたまっていた。

新書などは読み出すと早く一気に読めるのだが、
ハードカバーは読み出すまでのハードルが高い。


たまたま、出張が続く中で時間も出来たりして
少しずつクリアできたので、その一部をご紹介。



太陽は動かない
クリエーター情報なし
幻冬舎


これまでの吉田作品とは全然違う。
新エネルギーがテーマというあたり
真山仁「マグマ」を思い起こさせる。

マグマ (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞社


本作は連載ものとして書かれたようで、
場面が目まぐるしく展開するあたりは
切り替えについていけなくなりそうだった。


ただ、最後の最後でやはり吉田修一らしさ
というか、構成力の妙と人間味が感じられる。
スケールも大きく428ページの大作、読み応え十分。



(日本人)
クリエーター情報なし
幻冬舎


橘玲氏も3.11を経て作風がやや変わった印象、
本作では橘流の日本人論を骨太に展開していく。

日本人は決して特殊な存在ではなく、例えばタイを
はじめとする東南アジアの農村社会では普遍的な
文化的背景や価値観に基づき意思決定しているのだと。


橋下大阪市長の「ハシズム」分析など、様々な観点から
日本人の特性を分析していて、381ページあるが読みやすい。



商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社


著者はじめての単著ということだが、商店街の
形成から衰退までを丁寧に分析しており面白い。

コンビニという新業態の台頭、ロードサイド店の
急速な発展など、様々な環境変化によって商店街が
滅びていく様子は、この問題の複雑さを表している。


酒屋という商店の息子に生まれた著者であるが、過剰な
思い入れを持たず商店街自身の問題にも切り込んだ好著。



どれもオススメです(-_-;
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