ただの日誌
たま〜に行く平鮒釣りの記録を書きます
 

採種  




展示会に出品していた鉢はまだ採種にはいたりませんが、初めから
種子採り用に仕立ててある鉢はそろそろ採取にとりかかっております。

画像の鉢は黄葉の系統ですが、朔果が枯れてガクが広がってきましたら
採種です。 なかにはピタッと朔果にガクがついてしまっている場合が
ありますので、その時にはそのまま採種します。朔果は壊さずに筋入り
封筒に入れ、箱に入れて自然乾燥させます。

封筒には花名や花色を書き込んでおきます。封筒には安全ピンで穴を
あけて空気が通るようにしておくと良いと思います。

しばらくこのまま乾燥させた後に朔果を壊して乾燥剤の入った容器に
いれて保存という事になります。 



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交配が上手くいくと画像のようになります。 でも、まだ油断は出来ません。

そのうち、種子を食う虫がサクの中に入り込んで食害を起こす場合があるからです。

ですから、油断はしないで毎日のように点検を行った方が良いと思います。


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ほぼ毎日、受粉作業を行っておりますが、なかなか上手く実ってはくれません。

大輪種の場合は、花粉が沢山出ていても種子にならない場合が多く、けっこう
期待を裏切られる事は日常茶飯事です。

当然、交配も確率が悪くて今回の場合も失敗に終わっています。 でも、交配を含む
受粉作業は大輪朝顔を栽培する場合には絶対に必要な作業ですし、今現在にはたいした
影響が無いと思っていても、数十年後の大輪朝顔の花径に影響が出てきますので、
ムダな作業ではありません。それを考えると、今現在に私達が大きな朝顔を楽しめるのも
昔の栽培家の努力の結晶と研究の成果だと思います。

大輪朝顔の栽培は単なる栽培だけではなく、栽培の中に伝統を受け継ぐ要素も含んで
いる事も頭の片隅にいれて私は栽培しております。





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先日の台風で鉢を避難させてから、急に芯食い虫の出現が多くなっています。

この手の虫には、オルトランが効くのですが、前回の散布以来時間が経過したために
発生が急増したと考えております。それと、散布量が苗の大きさにして少なかった
様でもあります。その証拠に、採種用に栽培している小さ目の鉢にはこの虫がついて
いません。  当面の予防にオルトランの再散布で対応していますが、この虫は
捕殺するのが一番です。夜盗虫は葉と花を食いますが、芯食い虫は花のみで、
雄しべと雌しべが好物です。 ですから、花の受粉を毎日行っていれば、割と
簡単に発見できて捕殺できます。目印は、「糞」です。黒い小さな粒が葉の上に
転がっていたら要注意です。必ずというくらい虫がついています。 また、蕾が
食われていても、虫が不在なら、隣の蕾をチェックしましょう。蕾に穴があいていたら
すでに忍び込んでいるかもしれません。 おいしい所だけ食べて、次々と移動して行きます。

時として、結実した種子も食べてしまいます。こうなると頭に来ます。。。

毎日の点検は必須です。





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昨日の続きで交配の方法です。

昨夕、雄しべを取り去った蕾に早朝から受粉作業を行い、交配させます。

父花とする方の花にも傘を被せておいたので、この傘を取り去り花粉の状態を見ます。
花粉が出ていればピンセットもしくは筆で花粉を採り、雄しべを取り去った蕾の雌しべに
受粉させます。

受粉させたなら、すぐに花を絹糸で閉じてしまい、虫媒を防ぐと共に交配した品種を
書き込んだ札を蕾の下に取り付けます。

札には、母花×父花 受粉させた日にちを書き込んでおくと良いでしょう。
花色なども書き込んでおくと良いと思います。




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自家受粉の方がある程度出来ましたので、交配も手掛けております。

まず、受粉する前夕に母花とする蕾の筒にピンセットで切れこみを入れます。
筒の中は、雄しべと雌しべがありますが、雌しべが通常なら一番長く、
雄しべは短い状態で収まっています。

雄しべと雌しべを確認したら、雌しべを残して雄しべを取り去ってしまいます。
こうすることで、翌朝に自家受粉されることを防ぎます。
この作業が済みましたら、目印をつけた傘を被せておき、
これと同時に、父花とする花にも傘を被せておきます。



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9月1日のブログでお伝えした、自家受粉のその後ですが、上手く種子がつきますと画像のような感じになります。

ガクの下に結んだ毛糸が、自家受粉を表しています。 私は、同じ鉢で採れた種子でも、このように確実に自家受粉したものと、自然に種子がついたものとを分けて採種しています。

翌年に、完全自家受粉の種子を播いて、色が変化した場合には分離しているという事が確実にわかります。


私は、完全自家受粉の種子を100%作る事は出来ませんが、傘をかぶせなくて咲いている花も受粉をした後にすぐに花を閉じて、無用な虫媒を出来るだけ避けるようにしております。このような努力をする事で本来の品種と違った花が咲くことを少しでも防ごうとしております。



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今日は、第4回 全日本朝顔会に出席してまいりました。

この会は、「大阪朝顔会」 「京都半日会」 「名古屋朝顔会」 「静岡朝顔研究会」
「焼津朝顔研究会」 「戸田朝顔同好会」 「東京朝顔研究会」 「横浜朝顔会」
「東京あさがお会」の栽培、育種に携わっております面々が一堂に会し、今年の
栽培の成績ならびに生育状況などの報告や、研究課題や研究報告についての話、
また、大輪朝顔の栽培家の現状や拡大対策、今後の方針などの意見交換を
新睦懇親宴会を交えて協議していく会であります。また、今回の出席者は60名を越え、
静岡県の熱海市の宿にて盛大に行われました

私は翌日に仕事があるために、日帰りで出席しましたが、大半は宿泊しての参加でした。
そのため宴会が終わってから、最終の小田急線のロマンスカーに乗るように熱海を出て
小田原に向かい、予定通りロマンスカーに乗って出発したまでは良かったのですが、
出発してすぐに電車が止まり。。。

動かなくなって。。。  アナウンス。。。 

「この先が、線路に水がたまって運転見合わせ中」 とか。。。

で、延々と車内で居眠り。。  とうとう本厚木でロマンスカーの運行は取りやめと
言われて追い出され、急行に乗り換えた所で徐行運転。 ノロノロ~ と走って
いつになったら着くのやら。。

ところが向ヶ丘遊園辺りから電車が早くなって、恐ろしくなるほどの猛スピード!
これならあと30分で帰宅だ!! と思ったら、乗りかえる電車が止まっているとの
車内アナウンスで、またガッカリ。 途中でタクシーに乗って帰宅しました。

私の住んでいる杉並区は、相当の被害だった様です。 翌朝テレビで見て知りました
知り合いからも電話が来ますが、私が帰宅した時にはもう小止みだったので、
どれだけの大雨だったかわかりませんで、困惑していますが、時間100ミリ降った
らしい割には、家の朝顔はぜんぜん元気です

でも、明日は鉢を移動しないと、また台風です。 一難去ってまた一難。
まだまだ朝顔との格闘は続くのであります。



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前日の夕方に傘をかぶせておいた蕾を、早朝に受粉させます。
時間は私は鉢数が多いので、4時頃から受粉作業を行っております。

まず始めに、紙製の傘を取り除きます。 傘がかぶっていたために、
蕾は開けない状態になっていますので、人が蕾の先端から広げてあげます。
ちょっと開いたら、息を吹きかけると花弁が膨らんでパッと咲きます。

花が開いたら観察します。雌しべの状態と雄しべの状態を見ます。
雌しべは色が白いかの確認です。茶色になっていたりカビが
出ているようなら採種は無理です。雄しべは花粉が出ているかの確認です。

幸いにして雄しべも雌しべも問題がなければ、いよいよ受粉させます。
ピンセットで雄しべの葯を取って雌しべに花粉をつけても良いですし、
筆に花粉をつけて雌しべにつけてもよいです。

上手く花粉をつけられれば、すぐに花弁を閉じてしまいます。
そして花弁の先端を絹糸で結んでしまいます。こうすれば虫が来ても
虫媒はしません。こうして受粉した花は確実に親の血統を
引き継いでいますので、目印としてガクの下側にアクリル製の
毛糸を結んでおきます。こうしておけば勝手についた種子ではなく、
確実な種子とわかるのです。





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