広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

お盆とあまり関係ない話

2014-08-14 23:35:19 | 秋田の季節・風景
前線の停滞や台風の接近で雨が続いた秋田。
秋田市では8月に入ってから13日までの総雨量が220.0ミリ。8月1か月間の平年値176.9ミリを既に上回り、空梅雨だった分が相殺されたと言っていいのだろうか。
毎年8月10日開催・11日予備日の「秋田市夏まつり雄物川花火大会」は、両日とも中止。今のところ26日に実施される予定。

12日以降は晴れや曇りで雨は落ち着いた。最高気温は20度台後半で、過ごしやすい。
明日、あさってはまた雨。


8月に月遅れでお盆を行う所では、13日に墓参りに行くことが圧倒的に多いはず。
「ご先祖の霊が自宅に帰ってくる」のがお盆であり、「帰宅するご先祖を墓に迎えに行くために墓参する」と考えれば、お盆初日である13日に墓参するのは、理にかなっている。
現代では、帰省や仕事の日程上、他の日に墓参しなければならないのは仕方がないし、気持ちの問題ではありますが。

ローカルニュースでは、春と秋の彼岸の中日とお盆には、墓参りに訪れる人々の光景が報道される。
今年の秋田では、民放各局はいつものように13日に報道された。ところが、NHK秋田放送局は14日に放送していて、違和感を覚えた。過去にこんなことがあっただろうか。
平和公園で取材していて、取材も14日だったようだ。
周りのお墓の多くには既に花が供えられ、墓参り済みのよう。14日に墓参に訪れる人は多くなさそうだった。(来るまで待っていたのかも)

ホームページでざっと見たところ、他にも静岡放送局、鳥取放送局、山口放送局が、14日に墓参りのニュースを伝えていた。(もちろん13日に伝えたところも多かった)
まあ、実際に墓参りする人がいたからいいのだろうが、お盆の墓参の本来の意味を踏まえれば、タイムリーさに欠ける。
また、取材・放送する側が本来の意味を知らずに「お盆中の13日から15日のどっかで取材すればいいでしょ」と思ってやっているのなら、日本の伝統がないがしろにされていると感じてしまう。



お盆とあまり関係ないですが、秋田市中央部から2題。
通町(所在地は大町一丁目)にある「せきや」。
秋田の人はパンの「たけや」と同じく、冒頭にアクセントを置いて発音する。

元々は大久保(現・潟上市昭和大久保)の鮮魚店で、現在は自称「スーパーマーケット」。魚、青果、惣菜に重点を置いた食料品中心の店といった感じだろうか。
仕出し料理や秋田市郊外の温泉の経営(貝の沢温泉)、土用の丑の日に駐車場でウナギを焼いて売るのも有名。

通町では、1990年代後半に道路拡張が行われて、現在の街並みになった。
それ以前は、狭い歩道に沿って各店舗の軒先がひしめいていた。せきやもその1つで、店内も雑然とした市場のようだったと記憶している。
昔は、駐車場が向かい側にあって、羽後銀行→北都銀行通町支店がせきやの隣にあり、拡幅時に土地を交換した。
現在の店舗は、主にかつて銀行だった位置に当たるはず
そんなせきやが、14日から25日まで休業し、店舗の改装を行っている。
現在の店舗ができてから、おそらく初のリニューアルということだろう。

今や秋田市中央部において、数少ない、いろんな食品が1か所で購入できる店であるせきや。
10日以上もお休みとなれば、お年寄りなど一時的な買い物難民が発生してしまわないか、ちょっと心配ではある。

【29日追記】予定通り、26日から営業再開。3日間はセールが行われた。
外観はほとんど変化なく(出入口の一部だけ?)、内部は照明がLEDになって明るくなるなどしたものの、売り場レイアウトはほとんど変わっていないそうだ。



少々移動して、秋田ニューシティ跡地。
敷地の西半分は月ぎめ駐車場、東半分は「大町イベント広場」として竿燈の時は出店が並ぶなどするが、通常はほとんどイベントはなく、単なる広大な空き地。
たまに仮設駐車場になったり、所有者と経営が同じ秋田いすゞの新車仮置き場(?)になったりしている。※今春

13日は、
ずらりと並んだ貸切バス
国際興業グループ共通塗装の貸切バスがたくさん並んでいた。おそらく何かのツアーで来て周辺のホテルに宿泊しているバスの駐車場。

6台あり、すべて青森県の十和田観光電鉄のバスだった。
ゆったりと勢揃い
団体名の表示は見えなかったが、通しの号車番号が振られていて、同じ団体のようだ。(左から1号車)
でも、その車種というか車齢の差が激しい。

国際興業グループだからどれもいすゞの車なのだが、現行ガーラ1台、先代ガーラ3台、1996年まで製造されていた「スーパークルーザー」2台と3世代に渡る。
ナンバーはいずれも「八戸200か」で、古くても大きい番号のものがあって、中古車もありそう(国際興業本体から来たのか)。
【15日追記】1台だけ「14-99」とだいぶ大きいナンバーの車があり、写真では地名を判読できなかった。十和田観光電鉄では、岩手県軽米町にも貸切部門があり、この車はそこに所属する「岩手」ナンバーかもしれない。

号車(車種)・社番・ナンバープレートの順に紹介。
1号車(現ガーラ)・1265・595、2号車(旧ガーラ)・1258・568、3号車(旧ガーラ)・1257・567、4号車(スーパークルーザー)・1251・482、5号車(スーパークルーザー)・1164・14-99、6号車(旧ガーラ)・1256・545
先代と先々代
側面の表記は、例によって「Towada Kanko」と「Kokusai Kogyo Group」が混在。
1台だけの現行ガーラは、側面に「Towada Kanko」とあるが、秋北バスの同型車は「Kokusai Kogyo Group」だった。

各地の貸切バスを見ると、現行車種の日野セレガ/いすゞガーラが圧倒的。先代のガーラすら珍しくなったし、スーパークルーザーなんてほとんど見なくなった。(中央交通が空港リムジンに使ったり、秋田市のまんたらめ号のように、貸切以外の用途ではそれなりに残っているはず)
皮肉なことに、いすゞと関係がある十和田観光電鉄のような国際興業グループ各社が、古いいすゞの車をいちばん多く使い続けている気がする。

それにしても、このツアーのお客さんたちは、車両の格差をどう感じたのだろう。どうせ乗るなら新しい車がいいだろうし。1号車の人は優越感にひたっただろうか。
どの車がお好みですか?
そういえば、貸切バスが何台も連なる時の順番について。
バス会社によって、1号車が先頭の正順のところと、大きい数字の車が先頭で1号車が最後尾の逆順のところがある。
関西方面の会社に逆順が多いらしいが、かつての秋田市交通局もそうだったはず。中央交通は正順かな。【18日追記】十和田観光電鉄がどちらの順番かは不明。
逆順にする理由としては、狭い道のすれ違いで待たせる対向車(バスやトラック)に対して、「この後に何台バスが続くか」を知らせるためだそう。

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3 コメント

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墓参り (あおい君)
2014-08-15 07:00:20
たしかに、静岡局でも14日に静岡市営墓地での墓参りの様子が放送されました。
多分、夏季休暇の多いこの時期、ニュースが少なくそれを埋める程度の認識で取材、放送されているのだと思われます。
ただ、静岡県内の都市部(富士市などを除く)では、ほとんど7月の新暦のお盆なので、どうも無理やりに放送という感じも受けます。
反面、清水地区の巴川で行われる灯籠流しなど絵になるお盆行事だと思うのですが、7月のお盆ゆえなのかニュースで取り上げられることがないのは残念に思っています。
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Unknown (雪こまち)
2014-08-15 08:01:15
やはり一番新しいガーラがいいですよね(笑)
旧型と新型だとシートピッチなんかも違うとおもいますしゆったり座れる方がいいですね!
あとエンジン音も新型は静だと思いますからね!
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2014-08-17 21:16:02
>あおい君さん
そちらは7月と8月が混在していると聞いていたので、8月に報道されたこと自体、少々驚きました。(と言っても、首都圏でも8月13日に墓参風景が報道されたようですが…)
地方のNHKには、若い職員や他地域出身の職員も多いのでしょうが、各地の伝統さらには日本の伝統をもうちょっと意識してほしい気がします。

巴川の灯篭流しは「ちびまる子ちゃん」の中でしか知らないのですが、なかなか盛大で情緒ある催しのようですね。

>雪こまちさん
同じ値段を払って長い距離乗るのなら、いい車に乗りたいですよね。
2月に初めて新ガーラに乗りましたが、快適でした。

そういえば、同型の日野セレガは、テレビCMをやるようになりました。必然的にいすゞガーラの宣伝にもなってしまうわけですが…
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