昨年、秋田市八橋(やばせ)地区の草生津川(くそうづがわ)沿いに、新しい市道「都市計画道路外旭川新川線」(以下、「新しい道路」とします)が建設されていることを紹介していた。
※2010年9月17日の記事、2010年11月10日の記事では地名の由来も取り上げています。
その後、昨年度内には完成・供用されず、どうなったのかと思っていると、最近はだいぶ工事が進展していたので、この記事で紹介します。
八橋地区は、秋田市役所などのある官庁街・山王地区の北側の住宅地。西側を草生津川、東側を新国道(という名の秋田県道56号線)に挟まれている。
40年くらい前は田んぼ・農村だったであろう一帯を宅地化したので、新国道と最近できた南側を東西に走る「八橋大通り」以外は歩道のない細い道が多い。
新しい道路は、山王大通りの児童会館前・県立体育館裏~サンライフ秋田・秋田市保健所前~旧国道と交差する面影橋交差点~八橋大通りと交差するやばせ橋東たもと
と北進する道路が、やばせ橋東の丁字路交差点からさらに北へ延長される形。(開通すれば十字路になる)
略図 ※線形(道路の向きや曲がり方)はテキトーです。
ここをクリックすれば、上の略図の大きいものが新しいウインドウで開きますので、必要な方は見比べながら記事をご覧ください。
工事区間は、3つに分かれている。各工区とも、ほぼ350メートルずつの距離。
上の略図に記したとおり、ここでは便宜上、各工区を南側からA・B・Cとそれぞれを区分させてもらいます(当然、正式な名称ではありません)。
昨年秋の時点では、「A」工区だけが道路として形になっていて、それより北では用地買収は済んでいたものの、着工はしていないように見えていた。
それでは、南側の「A」工区、やばせ橋・八橋大通り側たもとから順に北へ向かって紹介します。
※悪天候の暗い時と、快晴時に撮影した画像が混ざっています。写りが悪いものもあります。
また、快晴時の方が後から撮影したため、ライン引きなどの進捗状況が異なる画像が混在しています。
やばせ橋東の交差点から見た八橋大通り。奥が新国道「新川向」交差点方向
丁字路から十字路に変わる交差点に、新国道方向から八橋大通り来た車が、A工区へ右折するためのレーンができていた。
A工区入口には柵が立っているし、A工区側向きの信号機もまだ設置されていないが、警察管轄の横断歩道、道路管理者管轄の車線ともに白線が引かれていた。歩道には鮮やかな黄色の点字ブロックも敷設されていた。
A工区南端手前から南側を見る。右が草生津川
昨年の時点で既に道路はできていたから、その当時との差は白線が引かれたこと程度。
川に沿ってカーブのある道をそのまま北へ進む。(略図とはカーブの向きは異なります)
A工区北端手前
左に小児科医院、右にローソン秋田八橋田五郎店の裏が見えてくると、A工区北端。
草生津川の大道東橋と新国道の「八橋鯲沼町」交差点を結ぶ、狭い道(路線バス「泉山王環状線」のルート)と交わる。ここに新たに信号機が設置されていた。
既存の道の東側から。左右が新しい道路(左がA、右がB)、奥が草生津川の大道東橋
ローソンは、新しい交差点の「角地」に位置することになるが、店舗入口・駐車場入口とも、既存の道側にしかなく、新しい道側からは出入りできない。
設置された信号機は、同じ道の隣の交差点のようなぶら下げ式の信号機ではなく、1つずつ独立した通常タイプで、歩行者用信号機もすべての角に設置されている。
B工区南端からA工区側を見る
昨年は、A工区より北は空き地のようになっていたが、そこにA工区から続くまっすぐの道ができていた。ここで言う「B」工区。
A工区と同じ規格と思われ、ラインなども準備済み。
B工区は、南端東側(ローソンの向かい)に老人ホームがあるほかは、アパートや民家の中をまっすぐに抜ける道。途中で細い既存の道といくつか交わるが、うち1か所に、
押しボタン式信号機が設置された
このすぐそばに秋田市立八橋小学校があるため、登下校の安全に配慮したのだろう。
押しボタン信号北側から南方向を見る。まさに一直線の道
上の写真、右側のように、点字ブロックは途切れ途切れに敷かれていた。チョークで位置決めの線は引いてあるので、後から敷くつもりらしい。
ブロックが途切れている部分は、沿道の民家の車庫など車が出入りする部分のようだ。まだ公道との接続部分の工事が途中のお宅も多いから、何らかの理由で終わるまで敷設しないのだろう。だったら全部終わってから、全部まとめて点字ブロックを敷けばいいと素人は思ってしまうが・・・
A・B工区では、上記で紹介した以外には、信号機や横断歩道は設置されない模様。
さらに北へ進んで、B工区の北端。先にはC工区があるはずだが・・・
行き止まり!(白線を引く前の撮影)
イサノ橋と新国道「八橋大畑」交差点を結ぶ既存の道との交点の先には、真正面に会社の事務所と倉庫(?)が立ちはだかっており、丁字路になっている。
既存の道西側から。右がB工区北端、奥が新国道
A・Bの境の八橋鯲沼町への道にはセンターラインがなかったが、この八橋大畑への道にはセンターラインが引かれていて、若干道幅が広いようだ。でも、交通量はこちらの方が少ない印象。
東側から。左がB工区北端
この行き止まりになっている、会社。名前が名前だけに「トーセンぼ(通せんぼ)」ってこと?!
上の写真の通り、この交点には、信号機が設置されていない。(横断歩道の線も引かれていなかった)
前に通った際は、新しい道側(B工区北端)に、
「止まれ」の標識があった(発光式ではなく、ただの板タイプのようだ)
その後、白線が引かれると、
路面に「止まれ」標示
一般的な路面の「止まれ」と比べて、縦方向が短い寸詰まり。何か意味があるのだろうか。
それから、1つ上の写真では見えていた「止まれ」の標識が、上の写真(左の路肩)では紙で覆われている。
前は見えていたものを、その後わざわざ紙をかぶせたことになる。しかも、速度制限や自転車歩道通行可の標識はむき出しのまま。
まだ道路として供用開始していないのだから、見えても見えなくてもどっちでもいいように思うが、なんで改めて隠したのだろう?
上記の通り、ここは歩道が広く、自転車が歩道を通行できる「自転車歩道通行可」になる。その標識の一部がこれ。
おやっと思いませんか?
これ、昔からある「歩行者自転車専用」の左右が反転した鏡像デザイン(以前の記事に本来の標識の画像があります)。人と自転車の配置だけでなく、親子の位置や自転車の前後も左右逆になっている。
これは間違いとか正規のものでないわけではなく、正しい設置。
従来のデザインでは、自転車の絵が必ず向かって右側に位置する。しかし、自転車が通行できる歩道では、自転車は(左右かどうかではなく)歩道の車道側を通ることになっている。
従来の標識ではこの点で誤解を与える恐れがあるので、2008年から設置場所の状況に応じて、鏡像デザインの標識を設置できることになったらしい。
したがって、上の写真の裏面の標識は、従来のデザイン。
鏡像標識は県外では見たことがあったが、秋田では初めて見た。
C工区を見るため、近くの細道へ入り、通せんぼしている会社の裏側へ回ってみた。
C工区南端方向。奥に見えるのが、通せんぼしている会社の裏
裏側すぐのところまで、道路が造られていた。これがC工区南端。
ただし、道路の工事は、砂利が敷かれた程度で、舗装などして出来上がるのはまだ先になりそう。
おそらく、近いうちに、通せんぼしている会社が立ち退くのだろう。将来的にはB工区と接続し、丁字路が十字路になり、信号機が設置されるのかもしれない。
C工区付近では、既存の狭い道路が、南東から北西に向かって斜めに走っている。周りの他の道はほぼ東西・南北方向に沿っているのに、この道だけこんなに角度が違うのがおもしろいが、地図を見ると、実は新国道とほぼ平行。
もしかしたら、この道こそ、新国道と一緒に作られた、由緒ある道なのかもしれない。
この斜めの道と新しい道が、C工区の北側でX字型に交わることになる。
秋田市の広報紙「広報あきた」8月5日号の「市役所からのお知らせ」に「8月22日(月)から八橋イサノ二丁目の市道が通行止め」という告知が出ており、この斜めの道が「道路新設工事のため、8月22日(月)から9月下旬(予定)まで通行止めになります。」とのことだった。
しかし、昨日の時点では通行が可能であり、現場に告知の看板等もなかった。(交点部分で何か作業はされており、誘導員はいた)
斜めの道と新しい道の交点(左手前から右奥が新しい道)
上の写真左に見えているのは「県営イサノ団地」。その奥の緑の看板が健康ランド「ユーランドホテル八橋」。
その先で交わるのが、草生津川の三本橋(という橋だとは知らなかった!)と新国道「操車場入口」交差点へ通じる既存の道。これも狭い道だが、市立寺内小学校、スーパーのト一屋堂ノ沢店、ユーランドホテル、国土交通省秋田運輸支局などが沿道にあり、通行量は多め。
この道が「八橋」の北端で、北側は寺内や泉となる。
なお、以前の記事で触れた「イサノ」という地名がこの辺りで、この道の南側が「八橋イサノ二丁目(住居標示実施済み)」、北側が「寺内字イサノ(住居標示未実施)」で、八橋と寺内両方に「イサノ」が存在している。
ユーランド前付近から東側・新国道方向を見る
ガソリンスタンドと「ローソン秋田寺内イサノ店」の間に押しボタン信号機があり、そこに上の斜めの道が合流(上の写真右)する。
押しボタン信号を過ぎたローソンの先(新国道寄り)で、この道と新しい道路(C工区北端)が合流する。
右がC工区北端
「イサノ二丁目」バス停の向かいが新しい道
「イサノ二丁目」バス停を通るのは、平日に1日1本片道だけの路線バス「堂ノ沢線(昔は堂ノ沢県庁線と言っていたはず)」。この次の「自動車会館前」が終点のため、時刻表が掲示されていない。片道運行だから、向かいにはバス停はない。
北端の工事状況
9月30日まで「新しく道路を作っています」とのこと。(10月以降も舗装など別の工事が引き続き行われるはず)
ちなみに、A・B工区は9月2日まで「新し“い”道路を“造”っています」でした。
C工区も意外に早くできるのかもしれないが、そうすればここに信号機が設置(押しボタンを廃止して移設とか)されたりしそう。
草生津川の三本橋方向。左がC工区北端
ここより北側(上の写真右方向)には、道路を造る気配はまだない。
しかし、ここから北に680メートルほどで、新国道と外旭川アンパスを潜って秋田北インターへ通じる県道72号線の丁字路「野村」交差点につながる。最終的にはそこまで道ができるのだろう。
気になる点
1.開通するなら知らせて!
看板では、A・B工区は9月2日までの工事とのことだが、過去の例を踏まえると、それは9月3日から通行できるというわけではないと思う。
昨年の茨島・大住アンパスや愛宕下橋の道路でもそうだったが、秋田市では新しい道路ができても、ほとんど告知をしてくれない。広報紙に載るのは、開通日ギリギリだったり開通後になったこともあった。
サイトで工事中の告知はするけれど、一般向けとしては分かりづらく、工期(←開通日ではない)と施工業者程度の情報だけ。
(秋田市でも、建設部ではなく都市整備部が行っている区画整理事業の一環の道路建設については、サイトやマスコミでわりと情報発信をしてくれている印象がある)
したがって、開通日時、あるいは道路ができたこと自体を知らない人も多い。(そのおかげで、当ブログへ多数のアクセスをいただいたこともあった。)
秋田市の道路建設セクションにしてみれば、新しい道路が開通するのは日常のことで、業務を淡々とこなしているに過ぎないのだろう。
でも、近隣住民や利用者にしてみれば、身近な場所に道路が開通するのはそうそうあることではなく、利便性・安全性が向上するなど、一世一代(大げさか?)のイベントだ。
また、多くの人に存在を知ってもらい、利用してもらってこそ、道路の存在意義があるはず。
せめて、道路の場所、開通日、交通規制の変更点(←警察の仕事だなどと言わずに)などは、余裕を持って充分に確実に市民に知らせてほしい。
そしてマスコミも、役所のリリースを待つのではなく、自分の足で情報収集して記事にしたらどうなんでしょうかねぇ。
2.安全ですか?
新しい道路は、山王・国道7号線(旧臨海バイパス)方面から新国道・泉・外旭川への最短経路となると思われ、車両の通行は多くなりそうだ。開通区間には歩道がついており、そこを歩く人の安全は、従来よりも確保されそうだ。
しかし、全線開通ではないので、どっちみち、狭い既存の道路へ車が流入することになり、特に、各交点~新国道間の狭い道の通行量が増加しそう。
出会い頭の衝突、歩行者を無視した運転、スピード超過など、事故が起こらないか心配だ。
特に、B工区北端では寺内小学校の通学路になっているようだし、信号機がない上、横断歩道もなさそうなので不安。
3.路線バスがあれば・・・
この一帯は住宅地にも関わらず、通る路線バスは、上記の通り、本数の少ない2路線だけで、日常の足にはならない。
新国道や旧国道に出ないと本数の多いバス停はないが、場所によっては500メートル前後歩かないといけないお宅もあると思われる。新国道の運輸支局入口バス停で乗り降りする人は多く、降りた人がぞろぞろと住宅地へ歩いていく光景も見かける。
せっかく新しい道路ができたのだから、そこを通る路線バスを運行すればいいのではないだろうか。
例えば、秋田駅-県庁-新しい道路-新国道を越えて-泉ハイタウン-通町-秋田駅という環状路線などが考えられると思う。(仮に「泉・外旭川新駅」ができれば、そこを通ることも可能だろう)
新しい道路沿線の利便性が増すし、県庁・市役所方面と秋田駅前方面へのアクセスの両方の性格を持つ路線になるから、保戸野・泉地区の人も便利になると思う。いかがでしょう?
※その後、開通直前の記事はこちら
※2010年9月17日の記事、2010年11月10日の記事では地名の由来も取り上げています。
その後、昨年度内には完成・供用されず、どうなったのかと思っていると、最近はだいぶ工事が進展していたので、この記事で紹介します。
八橋地区は、秋田市役所などのある官庁街・山王地区の北側の住宅地。西側を草生津川、東側を新国道(という名の秋田県道56号線)に挟まれている。
40年くらい前は田んぼ・農村だったであろう一帯を宅地化したので、新国道と最近できた南側を東西に走る「八橋大通り」以外は歩道のない細い道が多い。
新しい道路は、山王大通りの児童会館前・県立体育館裏~サンライフ秋田・秋田市保健所前~旧国道と交差する面影橋交差点~八橋大通りと交差するやばせ橋東たもと
と北進する道路が、やばせ橋東の丁字路交差点からさらに北へ延長される形。(開通すれば十字路になる)
略図 ※線形(道路の向きや曲がり方)はテキトーです。
ここをクリックすれば、上の略図の大きいものが新しいウインドウで開きますので、必要な方は見比べながら記事をご覧ください。
工事区間は、3つに分かれている。各工区とも、ほぼ350メートルずつの距離。
上の略図に記したとおり、ここでは便宜上、各工区を南側からA・B・Cとそれぞれを区分させてもらいます(当然、正式な名称ではありません)。
昨年秋の時点では、「A」工区だけが道路として形になっていて、それより北では用地買収は済んでいたものの、着工はしていないように見えていた。
それでは、南側の「A」工区、やばせ橋・八橋大通り側たもとから順に北へ向かって紹介します。
※悪天候の暗い時と、快晴時に撮影した画像が混ざっています。写りが悪いものもあります。
また、快晴時の方が後から撮影したため、ライン引きなどの進捗状況が異なる画像が混在しています。
やばせ橋東の交差点から見た八橋大通り。奥が新国道「新川向」交差点方向
丁字路から十字路に変わる交差点に、新国道方向から八橋大通り来た車が、A工区へ右折するためのレーンができていた。
A工区入口には柵が立っているし、A工区側向きの信号機もまだ設置されていないが、警察管轄の横断歩道、道路管理者管轄の車線ともに白線が引かれていた。歩道には鮮やかな黄色の点字ブロックも敷設されていた。
A工区南端手前から南側を見る。右が草生津川
昨年の時点で既に道路はできていたから、その当時との差は白線が引かれたこと程度。
川に沿ってカーブのある道をそのまま北へ進む。(略図とはカーブの向きは異なります)
A工区北端手前
左に小児科医院、右にローソン秋田八橋田五郎店の裏が見えてくると、A工区北端。
草生津川の大道東橋と新国道の「八橋鯲沼町」交差点を結ぶ、狭い道(路線バス「泉山王環状線」のルート)と交わる。ここに新たに信号機が設置されていた。
既存の道の東側から。左右が新しい道路(左がA、右がB)、奥が草生津川の大道東橋
ローソンは、新しい交差点の「角地」に位置することになるが、店舗入口・駐車場入口とも、既存の道側にしかなく、新しい道側からは出入りできない。
設置された信号機は、同じ道の隣の交差点のようなぶら下げ式の信号機ではなく、1つずつ独立した通常タイプで、歩行者用信号機もすべての角に設置されている。
B工区南端からA工区側を見る
昨年は、A工区より北は空き地のようになっていたが、そこにA工区から続くまっすぐの道ができていた。ここで言う「B」工区。
A工区と同じ規格と思われ、ラインなども準備済み。
B工区は、南端東側(ローソンの向かい)に老人ホームがあるほかは、アパートや民家の中をまっすぐに抜ける道。途中で細い既存の道といくつか交わるが、うち1か所に、
押しボタン式信号機が設置された
このすぐそばに秋田市立八橋小学校があるため、登下校の安全に配慮したのだろう。
押しボタン信号北側から南方向を見る。まさに一直線の道
上の写真、右側のように、点字ブロックは途切れ途切れに敷かれていた。チョークで位置決めの線は引いてあるので、後から敷くつもりらしい。
ブロックが途切れている部分は、沿道の民家の車庫など車が出入りする部分のようだ。まだ公道との接続部分の工事が途中のお宅も多いから、何らかの理由で終わるまで敷設しないのだろう。だったら全部終わってから、全部まとめて点字ブロックを敷けばいいと素人は思ってしまうが・・・
A・B工区では、上記で紹介した以外には、信号機や横断歩道は設置されない模様。
さらに北へ進んで、B工区の北端。先にはC工区があるはずだが・・・
行き止まり!(白線を引く前の撮影)
イサノ橋と新国道「八橋大畑」交差点を結ぶ既存の道との交点の先には、真正面に会社の事務所と倉庫(?)が立ちはだかっており、丁字路になっている。
既存の道西側から。右がB工区北端、奥が新国道
A・Bの境の八橋鯲沼町への道にはセンターラインがなかったが、この八橋大畑への道にはセンターラインが引かれていて、若干道幅が広いようだ。でも、交通量はこちらの方が少ない印象。
東側から。左がB工区北端
この行き止まりになっている、会社。名前が名前だけに「トーセンぼ(通せんぼ)」ってこと?!
上の写真の通り、この交点には、信号機が設置されていない。(横断歩道の線も引かれていなかった)
前に通った際は、新しい道側(B工区北端)に、
「止まれ」の標識があった(発光式ではなく、ただの板タイプのようだ)
その後、白線が引かれると、
路面に「止まれ」標示
一般的な路面の「止まれ」と比べて、縦方向が短い寸詰まり。何か意味があるのだろうか。
それから、1つ上の写真では見えていた「止まれ」の標識が、上の写真(左の路肩)では紙で覆われている。
前は見えていたものを、その後わざわざ紙をかぶせたことになる。しかも、速度制限や自転車歩道通行可の標識はむき出しのまま。
まだ道路として供用開始していないのだから、見えても見えなくてもどっちでもいいように思うが、なんで改めて隠したのだろう?
上記の通り、ここは歩道が広く、自転車が歩道を通行できる「自転車歩道通行可」になる。その標識の一部がこれ。
おやっと思いませんか?
これ、昔からある「歩行者自転車専用」の左右が反転した鏡像デザイン(以前の記事に本来の標識の画像があります)。人と自転車の配置だけでなく、親子の位置や自転車の前後も左右逆になっている。
これは間違いとか正規のものでないわけではなく、正しい設置。
従来のデザインでは、自転車の絵が必ず向かって右側に位置する。しかし、自転車が通行できる歩道では、自転車は(左右かどうかではなく)歩道の車道側を通ることになっている。
従来の標識ではこの点で誤解を与える恐れがあるので、2008年から設置場所の状況に応じて、鏡像デザインの標識を設置できることになったらしい。
したがって、上の写真の裏面の標識は、従来のデザイン。
鏡像標識は県外では見たことがあったが、秋田では初めて見た。
C工区を見るため、近くの細道へ入り、通せんぼしている会社の裏側へ回ってみた。
C工区南端方向。奥に見えるのが、通せんぼしている会社の裏
裏側すぐのところまで、道路が造られていた。これがC工区南端。
ただし、道路の工事は、砂利が敷かれた程度で、舗装などして出来上がるのはまだ先になりそう。
おそらく、近いうちに、通せんぼしている会社が立ち退くのだろう。将来的にはB工区と接続し、丁字路が十字路になり、信号機が設置されるのかもしれない。
C工区付近では、既存の狭い道路が、南東から北西に向かって斜めに走っている。周りの他の道はほぼ東西・南北方向に沿っているのに、この道だけこんなに角度が違うのがおもしろいが、地図を見ると、実は新国道とほぼ平行。
もしかしたら、この道こそ、新国道と一緒に作られた、由緒ある道なのかもしれない。
この斜めの道と新しい道が、C工区の北側でX字型に交わることになる。
秋田市の広報紙「広報あきた」8月5日号の「市役所からのお知らせ」に「8月22日(月)から八橋イサノ二丁目の市道が通行止め」という告知が出ており、この斜めの道が「道路新設工事のため、8月22日(月)から9月下旬(予定)まで通行止めになります。」とのことだった。
しかし、昨日の時点では通行が可能であり、現場に告知の看板等もなかった。(交点部分で何か作業はされており、誘導員はいた)
斜めの道と新しい道の交点(左手前から右奥が新しい道)
上の写真左に見えているのは「県営イサノ団地」。その奥の緑の看板が健康ランド「ユーランドホテル八橋」。
その先で交わるのが、草生津川の三本橋(という橋だとは知らなかった!)と新国道「操車場入口」交差点へ通じる既存の道。これも狭い道だが、市立寺内小学校、スーパーのト一屋堂ノ沢店、ユーランドホテル、国土交通省秋田運輸支局などが沿道にあり、通行量は多め。
この道が「八橋」の北端で、北側は寺内や泉となる。
なお、以前の記事で触れた「イサノ」という地名がこの辺りで、この道の南側が「八橋イサノ二丁目(住居標示実施済み)」、北側が「寺内字イサノ(住居標示未実施)」で、八橋と寺内両方に「イサノ」が存在している。
ユーランド前付近から東側・新国道方向を見る
ガソリンスタンドと「ローソン秋田寺内イサノ店」の間に押しボタン信号機があり、そこに上の斜めの道が合流(上の写真右)する。
押しボタン信号を過ぎたローソンの先(新国道寄り)で、この道と新しい道路(C工区北端)が合流する。
右がC工区北端
「イサノ二丁目」バス停の向かいが新しい道
「イサノ二丁目」バス停を通るのは、平日に1日1本片道だけの路線バス「堂ノ沢線(昔は堂ノ沢県庁線と言っていたはず)」。この次の「自動車会館前」が終点のため、時刻表が掲示されていない。片道運行だから、向かいにはバス停はない。
北端の工事状況
9月30日まで「新しく道路を作っています」とのこと。(10月以降も舗装など別の工事が引き続き行われるはず)
ちなみに、A・B工区は9月2日まで「新し“い”道路を“造”っています」でした。
C工区も意外に早くできるのかもしれないが、そうすればここに信号機が設置(押しボタンを廃止して移設とか)されたりしそう。
草生津川の三本橋方向。左がC工区北端
ここより北側(上の写真右方向)には、道路を造る気配はまだない。
しかし、ここから北に680メートルほどで、新国道と外旭川アンパスを潜って秋田北インターへ通じる県道72号線の丁字路「野村」交差点につながる。最終的にはそこまで道ができるのだろう。
気になる点
1.開通するなら知らせて!
看板では、A・B工区は9月2日までの工事とのことだが、過去の例を踏まえると、それは9月3日から通行できるというわけではないと思う。
昨年の茨島・大住アンパスや愛宕下橋の道路でもそうだったが、秋田市では新しい道路ができても、ほとんど告知をしてくれない。広報紙に載るのは、開通日ギリギリだったり開通後になったこともあった。
サイトで工事中の告知はするけれど、一般向けとしては分かりづらく、工期(←開通日ではない)と施工業者程度の情報だけ。
(秋田市でも、建設部ではなく都市整備部が行っている区画整理事業の一環の道路建設については、サイトやマスコミでわりと情報発信をしてくれている印象がある)
したがって、開通日時、あるいは道路ができたこと自体を知らない人も多い。(そのおかげで、当ブログへ多数のアクセスをいただいたこともあった。)
秋田市の道路建設セクションにしてみれば、新しい道路が開通するのは日常のことで、業務を淡々とこなしているに過ぎないのだろう。
でも、近隣住民や利用者にしてみれば、身近な場所に道路が開通するのはそうそうあることではなく、利便性・安全性が向上するなど、一世一代(大げさか?)のイベントだ。
また、多くの人に存在を知ってもらい、利用してもらってこそ、道路の存在意義があるはず。
せめて、道路の場所、開通日、交通規制の変更点(←警察の仕事だなどと言わずに)などは、余裕を持って充分に確実に市民に知らせてほしい。
そしてマスコミも、役所のリリースを待つのではなく、自分の足で情報収集して記事にしたらどうなんでしょうかねぇ。
2.安全ですか?
新しい道路は、山王・国道7号線(旧臨海バイパス)方面から新国道・泉・外旭川への最短経路となると思われ、車両の通行は多くなりそうだ。開通区間には歩道がついており、そこを歩く人の安全は、従来よりも確保されそうだ。
しかし、全線開通ではないので、どっちみち、狭い既存の道路へ車が流入することになり、特に、各交点~新国道間の狭い道の通行量が増加しそう。
出会い頭の衝突、歩行者を無視した運転、スピード超過など、事故が起こらないか心配だ。
特に、B工区北端では寺内小学校の通学路になっているようだし、信号機がない上、横断歩道もなさそうなので不安。
3.路線バスがあれば・・・
この一帯は住宅地にも関わらず、通る路線バスは、上記の通り、本数の少ない2路線だけで、日常の足にはならない。
新国道や旧国道に出ないと本数の多いバス停はないが、場所によっては500メートル前後歩かないといけないお宅もあると思われる。新国道の運輸支局入口バス停で乗り降りする人は多く、降りた人がぞろぞろと住宅地へ歩いていく光景も見かける。
せっかく新しい道路ができたのだから、そこを通る路線バスを運行すればいいのではないだろうか。
例えば、秋田駅-県庁-新しい道路-新国道を越えて-泉ハイタウン-通町-秋田駅という環状路線などが考えられると思う。(仮に「泉・外旭川新駅」ができれば、そこを通ることも可能だろう)
新しい道路沿線の利便性が増すし、県庁・市役所方面と秋田駅前方面へのアクセスの両方の性格を持つ路線になるから、保戸野・泉地区の人も便利になると思う。いかがでしょう?
※その後、開通直前の記事はこちら
新しい道がドンドンできてきて。。。
私のナビは、古いままなので、
寂しいかも~。
でも、便利になっていくのでしょうね!
秋田には、ホットモットが存在するのですね!
1枚目の写真に小さくそれらしき看板が見えました。
青森では見たことがまだないのですが…。
あるのかな~?(笑)
個人的には、この辺ってごちゃごちゃしていて近寄りがたいエリアだったのですが、分かりやすく・通りやすくはなりそうです。
そうですね。ほっともっとは秋田市内にいくつかあります。ほっかほっか亭のままの店舗もいくつかあります。
青森にはほっともっとはなく、ほっかほっか亭しかないみたいですねー
そういえば「小僧寿し」が昔は秋田市内にありましたが、だいぶ前になくなりました。青森には残ってるんですよね。
子どもの頃、土曜日のお昼に小僧寿しを食べることが多くて、好きだったので、うらやましいです。
私は高校まで県営イサノ団地に住んでいましたが、この間久しぶりに近くを通ったら、私が住んでいた当時の集会所や住居棟(SA棟)の一部が取り壊されていてビックリしましたw
八橋小学校付近はまだ昔の面影があるのですが、新しい道には元住人としては何だか違和感があります^^;
新しい道の辺りは昔は田んぼや農業用水路があって、よくオタマジャクシなんかを獲りに行ったものです。
田んぼの横にはまだ油井もあったりしたのですが…
子供の頃の原風景が消えてしまうのは寂しい気もします^^;
油田のくみ上げ装置は、わずかに草生津川沿いに残っていますが、田んぼはなくなってしまったでしょうか。
ほんの20数年前までは、泉や保戸野、山王にも田んぼがありましたよねぇ。僕は水路に落ちた思い出があります・・・
秋田は自然が豊かだといっても、街中では昔ほどではなくなって、どこかよその街のように見えてしまいそうです。
その水路が新国道の下を通って八橋まで流れていて、今の新しい道の辺りを通り、草生津川に注いでいました。
いま八橋や泉にある東西に延びる歩道の様な細い道は、ほとんどが当時の水路を地下に埋設して作られたものです。
水路には木材や丸太などを並べただけの簡単な橋がかかっていましたが、橋のかかっていない所も多くあり、水路を挟んだ裏の家に行くのにもわざわざ遠回りした記憶があります。
その祖父母の家があった所は、今は高層マンションが建っています。
「草の戸も 住みかわる世ぞ 雛の家」といったところでしょうか…
時代の移り変わりを感じます。
草生津川上流の外旭川辺りは今もそうですが、周りに家はほとんどないです。住宅地と田んぼが近くにあるというのは、八橋・泉辺りならではの光景だったのでしょう。
今から思えばほんとにのどかな光景で、当時を知らない人に、この辺りが一面田んぼだったと言っても、信じられないことでしょう。
と言っても私、ここの道路沿いに住んでいる者なんですが、昨日開通日を知ったんです。
9月17日(土)からだそうです。
AとB地点が通れるようになると思われます。
紙切れ1枚が貼ってあるのを見ただけなんですが。。。
ホント、知らせてほしいですよね。
交通量が多くなることが予想されるので、そのころには引っ越そうと思ってました。
窓を開けられない、とかそういう不便さも出てきそうなので。
A~Bは信号や標識類からして、いつ開通してもおかしくなかったですが、ついに通行開始となるわけですね。
新しい道と新国道の八橋大畑を行き来する車が増えると思われ、狭い道がどうなるか心配です。
昨年の茨島や楢山の道路の開通告知も、紙切れ1枚でした。(今度の広報紙には載るかと思いますが)
そうですよね。住んでいる方々にしてみれば、静かな川沿いの住宅街ではなくなるわけで、環境が変わってしまいそうですね。