JR東日本秋田支社管内の無人駅の券売機が新しくされた続き。今回は、更新されなかったほうについて。
上飯島駅は、複線の線路上にあるので、上りと下りでホームが分かれている。
それはいいとして、その上下のホームが(車も通る)公道の踏切を挟んだあっち側とこっち側に離れて、互い違い(?)に存在するという、少々変わった構造。だから、自動券売機がそれぞれに設置されていた。
前回の券売機が更新されたのは、秋田方面上り側。
ここで券売機のことから離れて、上下ホームの位置関係・アクセスを紹介。
国道7号と奥羽本線が南北方向に並行していて、そこから東へ向かう黒川街道踏切があるという配置。踏切の北・国道側が下り。上りは踏切の南、狭い道側。
上り側ホームは、アクセスが分かりづらい。踏切からホームは見えるのだが、線路沿いの道はないので、どこから行けばいいのか、初めての人には分からないことだろう。
踏切から上りホーム(赤い↓)を見る
国道側から踏切を渡ると、道は左右に分かれる。右側の道へ入ったところに、
擬木の標柱がある
「上飯島駅入口 上り方面」という標柱のみが目印。「JR」とはひとこともないから、秋田市とか(あるいは地域の有志とか?)が昔に設置したのだろうか。
【11月3日補足・標柱には表示面が3面あり、道路向きの2面は写真の駅を示すもの。線路向きの面には「ご利用ありがとうございました」と書かれてあったが、文字の色は抜けかけていた。】
そこから線路に向かって通路が延びているが、ホームは直接見えない。標柱がなければ、民家敷地へ続く行き止まり通路かと思ってしまう。
通路は線路の柵に突き当たって左へ折れると、
上りホーム
すぐにはホームへ上がれず、しばらくホームと並行に進んで、階段でホームにたどりつく。ホームは長いが、2両編成の列車だとこの階段より秋田寄りに停まる【20日補足・ワンマンの乗車口は、待合室のすぐ秋田寄りの屋根が深くなっているところ。ワンマンではこのドアからしか乗車できないので注意】。
踏切と上りホームの間は、見かけより距離がある。国道側から上りに乗車しようと列車到着ギリギリに来て、踏切で引っかかってしまうと、その列車には乗れない可能性が高い。
青森・男鹿方面下り側。
左が国道でガソリンスタンドがある
踏切のすぐ横・ガソリンスタンドと線路の間に、やはり狭い通路があり、そこが下りホーム入口。表示はないけれど、感覚的・方向的には分かりやすいかな。
通路を進むと、
ファミマの案内の先に、下りホームが見える
ガソリンスタンドの隣はファミリーマートで、その駐車場からも下りホームにアクセスできる。
下りホーム
上りと同じく、少し進んで階段でホームに上がる。階段のすぐ横がファミマ。
上飯島駅にはトイレがないが、実質的にはファミマが代用になるだろう。
秋田地区では、小さい駅でもわりと積極的に設置されている、JR東日本系列の飲料自販機「acure」がないのは珍しい。上り側なんて、あればけっこう売れると思うけど…
それと「上り/下りホームは、踏切を渡った右側です」みたいな、反対側のホームを案内する表示があってもいいだろう。立地上、不慣れな乗客というのがほとんどいない駅ではあるけれど、一見さんには分かりづらい構造なのだから。
下りホームにも、上りと同じように電話ボックス風の構造物の中に、簡易券売機が設置されていた。
あれ? 今も稼働してる??
「きっぷうりば」の文字が消されていないし、中に機械が置いてあるし…
これは何???
見た時、この機械の正体が理解できなかった。なにか作りが不自然にも見える。
目に入ったのが、上部の地図式運賃表。簡易式券売機の時もこれが出ていたはずだし、機械の形状(シルエット)も以前と同じような気がする。
じゃあこっち側は、引き続き簡易式を使うの???
次に目に入ったのが、地図の下の「大人/こども」の大きな文字。前はずらりと並んでいた、運賃の押しボタンはなくなっている。
大昔の国鉄時代の券売機は、「こども」と書かれたちょうつがいの付いたフタをめくり上げると、中にボタンが隠れているという構造だったのを連想してしまった。
これはめくる構造にはなっていなそうだが、おとな/こどもの横に押しボタンがある。
つい、条件反射のように大人側を押してしまった。(上の写真は押した後)
すると、下からきっぷのようなものが出てしまった。お金を入れてないのに。
無駄なことをしてしまいました
出てきたのはエドモンソン券(近距離きっぷ)サイズ・用紙の「乗車駅証明書」。
同じような勘違いをしてしまったのか、防犯フックのところに3枚ほど、証明書が放置されていた。
乗車駅証明書は、きっぷを買わず/買えずに乗車する時に、乗った駅を示すもの。車内や駅で提出して、運賃を支払うことになる。※ワンマン列車の場合は、車内の整理券でも代用できる。
秋田地区では、乗車駅証明書をそれほど重要視していないようで、口頭で乗車駅を申告しても対応してくれるはずだし、あらかじめきっぷ類を所持している客は証明書を取っても意味がない。
この機械は、乗車駅証明書発行機だったのだ。よく見れば地図の上にそう書いてある。
ちょっと待って。
これまで秋田支社管内で見られた乗車証明書発行機は、もっとずっとコンパクトでオレンジ色のボディ。出てくる証明書も、白い無地の感熱紙に印字される。列車やバスの車内にある整理券発行機と酷似した装置。
ところが、これはやたらと巨大なボディで、きっぷと同じ地紋入りで裏面に磁気情報を記録できる用紙に印字、それにあたかも現金を扱うかのような厳重な防犯装置も装備されている(下に「防犯装置付」と書いている)。ここで運賃を支払わないのに運賃表があるのは、親切とも言えるが、券売機かと誤解を招く。
これって…
以前の簡易券売機を改造、というよりもボタンや紙幣硬貨投入口や釣り銭放出口を隠して&表示を変えて、乗車駅証明書発行専用機に改装したものだ。
券売機時代から、お金を入れなくてもボタンを押すだけで証明書が出てくる機能はあったはずだし、今2つだけ見えているボタンは券売機時代のボタンそのものだ。
ただし、以前の証明書発券ボタンは、いちばん右下だったはずだし、そもそも1つしかなかったはずで、ボタンの位置(割り当て)は変更されている。
券売機の機能をしぼりこんだわけだが、有効活用というより、贅沢というか無駄に思う。
本来の整理券タイプの証明書発行機と比べて、用紙は高いのは確実だし、消費電力も多そう(ボックスの照明代もかかる)。ランニングコストは悪いに違いない。
あと、よく分からないのが、乗車駅証明書におとな/こどもの区別があること。これまでの証明書では区別なかったのに。
車内や駅で精算する時、その証明書を持っている人がおとなかこどもか、見て判断するなり本人が申告するなりすればいい話なのでは?(トラブル回避にはなるか)
これがまぎらわしさを助長している。
上飯島駅から下り列車に乗車する人は、上り列車よりずっと少ない。だから下りホームに新しい券売機を置くには割りが合わないし、券売機能を廃止すれば現金の管理が不要になって、維持管理が楽になるというメリットだけのことだと思う。
ちょっと期待すれば、Suica導入が近く、券売機の利用がさらに減ることを見越しているのかも。
【21日追記】上記は全体像を知らない者の邪推だったようだ。秋田駅にとある機械が設置されたことで、磁気データ付き用紙であること、大人こどもの区別があることの説明が付きそうだ。上飯島駅下りホームの場合、秋田駅とは逆方向になってしまうけど、全体的に考えれば。
上りホーム券売機付近から踏切越しに下りホームを見る。701系が停車中。標準レンズの写真ではかなり遠く見える
なお、上りホーム側の券売機で乗車券を購入して、それで下り列車に乗ることは可能だろう。上りホームの券売機から出てくるきっぷは、上り方面専用ということではないはずだから。【20日補足・掲出された地図式運賃表も、上下両方向を示している。】
ただ、上記の通り、離れていて間に踏切もあるので、時間には余裕を持って。
前回も少し触れたが、JR東日本の簡易型券売機は「高見沢サイバネティックス」というメーカーのものが多いらしい。富士電機・富士通と資本関係がある企業。
形状からして上飯島駅下りホームのは「ULCV-7000」シリーズっぽい。
ネット上の情報では、出戸浜駅のは「ULCV-7011」という機種で、試験設置だったとか。さらにそれも、同じように乗車駅証明書専用に改装された。
仙台支社や新潟支社管内でも、同一の改造が行われているようだ。ただし、運賃表は掲出していない。
【18日補足】更新された四ツ小屋駅の旧券売機は、前面が完全に平らで、ボタンの並びも違い、よりコンパクトに見える別の機種。メーカーも違うかもしれない(ワンマン機器でおなじみのレシップ製との情報もある)。
【18日追記】改装された乗車駅証明書発行機では、英語もきちんと表示している。乗車駅証明書の英訳は「BOARDING TICKET」。
昨夏気が付いた、JR東日本仙台支社の車内に設置された整理券発行機では「Boarding Vouchers」となっていた。整理券と乗車駅証明書、日本語としては違うが、目的は同一だから英訳は同じでいいはず。ところが、整理券は製造元のレシップによる表示かと思うが、JR東日本の中で微妙に違っている。
「BOARDING TICKET」には、航空機などの「搭乗券」という意味が一般的なようだ。「着駅で払え」との英語も書かれていはいるが、日本語や日本の習慣を知らない人は悩むかもしれない。
消費税増税を控え、JR東日本以外でも自動券売機が更新されているようだ。
青森県の青い森鉄道では、企画乗車券も発券できる高機能なのものに交換。
弘南鉄道では、古い壁埋めこみタイプから、「芝浦自販機」製の食券券売機タイプに交換。以前はピンク色で「PJRてつどう」の地紋(私鉄共通)が入った紙だったが、更新後は地紋なしで、まさに「食券」のようなきっぷになってしまったそうだ。
【20日追記】弘南鉄道の更新前の券売機は、日本信号製だったらしい。更新後の券売機では、フリー乗車券も発券できるようになった。ツイッターの写真投稿によれば、弘南線・弘前駅(JRと同じ場所)には、従来どおり2台が設置。埋めこみ式を撤去した跡にはめこんだように見える。また、硬貨・紙幣投入口の位置が高すぎるように見える。
※2023年5月のSuica導入の準備ため、2023年3月頃に上飯島駅下りホームの証明書発行機はボックスごと撤去され、感熱紙式の証明書発行機が設置された。
上飯島駅は、複線の線路上にあるので、上りと下りでホームが分かれている。
それはいいとして、その上下のホームが(車も通る)公道の踏切を挟んだあっち側とこっち側に離れて、互い違い(?)に存在するという、少々変わった構造。だから、自動券売機がそれぞれに設置されていた。
前回の券売機が更新されたのは、秋田方面上り側。
ここで券売機のことから離れて、上下ホームの位置関係・アクセスを紹介。
国道7号と奥羽本線が南北方向に並行していて、そこから東へ向かう黒川街道踏切があるという配置。踏切の北・国道側が下り。上りは踏切の南、狭い道側。
上り側ホームは、アクセスが分かりづらい。踏切からホームは見えるのだが、線路沿いの道はないので、どこから行けばいいのか、初めての人には分からないことだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/18/d00cccb4ad7c58a59c61caec6aa12134.jpg)
国道側から踏切を渡ると、道は左右に分かれる。右側の道へ入ったところに、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/aa/196d945abc9c06d8204cc19ff757857d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/2c/b252137888c6fe97745fe783c214fbf8.jpg)
「上飯島駅入口 上り方面」という標柱のみが目印。「JR」とはひとこともないから、秋田市とか(あるいは地域の有志とか?)が昔に設置したのだろうか。
【11月3日補足・標柱には表示面が3面あり、道路向きの2面は写真の駅を示すもの。線路向きの面には「ご利用ありがとうございました」と書かれてあったが、文字の色は抜けかけていた。】
そこから線路に向かって通路が延びているが、ホームは直接見えない。標柱がなければ、民家敷地へ続く行き止まり通路かと思ってしまう。
通路は線路の柵に突き当たって左へ折れると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/3e/6f176d64db23e3cc13580e101f618ee2.jpg)
すぐにはホームへ上がれず、しばらくホームと並行に進んで、階段でホームにたどりつく。ホームは長いが、2両編成の列車だとこの階段より秋田寄りに停まる【20日補足・ワンマンの乗車口は、待合室のすぐ秋田寄りの屋根が深くなっているところ。ワンマンではこのドアからしか乗車できないので注意】。
踏切と上りホームの間は、見かけより距離がある。国道側から上りに乗車しようと列車到着ギリギリに来て、踏切で引っかかってしまうと、その列車には乗れない可能性が高い。
青森・男鹿方面下り側。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/85/df8636a80c7fc214ec269663c95c8199.jpg)
踏切のすぐ横・ガソリンスタンドと線路の間に、やはり狭い通路があり、そこが下りホーム入口。表示はないけれど、感覚的・方向的には分かりやすいかな。
通路を進むと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/88/9e8b3108b77fd5fcb4fc7f68d7db9abf.jpg)
ガソリンスタンドの隣はファミリーマートで、その駐車場からも下りホームにアクセスできる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/0c/6593ea409d7c11f50d386a9d2323b632.jpg)
上りと同じく、少し進んで階段でホームに上がる。階段のすぐ横がファミマ。
上飯島駅にはトイレがないが、実質的にはファミマが代用になるだろう。
秋田地区では、小さい駅でもわりと積極的に設置されている、JR東日本系列の飲料自販機「acure」がないのは珍しい。上り側なんて、あればけっこう売れると思うけど…
それと「上り/下りホームは、踏切を渡った右側です」みたいな、反対側のホームを案内する表示があってもいいだろう。立地上、不慣れな乗客というのがほとんどいない駅ではあるけれど、一見さんには分かりづらい構造なのだから。
下りホームにも、上りと同じように電話ボックス風の構造物の中に、簡易券売機が設置されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/bc/00bad2d9216052f2ec24abba59ba2394.jpg)
「きっぷうりば」の文字が消されていないし、中に機械が置いてあるし…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3b/10d8dfdb3b3516f57e9f4dbe2be43155.jpg)
見た時、この機械の正体が理解できなかった。なにか作りが不自然にも見える。
目に入ったのが、上部の地図式運賃表。簡易式券売機の時もこれが出ていたはずだし、機械の形状(シルエット)も以前と同じような気がする。
じゃあこっち側は、引き続き簡易式を使うの???
次に目に入ったのが、地図の下の「大人/こども」の大きな文字。前はずらりと並んでいた、運賃の押しボタンはなくなっている。
大昔の国鉄時代の券売機は、「こども」と書かれたちょうつがいの付いたフタをめくり上げると、中にボタンが隠れているという構造だったのを連想してしまった。
これはめくる構造にはなっていなそうだが、おとな/こどもの横に押しボタンがある。
つい、条件反射のように大人側を押してしまった。(上の写真は押した後)
すると、下からきっぷのようなものが出てしまった。お金を入れてないのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/fc/344c6292fb9b8616e20b9fb4b1db4ddf.jpg)
出てきたのはエドモンソン券(近距離きっぷ)サイズ・用紙の「乗車駅証明書」。
同じような勘違いをしてしまったのか、防犯フックのところに3枚ほど、証明書が放置されていた。
乗車駅証明書は、きっぷを買わず/買えずに乗車する時に、乗った駅を示すもの。車内や駅で提出して、運賃を支払うことになる。※ワンマン列車の場合は、車内の整理券でも代用できる。
秋田地区では、乗車駅証明書をそれほど重要視していないようで、口頭で乗車駅を申告しても対応してくれるはずだし、あらかじめきっぷ類を所持している客は証明書を取っても意味がない。
この機械は、乗車駅証明書発行機だったのだ。よく見れば地図の上にそう書いてある。
ちょっと待って。
これまで秋田支社管内で見られた乗車証明書発行機は、もっとずっとコンパクトでオレンジ色のボディ。出てくる証明書も、白い無地の感熱紙に印字される。列車やバスの車内にある整理券発行機と酷似した装置。
ところが、これはやたらと巨大なボディで、きっぷと同じ地紋入りで裏面に磁気情報を記録できる用紙に印字、それにあたかも現金を扱うかのような厳重な防犯装置も装備されている(下に「防犯装置付」と書いている)。ここで運賃を支払わないのに運賃表があるのは、親切とも言えるが、券売機かと誤解を招く。
これって…
以前の簡易券売機を改造、というよりもボタンや紙幣硬貨投入口や釣り銭放出口を隠して&表示を変えて、乗車駅証明書発行専用機に改装したものだ。
券売機時代から、お金を入れなくてもボタンを押すだけで証明書が出てくる機能はあったはずだし、今2つだけ見えているボタンは券売機時代のボタンそのものだ。
ただし、以前の証明書発券ボタンは、いちばん右下だったはずだし、そもそも1つしかなかったはずで、ボタンの位置(割り当て)は変更されている。
券売機の機能をしぼりこんだわけだが、有効活用というより、贅沢というか無駄に思う。
本来の整理券タイプの証明書発行機と比べて、用紙は高いのは確実だし、消費電力も多そう(ボックスの照明代もかかる)。ランニングコストは悪いに違いない。
あと、よく分からないのが、乗車駅証明書におとな/こどもの区別があること。これまでの証明書では区別なかったのに。
車内や駅で精算する時、その証明書を持っている人がおとなかこどもか、見て判断するなり本人が申告するなりすればいい話なのでは?(トラブル回避にはなるか)
これがまぎらわしさを助長している。
上飯島駅から下り列車に乗車する人は、上り列車よりずっと少ない。だから下りホームに新しい券売機を置くには割りが合わないし、券売機能を廃止すれば現金の管理が不要になって、維持管理が楽になるというメリットだけのことだと思う。
ちょっと期待すれば、Suica導入が近く、券売機の利用がさらに減ることを見越しているのかも。
【21日追記】上記は全体像を知らない者の邪推だったようだ。秋田駅にとある機械が設置されたことで、磁気データ付き用紙であること、大人こどもの区別があることの説明が付きそうだ。上飯島駅下りホームの場合、秋田駅とは逆方向になってしまうけど、全体的に考えれば。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/2f/a585192d878737dd65fc3c0300dc2ddb.jpg)
なお、上りホーム側の券売機で乗車券を購入して、それで下り列車に乗ることは可能だろう。上りホームの券売機から出てくるきっぷは、上り方面専用ということではないはずだから。【20日補足・掲出された地図式運賃表も、上下両方向を示している。】
ただ、上記の通り、離れていて間に踏切もあるので、時間には余裕を持って。
前回も少し触れたが、JR東日本の簡易型券売機は「高見沢サイバネティックス」というメーカーのものが多いらしい。富士電機・富士通と資本関係がある企業。
形状からして上飯島駅下りホームのは「ULCV-7000」シリーズっぽい。
ネット上の情報では、出戸浜駅のは「ULCV-7011」という機種で、試験設置だったとか。さらにそれも、同じように乗車駅証明書専用に改装された。
仙台支社や新潟支社管内でも、同一の改造が行われているようだ。ただし、運賃表は掲出していない。
【18日補足】更新された四ツ小屋駅の旧券売機は、前面が完全に平らで、ボタンの並びも違い、よりコンパクトに見える別の機種。メーカーも違うかもしれない(ワンマン機器でおなじみのレシップ製との情報もある)。
【18日追記】改装された乗車駅証明書発行機では、英語もきちんと表示している。乗車駅証明書の英訳は「BOARDING TICKET」。
昨夏気が付いた、JR東日本仙台支社の車内に設置された整理券発行機では「Boarding Vouchers」となっていた。整理券と乗車駅証明書、日本語としては違うが、目的は同一だから英訳は同じでいいはず。ところが、整理券は製造元のレシップによる表示かと思うが、JR東日本の中で微妙に違っている。
「BOARDING TICKET」には、航空機などの「搭乗券」という意味が一般的なようだ。「着駅で払え」との英語も書かれていはいるが、日本語や日本の習慣を知らない人は悩むかもしれない。
消費税増税を控え、JR東日本以外でも自動券売機が更新されているようだ。
青森県の青い森鉄道では、企画乗車券も発券できる高機能なのものに交換。
弘南鉄道では、古い壁埋めこみタイプから、「芝浦自販機」製の食券券売機タイプに交換。以前はピンク色で「PJRてつどう」の地紋(私鉄共通)が入った紙だったが、更新後は地紋なしで、まさに「食券」のようなきっぷになってしまったそうだ。
【20日追記】弘南鉄道の更新前の券売機は、日本信号製だったらしい。更新後の券売機では、フリー乗車券も発券できるようになった。ツイッターの写真投稿によれば、弘南線・弘前駅(JRと同じ場所)には、従来どおり2台が設置。埋めこみ式を撤去した跡にはめこんだように見える。また、硬貨・紙幣投入口の位置が高すぎるように見える。
※2023年5月のSuica導入の準備ため、2023年3月頃に上飯島駅下りホームの証明書発行機はボックスごと撤去され、感熱紙式の証明書発行機が設置された。
まだ、Suicaにおける自由席と普通列車の区別がうまくされていない駅もあることがあると思うと、改善点ではあります。
降りるのも無人駅だと、戸惑ったり困ったりする客、不正乗車につながりそうで、もっと統一感とか確実な方法とかを見出してほしい気がします。