広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

越後中里'23.3その1

2024-06-27 23:43:49 | 旅行記
今さらですが、2023年3月上旬のJR東日本パスの旅行記。初日に長野市を訪れたところで途絶えていた、続き。
高崎で北陸新幹線と上越新幹線を乗り継いで、越後湯沢で下車。
17時過ぎ、薄暗くなってきた西口
越後湯沢駅の外に出るのは2度目。以前は、20年ほど前の正月に乗り換えで一瞬、降りたもので、東口側に出た。アーケード商店街などがあって、地元の住民も使うような街並みだった。
今回は西口に出た。山が迫っていて、宿泊施設など旅行客向けの町の印象。道路上の雪はなくなっているが、寄せられた雪山、手を付けていない土地の残雪はだいぶあって、秋田市とは違う、本場・雪国。

この時は、新型コロナウイルスの旅行制限は緩和されつつあった頃。だからJR東日本パスも発売され、日本人旅行客はそれなりに増えていた。外国人は団体旅行が解禁されていたかと記憶する。
越後湯沢に降りてびっくりしたのが、日本人旅行客の多さ。この旅行で訪れた各地の中で、いちばんにぎわっていたのが越後湯沢だった。2024年時点のようなオーバーツーリズム状態ではないけれど。

その客層は、若い。大学生くらいの小グループをけっこう見かけた。合宿などではなさそうで、春休みや卒業旅行なのだろうか、スキー・スノーボードをやりに来たような雰囲気。ウインタースポーツ人口は減っていると聞くが、それを疑った。秋田辺りのスキー場でもこうなのかだろうか。それとも、越後湯沢は首都圏から近く、鉄道でアクセスしやすいからなのか。
上越新幹線・ガーラ湯沢駅に直結したスキー場に来たのなら、越後湯沢駅で降りる必要はない。そして、夕方なのに、改札内に向かう気配がない人たちが多いから、多くがここで宿泊するのだろう。

スキーはしないけれど、僕も越後湯沢で宿泊。宿泊予約が取りづらいということはなく、温泉付きリゾートホテル「エンゼルグランディア越後中里」の朝食付きで手頃な価格(6300円だったか?)のプランがあった。
宿の最寄り駅は、厳密には越後湯沢ではなく、同じ湯沢町内で、在来線の上越線で東京方面へ2駅進んだ、越後中里(えちごなかざと)駅。上越線の列車本数は少ないが、越後湯沢駅西口(からすぐの案内所という建物)から送迎バスが運行されている。
車両はホテル系列のバス会社が運行する緑ナンバーのバスで、どこかの中古らしき路線バス仕様。(いすゞと共通化される前の)日野レインボーが2~3台いた。スキー・スノーボードを持ちこむには、路線仕様車が適しているし、一部の座席が撤去されていた。バスにも板を持った若者がグループ数組。
途中、観光施設(湯沢フィッシングパーク?)や系列のリゾートマンション、越後中里駅前にも立ち寄るが、乗降なし。乗る時、ドライバーに「ご宿泊ですね」と確認されたのだが、単なるホテルのシャトルバスではないようだ。所要時間は15~20分。

到着したホテルは巨大(写真は続編で)。15階建て300室だそうだが、リゾートマンションも併設しているらしい。
そのホテル内も盛況。滑り終えた宿泊客がたくさん。
参ったのは、翌朝の朝食時間。(感染対策のため?)時間を区切った指定制で、チェックイン時の先着順。この時点では、6時30分から1時間の枠しか残っていなかった。翌日はそんなに早くなくてもいいし、食前に朝風呂に入りたかったのだが…

夕食は高崎の駅弁。ホテルの周りには、店はほぼないと思われる。ホテル内にファミリーマートあり。
サービスは至れり尽くせりではないのは、個人的にはよかった。
部屋は13階の北向き。8畳+4畳(?)の和室。
窓の下はホテルに隣接する「中里スノーウッドスキー場」
その左側には、
越後中里駅とその周りの集落。駅の真横(=スノーウッドの隣)には湯沢中里スノーリゾート(旧・湯沢中里スキー場)。

東方向。
上越線と関越自動車道。左が東京方面
写真では関越道と重なって分かりづらいのだが、このポイントで、上越線は上下に分かれる。上りは清水トンネルとループ線、下りは新清水トンネルにつながる。「国境の長いトンネルを抜け」た「雪国」とは、まさにこの辺りの風景なのだろう。
上越新幹線は、奥の山の中を、越後湯沢駅ギリギリまで大清水トンネルで突っ切っている。

バスで来る途中、越後中里駅近辺に「土樽郵便局」など土樽の地名を見かけた。土樽(つちだる)といえば、越後中里の隣の駅。両駅とも、所在地は大字土樽なのだった。「中里」というのは、駅より北側の地名らしい。国土地理院の地形図には「中里」表記があるのだが、その他地図サイトには表示がない。

翌朝。早起きして指定された朝食へ。広いレストラン(2つある)に、けっこうな人数がいたが、席に余裕はあった。豊富なメニューのバイキングで、朝からミニラーメンなど食べてしまう。
チェックアウトして、越後湯沢から新幹線で上野へ向かう(フリーきっぷを活かして、泊まるためだけに新潟県に来たのだ)。シャトルバスだと新幹線との接続がいまいち。
ところが、越後中里からちょうどよく列車があって接続するので、そちらを使うことにした。ホテルから越後中里駅までは700メートルほど。列車で越後湯沢までは7分。

ホテルの前のオーバーパスで線路を越え、集落の中の道をほぼまっすぐ。
残雪とせせらぎ。雪国の早春らしい
【29日追記・気温は5℃前後だったようだが、特に寒いと感じた思い出はない。】
旅館。奥には雪山
歩道がない広くはない県道で、道路中央には消雪パイプ。沿道は、民家に混ざって旅館・民宿も。でも、ホテルを出てから駅まで人通りはまったくなく(車通りもほぼなく)、宿泊営業していないのかなどと考えつつ、駅に到着。
越後中里駅
どこかで見たことがあるようなないような、いかにも国鉄設計の駅の風情。道路よりも高いところに建っていて、20段ほどの階段がある。
駅から駅前を眺める。左がホテル方向
旅館、酒店、貸しスキー店など。

上の写真で、駅前に何も表示のないマイクロバスがいる。
撮影する直前、このバスから、若者だと思うが、全席分の人が降りて、駅の中、ホームへ入っていくのが見えた(一部は貸しスキー店へ行ったかも?)。
この全員が列車に乗るのかと驚いた。

ただ、これから来る下り列車の1番線は素通りして、跨線橋を上っていく。そちらのホームの上り列車は当分(たぶん昼まで4時間近く)来ない。なぜ? 続く

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