広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

路面の矢印

2013-06-17 23:46:17 | 秋田の地理
路面に表示される「道路標示」について。
交差点手前にある矢印は、目にする機会が多い。
こういうの
矢印の方向に進みたければ、その車線に入りなさいということ。
正式には「規制標識」の1つの「進行方向別通行区分(110)」という名称。「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」には「車両通行帯の設けられた道路において、車両が交差点で進行する方向に関する通行の区分を指定すること」などを意味するとある。

交差点近くの路面の矢印には、見た目は同じでも、また違うものがある。
1車線の所に左右矢印
この道路は片側1車線なので「車両通行帯の設けられた道路」ではない。だから「進行方向別通行区分」の矢印ではない。
これは「指示標示」の「進行方向(204)」で、「車両が進行することができる方向であること。」を意味する。

上の写真の交差点では、正面が一方通行の出口なので直進することができない。
だから、矢印によって「右と左に進むことはできるよ」つまり「直進できないよ」と教えていることになる。

「進行方向」の矢印は「車両が進行することができる方向を示す必要がある地点」に設置する(設置できる)ことになっていて、少なくとも秋田県では、上のような一方通行の出口と交わる交差点に多い印象がある。
進入禁止の道路標識があるのだからそれを見れば分かることで、親切というかおせっかいな矢印とも言える。秋田だと路面に雪が積もれば見えなくなるし。


さて、おそらく最近新たに引かれたのだと思われる、こんな矢印があった。
左折・直進・右折
3方向の矢印なんて初めて見た。何かの樹のイラストのようにも見え、ヘンな感じ。
これが標示されている場所は、
仲小路の十字路(アトリオンから西に進んだ東北電力の裏付近)
おそらく、昨年の歩道の整備が終わった後から今春にかけて引かれた矢印だと思う。(整備前にはなかったと記憶している)
矢印が引かれている仲小路自体は東から西への一方通行であるが、西進する側に引かれているこの矢印がある側からは3方向に進むことができる。そんなことは当然のことなのに、どうしてわざわざ矢印を引いたのか?

その理由は、おそらく矢印が示す右側(北側)の道。
右折して北側の道を見る
北側の道は、東北電力の車庫などとホテルドーミーインの駐車場出入口の間を抜けて、広小路へつながる。
この付近を地図サイトで見ると、
Googleマップより。星印が路面に矢印が標示されている地点
上の地図に赤い丸を付けたように、Googleマップやマピオンなどの地図サイトでは、現時点では広小路から仲小路へ南進する一方通行の道として示されている。

ところが実際には、三方向矢印がある通り、仲小路から広小路への北進もできる対面通行の道路。
北側の道から交差点を見る(左右が仲小路、左に三方向矢印がある)
上の写真の通り、直進と右折の矢印が2組ある。1つは道の真ん中に薄れて、もう1つは左寄りに。
さらに、停止線と「止まれ」の文字は道幅いっぱいに引かれている。

ということは、この道は前は一方通行だったのが、最近になって解除(対面通行化)されたらしい。
僕は以前は気にも留めておらず、まったく気付かなかった。

したがって、仲小路を進む車に対して「右折することもできるようになりました」すなわち「右側の道は一方通行ではなくなりました」と周知するために、あえて3方向の矢印を引いたのだろう。
【18日追記】↑というのは、好意的な推察。もう1つ。北側が一方通行のままだと思い込んで、直進と左折の矢印を引いて(発注して)しまい、引いた後で対面通行に変わっていたことに気づき「仕方ないから右折矢印を付け加えてしまえ! そうすれば間違いじゃなくなる!」と誤魔化した可能性もありそう。(白線は融かしたり削ったり、黒いのを塗ったりして消すこともできるようだけど、矢印を1つ加えた方が楽そうだし)

でも、この道の一方通行が解除されて恩恵を受けるのは、ホテルドーミーインの駐車場に出入りする車(これは不慣れな旅行客が多いだろうから、親切ではある)と東北電力の車両くらいではないだろうか。
それ以外でどうしてもこの道を通らなければいけない車は少ないと思われるし、実際に北進する車は南進に比べてあまり見かけない。この区間に特に店などはないし、広小路へ出るのに信号がないので。(仲小路を1ブロック先へ進めば、信号のある交差点伝いで広小路へ出られる)
※広小路へ出入りする箇所では、歩行者に充分注意して運転していただきたい。

ほかにも3方向の矢印ってあるものでしょうか。※仲小路の矢印のその後
コメント (8)
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