青空に赤が映えるE6系電車(秋田駅にて)
写真の列車は秋田駅8時02分発の「こまち26号」。
6月1日から定期列車としては初めて登場した、E6系だけど「スーパーこまち」ではない(=普通の「こまち」なのにE6系が使われる列車。最高速度は275km/hで追加料金なし)列車の第1弾。
※7月以降は、特定の期間だけE6系に変更されて、その後またE3系に戻る列車も設定されているようなので、利用の際はご確認を。
秋田新幹線は、東京行き/始発(上り最終と下り始発は仙台)。東京一極集中の我が国において、利用実態も踏まえると当然。
ところが、今日6月4日は、とても珍しい「こまち」が運転された。
東京都北区の京浜東北線上中里駅近くで不発弾の処理が行われたため、上下4本の秋田新幹線が東京-大宮間で区間運休し、大宮駅発着で運転されたことによるもの。
上中里駅に近接する、国の「西ヶ原研修合同庁舎(仮称)」建設予定地において、3月に不発弾が発見された。
処理作業時には、半径100mの警戒区域に東北・上越・長野・山形・秋田新幹線、京浜東北線、湘南新宿ラインの線路が含まれるため運休する必要が生じ、利用者数が多くない火曜日である今日の昼間(11時頃から14時頃)が選ばれた。(予備日として7月9日・火曜日を設定)
※上中里駅の隣の王子駅を以前紹介したように、この付近は多くのJR線が並走している。
これによって、新幹線は「東京~大宮間(一部列車は全区間または仙台~東京間)で運転見合わせ」、京浜東北線は「東十条~品川間で運転見合わせ」、湘南新宿ラインは「新宿~大宮間で運転見合わせ」などとなった。(宇都宮・高崎線はやや離れた場所を通るので影響なし)
秋田新幹線は、下りのこまち31、スーパーこまち15、こまち35、37号と上りのこまち24、26、28、30号が大宮発着とされた。
今朝の秋田駅中央改札の発車標
「大宮」行きが表示されるのは、これが初めてではないだろうか。(東京、仙台のほか、臨時列車や不通区間発生により「大曲」と「盛岡」は表示されたことがある)
(再掲)通常の「東京」行き
「大宮」は右に詰めで表示されているが、そのようにした意図があったの?
英語は、
相変わらず「号」は漢字
今度は左寄せで「Omiya」。発車時刻の数字とつながって「O(オー)」が「0(ゼロ)」に見えてしまう。
(再掲)通常は「Tokyo」で、伸ばす音は棒(マクロン)付き
相変わらず秋田駅の発車標は統一感に欠けますな…
車両の行き先表示を、駅の外から拝見。
日光が当たって見づらいですが
E6系はE3系と比べて窓が小さく、行き先表示がフルカラーで大きくなっているが、遠くからみればそう大きくも見えない。
ちゃんと大宮行き
下段では、停車駅がスクロール表示されるが、ちゃんと「…、仙台、大宮」で終わっていた。
E3系の列車でも、「大宮」行きと表示されていた(テレビで確認)。
車内の自動放送では、大宮行きは対応できそうな(音声データはあるし、本社でちゃんと設定するだろうから)気がするが、秋田駅構内の自動放送はどうだっただろうか。「おおみや」という音声データがあり、秋田駅でそれをうまく設定できたでしょうか。
今日の区間運休について、JR東日本ではだいぶ前からホームページやポスターで告知していて、指定券は当初から大宮発着で発売していた。
首都圏では運休本数が多いから影響を受ける人も多く、自由席や普通列車に乗る人もいるから、当日駅に行って「知らなかった!」ということはあっただろうが、わずか4本だけが運休し、全席指定の秋田新幹線ではそれはあまりあり得ない(乗車直前に指定券を取る人以外は)はず。
それなのに、秋田のローカルニュースでは、各テレビ局(民放、NHK)ともわりと大きく取り上げていた。実際、秋田では困惑していたお客はいないようだったけど。
秋田魁新報のホームページでも
14時31分の「無事に終わって運転再開」は報道する意味があるけれど、12時31分のは見出し、記事の内容とも、「今日、突然不発弾が発見され、急に運休になった」とも取れる言い回し。
不発弾の存在も、運休も事前に分かっていたことなのだから、もっと早い段階で、そういう内容が分かる形でアップしてもよかったのでは?
NHKの全国ニュースでは、「秋田へ帰る母子連れが、東京駅で新幹線の運転再開を待つ」姿が、少々取り上げられていた。「こまち」の指定席を事前に取らないで駅に来てしまい、運悪く運休に遭遇したのかと思ったが、再開後にホームで新幹線に乗ろうとするシーンを見ると、山形新幹線「つばさ」だった。
ということは、新庄まで「つばさ」で行って、秋田県内陸南部へ帰る人だったのだろう。
1982年の東北・上越新幹線開業から1985年の上野開業までの間は、大宮駅が東北・上越新幹線の始発駅だった(大宮暫定開業。大宮以南の用地買収や工事が遅れたため)。大宮から上野までは「新幹線リレー号」という在来線を走るシャトル列車(185系特急電車を使いグリーン車も含めて全席自由席。新幹線のきっぷを持っている人は運賃だけで乗車できたはず)があった。
僕が初めて新幹線に乗ったのも、初めて東京に行ったのもその頃であり、リレー号が混雑していたり、帰りにリレー号から新幹線「やまびこ」号への接続がうまくいくかドキドキしたり、大宮駅の「すき焼き弁当」とかいう駅弁がおいしかった(今は業者が変わったのでないはず)思い出がある。
上野や東京まで新幹線が行くようになり、大宮駅はターミナルから途中駅に成り下がったかと思われたが、今はエキナカの代表例である「エキュート大宮」が盛況。
この30年で多くの変化があった東北新幹線や大宮駅だけど、今日はちょっとだけ昔に戻ったのかもしれない。(運休で影響を受けた皆さん、現場の皆さんはおつかれさまでした)
今後、大宮行きの「こまち」が運転されることはあるだろうか。
もしかしたら今日が最後になったかもしれない
それにしてもE6系は美しい。
「Z4」編成
真横から見ると、運転席とそのドアが相当離れているのが分かる。
先週末には神戸で新造された「Z9」編成が、機関車に牽かれて線路を走る「甲種輸送(過去の記事)」で直接秋田へ搬入された。(従来は船や車で仙台へ搬入されていた)※この記事参照
写真の列車は秋田駅8時02分発の「こまち26号」。
6月1日から定期列車としては初めて登場した、E6系だけど「スーパーこまち」ではない(=普通の「こまち」なのにE6系が使われる列車。最高速度は275km/hで追加料金なし)列車の第1弾。
※7月以降は、特定の期間だけE6系に変更されて、その後またE3系に戻る列車も設定されているようなので、利用の際はご確認を。
秋田新幹線は、東京行き/始発(上り最終と下り始発は仙台)。東京一極集中の我が国において、利用実態も踏まえると当然。
ところが、今日6月4日は、とても珍しい「こまち」が運転された。
東京都北区の京浜東北線上中里駅近くで不発弾の処理が行われたため、上下4本の秋田新幹線が東京-大宮間で区間運休し、大宮駅発着で運転されたことによるもの。
上中里駅に近接する、国の「西ヶ原研修合同庁舎(仮称)」建設予定地において、3月に不発弾が発見された。
処理作業時には、半径100mの警戒区域に東北・上越・長野・山形・秋田新幹線、京浜東北線、湘南新宿ラインの線路が含まれるため運休する必要が生じ、利用者数が多くない火曜日である今日の昼間(11時頃から14時頃)が選ばれた。(予備日として7月9日・火曜日を設定)
※上中里駅の隣の王子駅を以前紹介したように、この付近は多くのJR線が並走している。
これによって、新幹線は「東京~大宮間(一部列車は全区間または仙台~東京間)で運転見合わせ」、京浜東北線は「東十条~品川間で運転見合わせ」、湘南新宿ラインは「新宿~大宮間で運転見合わせ」などとなった。(宇都宮・高崎線はやや離れた場所を通るので影響なし)
秋田新幹線は、下りのこまち31、スーパーこまち15、こまち35、37号と上りのこまち24、26、28、30号が大宮発着とされた。
今朝の秋田駅中央改札の発車標
「大宮」行きが表示されるのは、これが初めてではないだろうか。(東京、仙台のほか、臨時列車や不通区間発生により「大曲」と「盛岡」は表示されたことがある)
(再掲)通常の「東京」行き
「大宮」は右に詰めで表示されているが、そのようにした意図があったの?
英語は、
相変わらず「号」は漢字
今度は左寄せで「Omiya」。発車時刻の数字とつながって「O(オー)」が「0(ゼロ)」に見えてしまう。
(再掲)通常は「Tokyo」で、伸ばす音は棒(マクロン)付き
相変わらず秋田駅の発車標は統一感に欠けますな…
車両の行き先表示を、駅の外から拝見。
日光が当たって見づらいですが
E6系はE3系と比べて窓が小さく、行き先表示がフルカラーで大きくなっているが、遠くからみればそう大きくも見えない。
ちゃんと大宮行き
下段では、停車駅がスクロール表示されるが、ちゃんと「…、仙台、大宮」で終わっていた。
E3系の列車でも、「大宮」行きと表示されていた(テレビで確認)。
車内の自動放送では、大宮行きは対応できそうな(音声データはあるし、本社でちゃんと設定するだろうから)気がするが、秋田駅構内の自動放送はどうだっただろうか。「おおみや」という音声データがあり、秋田駅でそれをうまく設定できたでしょうか。
今日の区間運休について、JR東日本ではだいぶ前からホームページやポスターで告知していて、指定券は当初から大宮発着で発売していた。
首都圏では運休本数が多いから影響を受ける人も多く、自由席や普通列車に乗る人もいるから、当日駅に行って「知らなかった!」ということはあっただろうが、わずか4本だけが運休し、全席指定の秋田新幹線ではそれはあまりあり得ない(乗車直前に指定券を取る人以外は)はず。
それなのに、秋田のローカルニュースでは、各テレビ局(民放、NHK)ともわりと大きく取り上げていた。実際、秋田では困惑していたお客はいないようだったけど。
秋田魁新報のホームページでも
14時31分の「無事に終わって運転再開」は報道する意味があるけれど、12時31分のは見出し、記事の内容とも、「今日、突然不発弾が発見され、急に運休になった」とも取れる言い回し。
不発弾の存在も、運休も事前に分かっていたことなのだから、もっと早い段階で、そういう内容が分かる形でアップしてもよかったのでは?
NHKの全国ニュースでは、「秋田へ帰る母子連れが、東京駅で新幹線の運転再開を待つ」姿が、少々取り上げられていた。「こまち」の指定席を事前に取らないで駅に来てしまい、運悪く運休に遭遇したのかと思ったが、再開後にホームで新幹線に乗ろうとするシーンを見ると、山形新幹線「つばさ」だった。
ということは、新庄まで「つばさ」で行って、秋田県内陸南部へ帰る人だったのだろう。
1982年の東北・上越新幹線開業から1985年の上野開業までの間は、大宮駅が東北・上越新幹線の始発駅だった(大宮暫定開業。大宮以南の用地買収や工事が遅れたため)。大宮から上野までは「新幹線リレー号」という在来線を走るシャトル列車(185系特急電車を使いグリーン車も含めて全席自由席。新幹線のきっぷを持っている人は運賃だけで乗車できたはず)があった。
僕が初めて新幹線に乗ったのも、初めて東京に行ったのもその頃であり、リレー号が混雑していたり、帰りにリレー号から新幹線「やまびこ」号への接続がうまくいくかドキドキしたり、大宮駅の「すき焼き弁当」とかいう駅弁がおいしかった(今は業者が変わったのでないはず)思い出がある。
上野や東京まで新幹線が行くようになり、大宮駅はターミナルから途中駅に成り下がったかと思われたが、今はエキナカの代表例である「エキュート大宮」が盛況。
この30年で多くの変化があった東北新幹線や大宮駅だけど、今日はちょっとだけ昔に戻ったのかもしれない。(運休で影響を受けた皆さん、現場の皆さんはおつかれさまでした)
今後、大宮行きの「こまち」が運転されることはあるだろうか。
もしかしたら今日が最後になったかもしれない
それにしてもE6系は美しい。
「Z4」編成
真横から見ると、運転席とそのドアが相当離れているのが分かる。
先週末には神戸で新造された「Z9」編成が、機関車に牽かれて線路を走る「甲種輸送(過去の記事)」で直接秋田へ搬入された。(従来は船や車で仙台へ搬入されていた)※この記事参照