広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈2012

2012-08-08 23:58:17 | 秋田の季節・風景
竿燈まつりについての最後の記事です。記事冒頭の写真は「川口」。※おとといの記事

実行委員会の発表によれば、今年の4日間の人出は139万3000人(これって昼夜合わせてってこと?)。昨年より9万3000人多く、現在の日程(3~6日)になった2001年以降で最多。【9日追記】「(データが存在する)過去20年間で最多」とする報道もある。
1日ごとでは、4日の37万8000人が最多で、雨模様の最終日31万8000人が最小。
昼竿燈(竿燈妙技会)は、3日間で8万9000人で昨年の4万人から倍以上に増えたという。

ちなみにこれを伝える、今朝の朝日新聞秋田版の「(発表された人出には)なお、差し手や囃子方らまつり関係者は含んでいない。」って、そりゃそうでしょ。どこにホスト側の人数を含めてゲストの数をカウントする人がいますか?
それに、仮に含めたとしても最大で3000人ほど(2007年の秋田市竿燈会会員数。福田志乃著「実践そこにしかない地域経営」より)らしいから、大勢に影響はない。
【9日追記】河北新報ネット版によれば、青森ねぶたや仙台七夕はそれほど人出が多くなかったという。ねぶたは震災前の一昨年よりは少なく、七夕は昨年より3万人減った。曜日配列が大きな要因のようだ。
その河北の記事では「実行委員会事務局は「曜日配列に恵まれたのが好調だった最大の理由。会場周辺で初めて開催した食のイベントも好評で、人出の増加に貢献した」と話している。」と結んでいるが、「初めて開催した食のイベント」ってそんなのあったっけ? 屋台村は前からやってますよ。


中央右のマックスバリュ東北の竿燈に「がんばろう東北」
昨年は、すべての竿燈に「がんばろう東北」の文字が入れられた。今年は一部の竿燈でそれが見られた。


手前右の子ども用の竿燈・小若(こわか)。上から2段目に「囃子優勝」
妙技会の囃子部門で優勝した、市立築山(ちくざん)小学校の竿燈には、それを示すちょうちんが付けられていた。優勝決定後に差し替えたのだろう。
以前は、太鼓が乗るトラックに「◯◯部門優勝」という張り紙をしていたことはあったけれど、ちょうちんで告知するのは初めて見た。
秋田魁新報に出ていた写真では、他の町内でも「自由優勝」というちょうちんを付けていて、築山小と書体が同じに見えた。事前に準備したって使うとは(優勝するとは)限らないのだから、各町内・団体が準備したのではなく、主催者側(実行委員会とか市竿燈会)から贈られたのかもしれない。【9日追記】やはりそうだとのこと。この記事コメント欄参照。


最終日の記事でも少し触れたけれど、久々に会場東端の二丁目橋から竿燈を見た。
中央の色が違う低い竿燈は中央分離帯の「置き竿燈」。ろうそくでなく電灯の光
通りの端には「U」字状に竿燈が集中するし、先まで竿燈が連なる様子が見通せて、絶景。人も多いけれど。
なお、西端の山王十字路は、すぐ先で道に角度が付いているなどして、それほどよく見えない。

その東端に秋田県庁の竿燈がいた。
右の竿燈は県章、左が…
今年から新しくなった県のキャッチコピー「ユタカな国へあきたびじょん」がちょうちんにデザインされていた。
一見すると「あきたびじん」で、実は小さく「ょ」が書かれていて「あきたびじょん」という賛否両論あるコピーなのだが、ちょうちんでも「じ」の下にものすごく小さい「ょ」があった。
それはいいけど、周りのロゴマークが薄くて見えない。


ちょうちんといえば、
どちらも「柳町」のスポンサー。右はサンクス(サークルKサンクスではなく、あくまでサンクス単独ってこと?【9日追記】サークルKサンクスとしての参加とのこと。この記事コメント欄参照)だけど、
左は、
「AAB」
秋田朝日放送のちょうちんが、つまらない新ロゴに変わっていた。最下段には「開局二十周年」。裏面はキャラクターだったかな。

ちなみに、川口のスポンサーであるABS秋田放送は、
おなじみの「ABS」ロゴ。縦書きにしたのがおもしろい。裏面は「秋田放送」


中央分離帯の観覧席は総じて多くのお客さんで賑わっていた。
ひな壇にびっしり
お客さんも喜んでいるし、披露する側も張り合いが出るだろう。

でも、
平手・肩が決まった! けれど…
秋田中央道路地下トンネル出入口付近の一部には、まったく観覧席が設けられない区間がわずかに存在した。
さらにその部分は歩道側のお客も少なく、せっかく技を披露しても見る人がいないんじゃ、張り合いがないでしょう。各団体の演技場所は、1日につき3度移動し、さらに毎日違うとはいっても。
腰も決まった!
この時は「城町」の皆さんのようだったけど、クリナップじゃないほうのスポンサーってどこ?(写真の写りもよくないし、知らないロゴ)【9日追記】アメリカの雑貨や食品を扱う企業「シズル(SISEL)」とのこと。この記事コメント欄参照。



竿燈最終日といえば、豪快な技。
右の「登町」のスポンサー・マルハンの竿燈
継ぎ竹をつけてしなってきたと思ったら、
もっとしなって
この後、バキッと折れました。


ところで、上の写真で、中央分離帯の上のほうに、やぐらが組まれている。
これは観覧席ではなく「司令塔」という実行委員会が詰める場所。放送などもここから行なっているのだろうか。例年、会場中央の秋田銀行大町支店西側の「大町西」交差点に設置される。
一度ここから見てみたいものです
上の写真では、左側の半纏を来ているのは実行委員会の職員と思われ、右側の女性は秋田観光レディ。で、真ん中で私服で写真を撮っている数名の男女はどこの誰だ? うらやましい。


竿燈大通りでは、信号機や道路標識の一部が折りたためるようになっており、観客の視界を妨げないように配慮されていた。※一昨年の模様
しかし、なぜか昨年は折りたたまなかった。
今年は、
今年もそのままですか
せっかくそういう構造にしたのに、それを使わないとはどういうことだろう。秋田県警が作業費用をケチっているのか?


西武秋田店の太鼓を載せる屋台には、昨年などは「おかいものクマ」がぶら下がっていた。今年は、
シンプルになった
ぬいぐるみはなく、屋根の上にクマの顔が描かれるだけになっていた。

二丁目橋北側から。橋の向こうが那波家の水汲み場のケヤキ
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする