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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新屋山王祭と迂回

2012-05-27 23:26:10 | 秋田の季節・風景
秋田市で有名な「日吉神社」といえば、2つある。
1つは中央部の秋田市役所裏・八橋運動公園隣接の「日吉八幡神社」、
全国的には日吉神社の「日吉」は「ひえ」と呼ぶことが多いようで、八橋のも正式には「ひえはちまん」なのだろうか。でも、秋田市民は「ひよしさん」と呼ぶ人もいる。
お祭りは9月15日。中学校名や地名の「山王」の由来でもある。


もう1つは南西部の新屋地区の新屋駅そば。こちらは「八幡」がつかない「日吉神社」が正式名称で、「ひよし」と読む。
こちらのお祭りは、子どもたちが船を作って練り歩いて川へ流す、6月第2日曜日の「鹿嶋祭(かしままつり)」が有名で独特。
と思っていたら、もう1つお祭りがあった。5月25日(宵宮)、26日(例祭)の「山王祭(さんのうさい)」。お神輿が出るそうだ。
山王祭の時は、新屋の旧道(県道65号線と続く市道)が通行止めになるらしく、そこを通る新屋西線が迂回運行するという。(5月19日付で中央交通のサイトに案内がアップされた)

恥ずかしながら、こんなお祭りがあったとは今まで知らなかった。ほぼ毎日新屋に行っていた時期もあったというのに…
26日はまあまあの天気だったが、25日は雨。このお祭りも、期間中に雨が降るというジンクスがあるとか耳にした。

新屋地区の各地に、町内ごとに「日吉大神」のぼり旗が立てられていた。そういえばこの旗は見た記憶があったかも…
葉桜になった帯状公園の町内の境には4本も
お祭りの地元にのぼりが立つのはよくある光景だが、こんなに広範囲にこんなにたくさん立っているのは珍しい。

神社脇の市道~県道56号が、新屋郵便局の南側まで750メートルほど通行止め・歩行者天国になっていた。
郵便局前から南を見る。信号の先が通行止め

ずらりと露店が並ぶ
こんなに出店があるとは思いもしなかった。
道幅が狭いためか道路の西側だけで、カーブがあって見通せないけれど、たぶん500メートルほどに渡ってびっしりと屋台が連なっていた。下手をすると千秋公園の花見並みの数はありそうで、秋田市内でも屈指の出店の多さだと思う。
雨の中、訪れる人も少なくない
夕方以降はもっと人が出ただろうから、店や人通りが減って寂しくなってしまったこの通りも、いつになく賑わったことだろう。
神社の鳥居には「山王大祭」とあった


さて、路線バスの迂回。
通行止め区間を通るのは、栗田県営住宅(栗田町)経由(系統番号722、723)を除く新屋西線の各系統。すなわち栗田神社・元町・表町を通るもので、オーソドックスな新屋西線(系統720、721)と、レアな川尻若葉町・船場町経由(いわゆる臨海経由。系統724)が対象。
※サイトやバス停の掲示では、系統番号は掲載されていなかった。昨年以前の使い回しだからだろうけど、導入した以上は系統番号を記載するべきではないでしょうか。

迂回対象のダイヤは25日(金)が秋田駅発8時35分以降、西部市民サービスセンター発9時20分以降、それぞれ終発まで。26日(土)は終日。
迂回対象の便数が多そうだが、県営住宅経由へのシフトと減便により、現在はオーソドックスな西線は1時間に1往復しかない時間帯もあるから、そうでもない。


迂回対象の系統は、秋田駅側から雄物新橋を渡ると
 栗田神社前→元町→新屋郵便局前(旧・秋田銀行新屋支店前)→中表町→上表町→日吉神社前(旧・新屋支所前)→西部サービスセンター(正しくは西部市民サービスセンター。旧・新屋案内所)
の順でバス停がある。
通行止区間と重なるのは中表町から日吉神社前までの3つのバス停。

しかし、今回の迂回は、通行止め区間の北側にも続き、栗田神社前から日吉神社前まで約1.4キロに渡り、6つのバス停が影響を受ける。
Googleマップに加筆。緑が通常の新屋西線、赤が迂回路。青が新屋線。●はバス停のおおよその位置
迂回路は、通常経路の東側。
南の西部市民サービスセンター側からたどると、最初は新屋線のルート・県道56号(秋田大橋の通りの旧国道7号線)を走る。ただし、新屋線は上りと下りで経路が異なる(県道に出入りする交差点が異なる)が、新屋西線の迂回便は上下とも同じ経路(神社前の交差点)だったようだ。
この区間では新屋線用の「日吉神社前」「新屋駅入口」バス停を使用したと思われる。

そしてなんと、秋田西中・帯状公園手前の交差点(掲示では「美容室ジプシー」前)を左折!
その後すぐに右折して、500メートルほどまっすぐ北へ進む。
大型バスが慎重に進入(上の地図マル1の場所から撮影)
新屋西線の通りにほぼ並行して、東側に2本の細い道があるのだが、そのうち西側の道を進む。住宅地の中であり、こんなところを大型バスも通るのだからびっくりした。
でも、上の露店の写真を撮った辺りの通常のコースも、とても狭い上カーブしているのでそんなに違わないかもしれない。
駐車車両があったりして、かわしながらゆっくりと進んで行く
狭い道の区間には2つの臨時停留所が設けられた。「新屋郵便局前」と「元町」。(郵便局前の臨時停留所は郵便局からだいぶ離れた裏側なので「郵便局“前”」ではない。)
 
民家の軒先みたいなところに、上り側にだけ、いわゆるダルマ型のポール(この記事参照)が置かれていた。下り側は実態としてはほとんど降車専用だろうから、省略したのだろう。
ポールの表示板はその参照記事末尾でも紹介した、中央交通オリジナルのお城の絵のもの。「臨時停留所」と書かれた下に、バス停名をワープロ打ちしている。時刻表の掲示スペース(板)はない。

北進して坂の途中に突き当たると、左折して坂を上り、すぐに右折して正規ルートに復帰する。
この坂の下(上の地図マル2の場所)から見た、下り便が迂回路に侵入するシーン。
よいしょっと
坂道は広い(正規ルートよりも)けれど、すぐに右折して狭い道へ。
 

曲がってからも緩い下り坂

以上、迂回路は正規ルートより200メートルほど長い1.6キロ。
正規ルートに復帰してすぐの場所には、「栗田神社前」の臨時停留所が設けられた。
北(雄物新橋)側から。分かりにくいけど、右端に臨時バス停
上の写真では、通常経路なら直進してすぐのところが栗田神社前のバス停。迂回中はそのすぐ手前で曲がってしまうのでここに臨時停留所を設けたのだろう。

そういえば、昔(20年以上前?)はたしか冬期間だけ、新屋西線が新屋地区の一部で異なる経路を通り、その間は栗田神社前のバス停が別の場所に移動していたような話を聞いたことがある(うろ覚えです)。今回の迂回路に近い経路だったのかもしれない。

【6月11日追記】上記の通り6月には「鹿嶋祭」が行われた。
2012年は6月10日(日)の午前中(駅発8時45分~12時45分、新屋発8時50分~12時20分)のみ、上記山王祭とまったく同じ対象路線・ルート・掲示物での迂回が行われた。(また雨の中でのお祭りとなり、午後からは雨が止んだ)



さて、上記では「新屋郵便局前」バス停が何度か出てきたが、これは秋田銀行の支店の統合・移転(前回の記事)に伴い、今年4月に名称が変わったもの。以前は「秋田銀行新屋支店前」、さらに以前は「西部公民館前」だった。
バス停の表示も、ちゃんと「新屋郵便局前」に変わっていた。しかし、旧新屋支店の真ん前にあった上り側では
ポールが2本
旧秋田市交通局が「公民館前」として設置した、初代のバス接近表示付き(後のシステム更新時に接近表示は撤去され、単なる電照式)のポールが埋め込まれており、それがバス停名の部分だけ変更されて使われ続けていたのだが、新たにダルマ型のポールも置かれている。
電照式のほうは「秋田銀行新屋支店前」のまま
ということは、近々、電照式のほうが撤去されてしまうのだろうか。銀行の敷地内に設置されているような感じだから、今後の跡地活用次第では、邪魔になるのかもしれない。

なお、現時点では秋田銀行の旧新屋支店、旧新屋駅前支店とも、建物に変化はなかった。
※バス停、秋銀支店のその後
コメント (3)
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