弘前で見た看板にちなむ話を2つ。
●E5系
弘前駅の正面(お城側の中央口)にこんな看板が設置されている。
「ようこそ弘前へ! 東北新幹線2010.12東京-新青森開業」
駅の外向きに「ようこそ」のフレーズはおかしいようにも思うけど、新型車両E5系電車が描かれている。
※E5系は2011年3月以降順次投入される計画なので、12月の開業と同時に走るわけではない
車体の輪郭や運転席が盛り上がって立体感があるように見えるが、平面のようにも見えた。確かめようと思ったが、人が多くてじっくり見られなかった。
夜は新幹線の輪郭が光ると聞いた覚えがあり、わざわざ見に行ったのに真っ暗だった。違う場所にでも別にあるのか?
弘前駅に新幹線が来るわけではないし、新青森は盛岡支社、弘前は秋田支社とJRの管轄が違う。それでもこの看板が設置されたことから、JR東日本の力の入れ方と青森県の期待がうかがい知れる。(秋田駅や秋田支社にあるE6系の広告は布や紙製だけど、こっちはちゃんとした看板だし)
そして昨日、その開業日が12月4日、E5系使用の列車の愛称が公募を元に「はやぶさ」(応募総数15万件、4000種類上の中で7位)に決まったことが発表された。
※現行車両E2系で運転される列車は12月以降も「はやて」のまま
「はやぶさ」は、1958年から2009年まで東京と九州を結んでいた寝台特急(ブルートレイン)の列車名だった。僕が子どもの頃は鹿児島まで行っていて、「日本でいちばん長い距離を走る列車」であり、よく子ども向けの本で取り上げられ、憧れていたが、まさか東北新幹線になるとは思わなかった。ハヤブサはE5系並みの300km/hで飛ぶことができる鳥だそうで、そのイメージにふさわしいといえばふさわしい。
個人的には「はやて」の時は聞き慣れないことばを列車名にすることに、「こまち」の時は斬新さに驚いたものだが、今回はそれに比べれば驚かなかった。
ただ、往年の東北本線の特急「はつかり」(公募でも1位)になりそうな気がしていたのは外れた。公募では「むつ」「はねと」など、青森にちなむ名称も少なくなかったそうだが、(特定の都市対東京のミニ新幹線などでなく)仙台・盛岡・青森と主要都市を結ぶフル規格の大幹線で、将来的には北海道までつながる路線であることを考えれば、局所的な名称ではふさわしくないというJRの意向があるのだろう。
公募3位は「みちのく」だったが、これ、1982年の東北新幹線開業(やまびこ・あおば)の時も、2002年の「はやて」の時も、公募結果のかなり上位に入っていたと記憶している根強い(?)人気のある名称。「みちのく」は単なる昔の地域名にすぎないし、いくつかの定義があってあいまいであるが、やっぱり全国的には、東北=みちのくという印象が強いんだろうな…
さて、そうすると気になるのが、将来導入される秋田新幹線用の新型車両「E6系」を使う列車の愛称。その名称が「こまち」を引き継ぐのか、新たに決定するのかはまだ未定とのことだが、「はやぶさ」&「こまち」だと、何となく不釣り合いな気がする。どうなるんだろう?
さらに、新青森開業に合わせて、五能線「リゾートしらかみ」に導入される新型ハイブリッド気動車。
同時に新潟・長野県にも同じ車両が導入されるが、昨年末に名称が公募され、先月下旬に「リゾートビューふるさと」という名称が決まった。
五能線では既存の「リゾートしらかみ」3本に、それぞれ「青池」「ぶな」「くまげら」という名が付けられているから、やはりハイブリッド車にも名前が付くと思うのだが、まだ募集すらしていないようだ。秋田支社さん、間に合う?
●中土手町
弘前市の中心市街地である「土手町」。現在は秋田市中心部よりは、活気のある商店街だと思う。
土手町は、弘前公園側から弘前駅に向かって、下土手町(したどてまち)・中土手町・上土手町に区分され、商店街の組合も分かれているようだ。
そのまん中、中土手町(紀伊國屋書店から中三手前の蓬莱橋までかな?)は、上土手町・下土手町がリニューアルされた後も、昔ながらのアーケードが残っていたが、現在、街路整備事業が進められている。
電線地中化・アーケード撤去ですっきりした
雨や雪の日はちょっと困るか
融雪装置設置や歩道のタイル敷きなども実施されるようだ。そして、目立つのが、
それぞれのお店の軒先に設置された看板
ほぼ正方形の木製の枠の中に、そのお店をイメージさせるものがデザインされている。
4月3日付陸奥新報によれば、「現在36カ所。縦45センチ、横40センチの統一規格」で「「車で通り過ぎるのではなく、歩いて楽しめる空間づくりをしたい」」という思いが込められているという。
ケーキ屋さんとスウィートポテト屋さん
桜の花は花屋さん
軒の上に植物を置いているのも共通事業の「グリーン・パサージュ」のようだ
時間がなくてごく一部しか見られなかったが、どれも印象的なデザインで、この看板を見て歩くだけでも楽しめる。とてもセンスがいいと思う。
これだけ看板が並んでいるということは、空き店舗が少ないということの証しでもある。
秋田も負けていられませんぞ。
※続きはこちら
●E5系
弘前駅の正面(お城側の中央口)にこんな看板が設置されている。

駅の外向きに「ようこそ」のフレーズはおかしいようにも思うけど、新型車両E5系電車が描かれている。
※E5系は2011年3月以降順次投入される計画なので、12月の開業と同時に走るわけではない
車体の輪郭や運転席が盛り上がって立体感があるように見えるが、平面のようにも見えた。確かめようと思ったが、人が多くてじっくり見られなかった。
夜は新幹線の輪郭が光ると聞いた覚えがあり、わざわざ見に行ったのに真っ暗だった。違う場所にでも別にあるのか?
弘前駅に新幹線が来るわけではないし、新青森は盛岡支社、弘前は秋田支社とJRの管轄が違う。それでもこの看板が設置されたことから、JR東日本の力の入れ方と青森県の期待がうかがい知れる。(秋田駅や秋田支社にあるE6系の広告は布や紙製だけど、こっちはちゃんとした看板だし)
そして昨日、その開業日が12月4日、E5系使用の列車の愛称が公募を元に「はやぶさ」(応募総数15万件、4000種類上の中で7位)に決まったことが発表された。
※現行車両E2系で運転される列車は12月以降も「はやて」のまま
「はやぶさ」は、1958年から2009年まで東京と九州を結んでいた寝台特急(ブルートレイン)の列車名だった。僕が子どもの頃は鹿児島まで行っていて、「日本でいちばん長い距離を走る列車」であり、よく子ども向けの本で取り上げられ、憧れていたが、まさか東北新幹線になるとは思わなかった。ハヤブサはE5系並みの300km/hで飛ぶことができる鳥だそうで、そのイメージにふさわしいといえばふさわしい。
個人的には「はやて」の時は聞き慣れないことばを列車名にすることに、「こまち」の時は斬新さに驚いたものだが、今回はそれに比べれば驚かなかった。
ただ、往年の東北本線の特急「はつかり」(公募でも1位)になりそうな気がしていたのは外れた。公募では「むつ」「はねと」など、青森にちなむ名称も少なくなかったそうだが、(特定の都市対東京のミニ新幹線などでなく)仙台・盛岡・青森と主要都市を結ぶフル規格の大幹線で、将来的には北海道までつながる路線であることを考えれば、局所的な名称ではふさわしくないというJRの意向があるのだろう。
公募3位は「みちのく」だったが、これ、1982年の東北新幹線開業(やまびこ・あおば)の時も、2002年の「はやて」の時も、公募結果のかなり上位に入っていたと記憶している根強い(?)人気のある名称。「みちのく」は単なる昔の地域名にすぎないし、いくつかの定義があってあいまいであるが、やっぱり全国的には、東北=みちのくという印象が強いんだろうな…
さて、そうすると気になるのが、将来導入される秋田新幹線用の新型車両「E6系」を使う列車の愛称。その名称が「こまち」を引き継ぐのか、新たに決定するのかはまだ未定とのことだが、「はやぶさ」&「こまち」だと、何となく不釣り合いな気がする。どうなるんだろう?
さらに、新青森開業に合わせて、五能線「リゾートしらかみ」に導入される新型ハイブリッド気動車。
同時に新潟・長野県にも同じ車両が導入されるが、昨年末に名称が公募され、先月下旬に「リゾートビューふるさと」という名称が決まった。
五能線では既存の「リゾートしらかみ」3本に、それぞれ「青池」「ぶな」「くまげら」という名が付けられているから、やはりハイブリッド車にも名前が付くと思うのだが、まだ募集すらしていないようだ。秋田支社さん、間に合う?
●中土手町
弘前市の中心市街地である「土手町」。現在は秋田市中心部よりは、活気のある商店街だと思う。
土手町は、弘前公園側から弘前駅に向かって、下土手町(したどてまち)・中土手町・上土手町に区分され、商店街の組合も分かれているようだ。
そのまん中、中土手町(紀伊國屋書店から中三手前の蓬莱橋までかな?)は、上土手町・下土手町がリニューアルされた後も、昔ながらのアーケードが残っていたが、現在、街路整備事業が進められている。


融雪装置設置や歩道のタイル敷きなども実施されるようだ。そして、目立つのが、

ほぼ正方形の木製の枠の中に、そのお店をイメージさせるものがデザインされている。
4月3日付陸奥新報によれば、「現在36カ所。縦45センチ、横40センチの統一規格」で「「車で通り過ぎるのではなく、歩いて楽しめる空間づくりをしたい」」という思いが込められているという。




時間がなくてごく一部しか見られなかったが、どれも印象的なデザインで、この看板を見て歩くだけでも楽しめる。とてもセンスがいいと思う。
これだけ看板が並んでいるということは、空き店舗が少ないということの証しでもある。
秋田も負けていられませんぞ。
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