広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前駅と土手町の看板

2010-05-12 19:31:01 | 津軽のいろいろ
弘前で見た看板にちなむ話を2つ。
●E5系
弘前駅の正面(お城側の中央口)にこんな看板が設置されている。
「ようこそ弘前へ! 東北新幹線2010.12東京-新青森開業」
駅の外向きに「ようこそ」のフレーズはおかしいようにも思うけど、新型車両E5系電車が描かれている。
 ※E5系は2011年3月以降順次投入される計画なので、12月の開業と同時に走るわけではない
車体の輪郭や運転席が盛り上がって立体感があるように見えるが、平面のようにも見えた。確かめようと思ったが、人が多くてじっくり見られなかった。
夜は新幹線の輪郭が光ると聞いた覚えがあり、わざわざ見に行ったのに真っ暗だった。違う場所にでも別にあるのか?

弘前駅に新幹線が来るわけではないし、新青森は盛岡支社、弘前は秋田支社とJRの管轄が違う。それでもこの看板が設置されたことから、JR東日本の力の入れ方と青森県の期待がうかがい知れる。(秋田駅や秋田支社にあるE6系の広告は布や紙製だけど、こっちはちゃんとした看板だし)


そして昨日、その開業日が12月4日、E5系使用の列車の愛称が公募を元に「はやぶさ」(応募総数15万件、4000種類上の中で7位)に決まったことが発表された。
 ※現行車両E2系で運転される列車は12月以降も「はやて」のまま
「はやぶさ」は、1958年から2009年まで東京と九州を結んでいた寝台特急(ブルートレイン)の列車名だった。僕が子どもの頃は鹿児島まで行っていて、「日本でいちばん長い距離を走る列車」であり、よく子ども向けの本で取り上げられ、憧れていたが、まさか東北新幹線になるとは思わなかった。ハヤブサはE5系並みの300km/hで飛ぶことができる鳥だそうで、そのイメージにふさわしいといえばふさわしい。

個人的には「はやて」の時は聞き慣れないことばを列車名にすることに、「こまち」の時は斬新さに驚いたものだが、今回はそれに比べれば驚かなかった。
ただ、往年の東北本線の特急「はつかり」(公募でも1位)になりそうな気がしていたのは外れた。公募では「むつ」「はねと」など、青森にちなむ名称も少なくなかったそうだが、(特定の都市対東京のミニ新幹線などでなく)仙台・盛岡・青森と主要都市を結ぶフル規格の大幹線で、将来的には北海道までつながる路線であることを考えれば、局所的な名称ではふさわしくないというJRの意向があるのだろう。
公募3位は「みちのく」だったが、これ、1982年の東北新幹線開業(やまびこ・あおば)の時も、2002年の「はやて」の時も、公募結果のかなり上位に入っていたと記憶している根強い(?)人気のある名称。「みちのく」は単なる昔の地域名にすぎないし、いくつかの定義があってあいまいであるが、やっぱり全国的には、東北=みちのくという印象が強いんだろうな…

さて、そうすると気になるのが、将来導入される秋田新幹線用の新型車両「E6系」を使う列車の愛称。その名称が「こまち」を引き継ぐのか、新たに決定するのかはまだ未定とのことだが、「はやぶさ」&「こまち」だと、何となく不釣り合いな気がする。どうなるんだろう?

さらに、新青森開業に合わせて、五能線「リゾートしらかみ」に導入される新型ハイブリッド気動車
同時に新潟・長野県にも同じ車両が導入されるが、昨年末に名称が公募され、先月下旬に「リゾートビューふるさと」という名称が決まった。
五能線では既存の「リゾートしらかみ」3本に、それぞれ「青池」「ぶな」「くまげら」という名が付けられているから、やはりハイブリッド車にも名前が付くと思うのだが、まだ募集すらしていないようだ。秋田支社さん、間に合う?


●中土手町
弘前市の中心市街地である「土手町」。現在は秋田市中心部よりは、活気のある商店街だと思う。
土手町は、弘前公園側から弘前駅に向かって、下土手町(したどてまち)・中土手町・上土手町に区分され、商店街の組合も分かれているようだ。
そのまん中、中土手町(紀伊國屋書店から中三手前の蓬莱橋までかな?)は、上土手町・下土手町がリニューアルされた後も、昔ながらのアーケードが残っていたが、現在、街路整備事業が進められている。
電線地中化・アーケード撤去ですっきりした

雨や雪の日はちょっと困るか
融雪装置設置や歩道のタイル敷きなども実施されるようだ。そして、目立つのが、
それぞれのお店の軒先に設置された看板
ほぼ正方形の木製の枠の中に、そのお店をイメージさせるものがデザインされている。
4月3日付陸奥新報によれば、「現在36カ所。縦45センチ、横40センチの統一規格」で「「車で通り過ぎるのではなく、歩いて楽しめる空間づくりをしたい」」という思いが込められているという。
 ケーキ屋さんとスウィートポテト屋さん

桜の花は花屋さん

軒の上に植物を置いているのも共通事業の「グリーン・パサージュ」のようだ
時間がなくてごく一部しか見られなかったが、どれも印象的なデザインで、この看板を見て歩くだけでも楽しめる。とてもセンスがいいと思う。
これだけ看板が並んでいるということは、空き店舗が少ないということの証しでもある。

秋田も負けていられませんぞ。
※続きはこちら

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4 コメント

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逆に新しい? (mugi-shochu)
2010-05-12 20:00:41
商売の内容を絵にした看板は江戸時代などの昔にあったようですが、現代にあっては逆に斬新に見えますね。
歩いて商店街を歩くというのは、私もほとんどめっきり減ってしまいました。
新幹線「はやぶさ」、私もかつて九州を走っていた列車を思い出し、まさか東北新幹線に付くとは予想外でした。
秋田新幹線はどんな名前が付くやら・・・楽しみです。
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昔もあった (taic02)
2010-05-12 21:05:08
そう言われれば、江戸時代にもあったと聞いた覚えがあります。それを意識したのかどうか分かりませんけれど。
中土手町は和洋折衷のような雰囲気で、地方都市に珍しい紀伊國屋書店があったりしておもしろい町ですが、僕も最近は100円バスで素通りでしたので、今度は歩いてみたいです。

「はやぶさ」ご存じでしたか。ひょっとして乗られたことあります?
「白鳥」「つがる」も一旦廃止後に運転区間を変えて名称が復活し、今はすっかり定着していると感じますが、「はやぶさ」も慣れるでしょうし、九州新幹線「さくら」とともに返り咲くのもうれしいです。
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土手町は賑やかだった (OG)
2017-02-05 00:04:06
もう、アーケード、ないんだ
雪の日は助かってたんだけどな
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アーケード (taic02)
2017-02-06 00:20:12
秋田などもそうですが、老朽化と維持費がネックだそうで。
雪国にこそ、あればうれしいものですけどね。
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