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今後はhttps://taic02.hatenablog.jp/で更新します

晴天のベニバナトチノキ

2012-05-22 23:41:27 | 動物・植物
先日の続きで、秋田市大町のサン・パティオ大町に植えられて花が咲いている「ベニバナトチノキ」について。
晴天時に写真を撮影できた。
まずは、周辺環境。
大町通りから。中央やや左の奥にベニバナトチノキ。手前左端の木の若葉も美しい
道路から見えるといっても、奥まっている。僕と同じく、ここをひんぱんに通る植物に興味のある人も、この木の存在は知らなかった。
青空にピンクの花と大きな葉が映える
前回の写真と同じ場所、花でも、晴天だとかなり雰囲気が違う。やはり写真には光が大切。
ウロウロして、角度を変えて撮影。

三角形というか円錐形のものはそれ自体が花ではなく、小さな花の集合。ブドウとほぼ同じ構造なわけで、このようなものを「円錐花序」と呼ぶ。
1つの花序に注目↓
花はピンクの中に黄色い部分がある
ベニバナトチノキをはじめとするトチノキの仲間が変わっているのは、それぞれの円錐花序の中に、両性花(=おしべとめしべ両方を備えた、まあ普通の花)と雄花(おしべだけの花)の両方がつくこと。先端のほうに雄花がつくらしく、効率的に受粉が行えるように進化したんだろう。
これは両性花?
写真をアップで見たけれど、区別はつかなかった。花弁(花びら)は4枚だそうだけど、それも重なってひらひらしているので分からない。
まだつぼみのような部分も一部にはあったが、そろそろ散りそうな花もあった。

※在来のトチノキについてはこちら


通りかかった年配の男女数名のご一行が、「この木なんだべ?」「ライラックでねぇが?」「んだんだ。こんた色のもあったなー」と話していて、この木がライラックであることになってしまった。

たしかにライラックも円錐花序だし、今頃花が咲くし、紫の花はピンクとも言える。
でも葉っぱはこんなじゃないし、ライラックはどちらかといえば低木で、こんなに背が高くはならない。
「違いますよ。これは…」と教えて差し上げようと思ったけれど、できなかった…

ちなみに、先週の南大通りの街路樹のライラック。
そろそろ終わりです


南大通りといえば、先日推理した、新しくできるコンビニ。たぶんファミまではないかと予想し、ご賛同いただいていた。
先週の段階では、工事は進んでいるものの、具体的な店舗名の情報はない。でも、
張り紙が
「6 上旬OPEN/スタッフ募集中」
「6“月”上旬」と言いたいようだが、それはいいとして、“何が”「OPEN」するのは分からないじゃないか!(工事車両で隠れていたわけでもなさそう)
応募したくたって連絡先も分からないじゃないか!
こんなことでは、セブンイレブンに太刀打ちできませんぞ。

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マロニエ?

2012-05-18 20:58:53 | 動物・植物
冒頭の写真、何の花でしょう?
秋田を含む日本の林に自生(千秋公園にもあります)する「トチノキ」に葉や花の形がそっくり。(トチノキよりも葉の淵のギザギザが若干目立つ感じがする)
でも、花の色はトチノキは白なのに、これは鮮やかなピンク。

僕は見かけた時、トチノキの近縁種で日本に自生しない「セイヨウトチノキ」、フランス語で言うところの「マロニエ」かと思った。
しかし、調べたらセイヨウトチノキの花は、白いそうだ。

トチノキの仲間で赤系統の色の花が咲く種には、アメリカ原産の「アカバナトチノキ」がある。これはサルビアの花のような真っ赤な花が咲く。
それから、セイヨウトチノキとアカバナトチノキとをかけ合わせて(正確にはもうちょっと複雑に交配されたらしい)できた「ベニバナトチノキ」という種もあった。ベニバナトチノキは花の色はピンクで、日本で街路樹として植えられることがあり、「マロニエ」と通称されることもあるそうだ。
したがって、冒頭の写真の木は「ベニバナトチノキ」だと考えられる。
※「アカバナトチノキ」と「ベニバナトチノキ」を混同している場合もあるようだし、実際のところ花の色を見ないと区別できないと思う。
【19日補足】マロニエ(marronnier)はセイヨウトチノキのフランスでの呼び名。フランス(やヨーロッパ諸国)にはアカバナトチノキは自生しないはずだし、ベニバナトチノキはそれを元にした園芸品種。したがって、アカバナトチノキやベニバナトチノキを指して「マロニエ」と呼ぶのは厳密には適切ではないと思われる。


僕はベニバナトチノキの花を初めて見たわけだが、これが意外に身近な場所に植えられていたのだった。
それは、秋田市大町のかつての秋田魁新報社本社跡地にできた商業施設「サン・パティオ大町」。
再掲)秋のサンパティオ大町(道路の左側)

サンパティオは、中庭を囲むように店が並んでいる。道路から中庭に通じる通路に、1本だけベニバナトチノキがあった。
 逆光と影で写りが悪いですが道路側からと中庭側から
つまり、サンパティオの中に入らなくても、前の道路を通るだけで、一瞬とはいえ視界に入るはず。
サンパティオは今年で開業15周年だそうだ。僕は、15年間ずっとほぼ週に1度以上はここを通っているが、今までまったく気づかなかった!

15年の間に建物2階の高さまで生長し、前が緩い下り坂なこともあり、見上げないと花は見られない。
たくさんの花が着いている
日本のトチノキは表面がざらざらした実がなるが、セイヨウトチノキは表面に突起(とげ)のある実がなる。
では、ベニバナトチノキはどうかというと、「日本のトチノキのような実がなる」という情報もあるし、「交雑種なので結実しにくい」という情報もある。
サンパティオのベニバナトチノキの今後の生育を要観察です。

※サン・パティオ大町前は歩道がなく、路上駐車や駐車場から出入りする車がある場所です。また、足元に段差や傾斜もあります。ベニバナトチノキを見る時は、周囲にご注意を!

※晴天時に撮影したベニバナトチノキはこちら
※在来のトチノキについてはこちら
※翌年のベニバナトチノキやサンパティオの別の木については、この記事後半
秋田市内にベニバナトチノキの並木道があった
コメント (2)
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試験場見学・完結編

2012-03-28 23:59:59 | 動物・植物
この記事に続いて、静岡のカンキツ類の試験場の一般公開の続きです。

前回紹介した巨大ブンタンの木を過ぎると、道はわずかな間だけ山の中へ入る。
そこもミカン類の木がたくさん植わっており、育種圃場(新品種を作るための畑)になっているようだが、「旧伊藤公爵別荘「独楽荘跡地」」という表示板があった。
大正7年に伊藤博文の養子・伊藤博邦がここに別荘を建て、皇族が静養に訪れたこともあったという。昭和25年に興津町に譲渡、翌年に町と試験場(現在の清水興津中学校の土地)の間で土地の交換が行われてここが試験場のものとなり、建物は職員官舎、他は圃場として使われるようになった。
昭和57年に老朽化のため建物は解体され、現在は跡地のすべてが育種圃場として使われている。
針葉樹があったりする山道
再び視界が開け、今までの東~南東側の海側ではなく、南西~西側が眺められる。

すぐ向かいに別の山(これもみかん山かな)があり、間にわずかな谷が見えるだけ。住所では「興津本町」らしい(試験場側は「興津中町」)
場内の道は下り坂になり、フェンスを隔てて外に細い道路と民家が並ぶ平地に下りた。この記事などで紹介した、以前外から試験場内を覗いた道路だった。
やがて、通用口みたいな門が開いてオレンジジャンパーの職員が立っていて、その細い道路に出た。
あっけなくこれでもう帰れってこと? と思ったら、すぐ先に別の門がありそこにも職員がいて、再び場内へ招き入れてくれた。構造上、いったん場外へ出ないと、正面へ戻れないのだった。
そして最初のプラタナス並木や受付のある建物前へ戻った。そこまで来たら、あとはご自由にということのようだ。

試験場の正面付近にはいくつかの樹木があり、古いものが多い。
大きな木はヤマモモ
ヤマモモは伊豆・房総が北限だそうで、北日本ではなじみがないが、巨木だ。
樹齢300年を超えているらしい。(説明板には平成元年時点で「約300年生と推定」とあった)
この木は、かつては試験場と続きの別の山に生えていて、そこから移植されたのだという。
前の山に生えていた時に落雷を受け、当時は落雷を受けた木が神聖視されており、また大きな木だったので、明治時代の試験場開設時に寄贈されたとのこと。

厳重に囲まれていたカンキツがあった。
「清見(きよみ)」原木
ちょうど今頃が最盛期のようだが、店頭に「清見」とか「清見オレンジ(※下記参照)」という、オレンジのような大きめのミカンのようなカンキツ類が並んでいる。
その清見は、ここ興津の試験場でミカンとオレンジの掛け合わせによって作出されたのだ。

ミカン(tangerine)とオレンジ(orange)を掛け合わせて作られた雑種のカンキツ類を総称して「タンゴール(tangor)」と呼ぶ。
だから、清見も「タンゴール」なので、店頭でたまに見る「清見オレンジ」という表現は正しくないことになるけれど、一般の人に「タンゴール」なんて言っても通じないから仕方ない。

清見は1949年に交配され、1956年にここに植えられ14年後に初めて結実。1979年に興津のお寺や景勝地の名を取って「清見」と命名された。登録番号は「タンゴール農林1号」であり、日本初のタンゴールでもある。
現在は愛媛、和歌山、九州などで生産されているほか、やはり今の時期出回っているタンゴール「せとか」「デコポン(不知火)」の親品種でもあり、米の品種に例えればコシヒカリみたいな重要な存在のようだ。


前後するけれど、建物内を見学した後、見本園に上る間に、屋外にテントを張った「試食コーナー」があった。
5種類ほど、1切れずつ食べさせてもらえた
「たまみ」「はるみ」は、ここ15~10年ほどの間にできたまだあまり流通していない新品種。どちらも清見の血が入っているが、「みかん」として品種登録されているようだ。たまみはβ-クリプトキサンチンの含有量が多いそうだ。どっちがどっちかは忘れたが、濃厚なミカンでちょっとオレンジっぽいような、好きな味だった。もう1つ「レモネード」なるものも(後述)。
あとは、おなじみ
ハッサク
秋田市の昔の学校給食でも、こういう感じにカットしたハッサクやアマナツ、イヨカンなんかが出たものだ。

隣のテントでは、地元の農園が来て、カンキツ類の直売をしていた。値段はそれなり。
ちなみに、見本園見学前に購入してはいけません。重い袋を持って坂を上り下りすることになるのだから。見終わってから最後に買いましょう。
あと、興津駅横のJAしみず経営のAコープ「ふれっぴー興津店(以前の記事)」でも、駐車場にテントを張って直売。試験場内のものより、形が不揃いだったり小さかったが、こっちのほうが安かった。さらに店番の農家のおばさんらしき方にオマケしてもらえたし。
ふれっぴーでは、試験場で試食して珍しい味だった「レモネード」を購入。試験場内でも売っていたのだけど、間違って別のものを買ってしまったので…(でもそれもおいしかった)
さっぱりしているけど、さほど酸っぱくないというか、甘いレモンというか、そんな味。
試験場内にもたしか説明はなく、ネットで調べてもあまり情報がなく、静岡などでごく一部でしか栽培されていないらしい。「レモンの枝変わり」という記述も見受けられるが、それはどうかな~?

試験場見学のおかげで(洗脳された?)、今まであまり興味がなかったミカンより後の時期に流通するタンゴール類への関心が強くなった。
ちょうどスーパーへ行ってみれば、まさにそれらが今が旬。秋田でも清見、デコポン、せとかを中心に何種類も、比較的手頃な価格(安いと1個98円くらい)で売られている。(残念ながら静岡産は少ない)
買って食べてみれば、ミカン系の味だし、外の皮はなんとか手で剥けるし、中の袋(じょうのう)はそのまま食べられる。オレンジとは違う、日本人の好みにあったカンキツ類だと思う。
もっと生産・消費を増やせば、日本の農業が元気になるような気がするけど、そう簡単でもないのだろうか。


パネル展示もされていて、興味を持ったものをいくつか。
まず、最近、ウンシュウミカンの「浮皮」が目立っているという。
外側の皮と、中の果肉の間にすき間がある状態。高温で発生しやすく、腐りやすく(浮いた皮に傷がつくから)、薄味になる傾向があるそうだ。
地球温暖化が進むと浮皮がさらに進み、ほかにも着色不良や落果の心配もあるという。

見本園では、さまざまなカンキツ類を見られた。
果実の大きさや色が違うのはもちろん、葉っぱとか果実の付き方も違ったけれど、それには法則があり、それらからどの系統の種なのかだいたい判定できるそうだ。

花(=果実)が1か所に1つ付くか、複数付くかで大別され、さらに葉っぱの形(付け根側の「翼葉」)で分類や分布が分かる。

果実を保存する時は、種類によって適した温度・湿度が違う。
ウンシュウミカンは温度・湿度とも低め
ビニール袋での保存は口を結ぶと湿度が高くなりすぎるので要注意だそうだ。


とても楽しめた試験場見学だった。いつかまた訪れたい。
まさに「みかんの花咲く丘」(写真は「文旦の実る丘」ですが)
興津に試験場ができたのは、1902(明治35)年6月(農商務省農事試験場園芸部)なので、今年で110周年。
ネットで見つけたのだが、実は宮澤賢治がここを訪れている。
盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)在学中、京都方面への修学旅行の途中の1916(大正5)年3月22日に立ち寄って見学したそうだ。
今でさえ、東北人からすればカンキツ類の木が珍しいのだから、賢治たちも興味深く見学したに違いない。そして、プラタナス並木やヤマモモの木、植えられて間もない薄寒桜(興津寒桜)も見たのだろう。

試験場見学の話題はここまで。次回以降、少し残っている静岡の種々の話題を取り上げます。こちら

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カンキツいろいろ2

2012-03-19 23:21:42 | 動物・植物
この記事に続いて、静岡のカンキツ類の試験場見学のうち、見本園の話。
※実際に見た順番とは入れ替えて紹介しているものもあります。
小さな果実はスダチ
カボスと同じく、熟すとちゃんとオレンジ色になるのは、さすがカンキツ類。

お次は、
ヒョウカンだって
洋ナシやナスビのような形がおもしろく、来場者に注目されていた。
ヒョウタンのような形ともいえる(くびれてないけど)ので、「瓢柑」なのは察しがつく。
近くには同じ形で色が黄色いのも。
ユゲヒョウカン
帰ってから調べると、「弓削瓢柑」だそう。愛媛県の瀬戸内の「弓削島」にちなむのだろうか。
弓削瓢柑は、各地で少量ながら生産されていて、味もいいらしく、果実やジャムが生産者からの直送で販売されている。果実断面の見た感じはブンタンに似ている。
ネット上では、弓削瓢柑を単に瓢柑としている場合もある。弓削瓢柑は台湾から移入されたとか、ブンタンの血が入っているという情報もあった。
いろんなカンキツが実る道。中央がユゲヒョウカン

でっかくて黄色いのは…
出ました! ブンタン!! と思ったら、
オオタチバナ?
オオタチバナとは「土佐文旦」のことだそうだ。
離れた場所には、
「平戸文旦」
土佐より平戸のほうが果実の形が整っているかな。
支えなしで自力でなっているようだ

ほかには、見た感じは大したことないものの、テング、イーチャンレモン、ユークニブ、チノット、モチユ、アタニーなどなど、一風変わった名前のカンキツ類がたくさん。
そうこうしているうちに、一般公開ルートの最上部、標高50メートルほどの地点を通過。
まだ上に園地があり、竹やぶや針葉樹もある
少し平坦な部分があり、あとは下りに転じる。
右下から登って来ました
前回紹介した地点よりも高さを増し、海側の眺めがいっそう開ける。
向こうにうっすら見えるのは、伊豆半島か

小さい木はバロチンベルガモット
ベルガモットといえば、紅茶のアールグレイの香りのもとでおなじみ。
アールグレイ【22日訂正】バロチンベルガモットの果実
香料となるのは果実の精油であり、苦いので生食には向かないとのこと。
大きさは違うけれど、葉っぱの感じがどことなくブンタンに似ている。

近くには、たくさん果実をつけた木があり、
こちらはただのベルガモット
ベルガモットのことを単に「バロチン」と呼ぶこともあるようだが、ここでは別物ということだ。
「バロチンベルガモット」と「ベルガモット」の違いは不明。

レモン・ライム類の一角。
最近たまに売られているマイヤーレモン
オレンジとレモンの交雑種とされている。

ごつごつしたラフレモン
レモンでも、熟すとオレンジ色になるものも多いようだ。
レモンやライムは枝に長いトゲがある。
スイートライム
ライムは熟すと黄色くなるのか。ただし、この段階では独特の酸味が抜けてしまうので、青いうちに収穫して使う。

見本園の最後は、
でーん
前々回の屋内展示で強烈なインパクトがあった、3キロもある巨大な果実(ブンタンの一種)の木らしい。
さっきのオオタチバナ、平戸文旦と比べても、果実もデカいが、葉っぱもデカイ!
地面につきそう
さすがに枝だけでは持ちこたえられないらしく、紐で吊り上げるなど支えが入っていた。


さまざまなカンキツ類の実物、しかも多くは実っているところを見られて、とても貴重な体験だった。木や園内の手入れも行き届いていたし、駿河湾の眺めも楽しめた。
試験研究機関ではあるわけだが、年1回といわず、例えば花の咲く時期なんかにも一般公開してくれればまた別の楽しみがありそう。

長くなって申し訳ないですが、まだ続きます

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柑橘いろいろ1

2012-03-09 23:43:32 | 動物・植物
この記事の続きで、「独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点」(以下、「試験場」)の一般公開について。この記事は旅行記ではなく植物カテゴリーにします。

研修棟の裏側の屋外では、テントを張って試食と販売、情報展示がされていた。ここの紹介はまた後で。
この後が、個人的にもう1つのお楽しみだった、試験場の圃場というか見本園(正式名称は不明)の自由見学。

試験場の背後は山。国土地理院の地形図によれば頂上の標高は359.2メートル(=秋田県男鹿市の寒風山とほぼ同じ)で、東海道新幹線と東名高速道路がそれぞれ「興津トンネル」で通っている。
その山の大部分はミカン畑だからいわゆる「みかん山」というヤツなのだろうが、その一部は試験場の園地。
研修棟の裏側から、その山の中腹まで登ってぐるりと回って戻ってくる小径があり、それに沿って何種類ものカンキツ類が見本として育てられている。NHK静岡放送局のニュースによれば「10ヘクタールの畑で1500種類のかんきつ類を育て」ているとのこと。
一周する距離としては1キロにも満たないが、標高差は40メートルほどあるようだ。(研修棟が標高10メートル弱、最高地点が50メートル)
登り始める。右隣は静岡市立清水興津中学校
坂の傾斜としては、秋田市の千秋公園並みか。ゆっくり歩けば大したことはない(車椅子やベビーカーはきついでしょう)が、それが延々と続く。
いろんなカンキツ類が実っている
ほとんどがいい塩梅に色付いているけれど、もちろん、園内の果実は採ったり食べたり持ち帰ったりはできない。見るだけ。
おじさんが腕を伸ばしてるけど、見てるだけです
カンキツ類がほとんど生育しない地域に住む者としては、ただのミカンの木でも充分もの珍しいが、名前を聞いたことがあるだけ、あるいは聞いたこともないような種もたくさん。

どの木にも名札がかかっていて和名(カタカナ)と学名が記載されていた。
「フクレミカン」なるものと、「シークワーシャー」もあったが、果実は木についたまま干からびていた。
左の小さい果実の木がタチバナ(橘)
日本固有種。静岡県沼津市が北限の自生地とのこと。
日本人の姓にもなるほど、日本人に密着したカンキツ類といえるだろう。そういえば、「橘一家」が主人公の漫画「あたしンち(けらえいこ作)」の読売新聞日曜版での連載が、今度の日曜で終わるそうだ。

タチバナの隣は、
大きめの果実

表面がゴツゴツ!
「オウカン」だそう。これは調べても、漢字も特徴もよく分からない。
「晩王柑」というのはあるが、それはブンタンの一種らしくてもっと大きくてツルツルしてるので関係なさそうだし。

植えられているカンキツの種名はサンキツ、ポンキツ、ソウキツ、ウジュキツ、シカイカンなど、「○○カン」とか「○○キツ」というのが多い。「○○柑」「○○橘」というのは想像に難くないが、肝心の「○○」の部分が分かりにくい。
マンキツ
「慢橘」だそうで、中国原産。ウンシュウミカンの先祖らしい。

ビンキツ
一瞬、「デコポン(不知火)」かと思うが、別。(形や表面が違う)
「瓶橘」で、なるほど、形が瓶っぽい。詳細は不明。

洋風になって、
クレメンティン
クレメンテイン神父が育成したミカン。多少、流通しているようだ。
ほかに「クレオパトラ」というのもあった。

クネンボ(九年母)
室町時代に日本へ伝わったそうだが、ウンシュウミカンに押されて廃れたという。

おなじみの種も。
ヒュウガナツ(日向夏)。別名「小夏」「ニューサマーオレンジ」
ユズの突然変異と考えられているそうだ。

イヨ(伊予)=イヨカン

カボス
カボスって、青いのしか見たことがなかったけれど、熟すと黄色くなるのか。

坂の途中にもオレンジ色(橙色・ミカン色とも言えるが全部カンキツ類だ)のジャンパーを着た試験場のスタッフがいた。

試験場の見学者は、農家や研究者のような人、地元の人、JRのウオーキングイベントのついでに来た人の3パターンに分かれるようだ。年配の人の割合がやや多いが、小さな子を連れた家族連れなどそうでない人も少なくない。
カンキツ類にあまり興味のなさそうな人でも(入場するからには、みなさん多少の興味はあるでしょうけれど)、変わった実がなっている木の前では、みなさん立ち止まって見ている。
その1つが、上の写真の木。
こんな形
前回も少し取り上げた「キクダイダイ」。
表面に筋が入っているのを菊の花に見立てた命名。「ダイダイ」という名だけど、どうも熟しても橙色にはならないらしい。
NHKの記者の目にも留まったようで、夕方のローカルニュースでは「江戸時代から観賞用として育てられた「キクダイダイ」という名前の実はその名の通り、上から見ますと全体的には黄色で浮き上がった脹らみがまるで菊の花のように見えます。」と伝えている。

カンキツ類の紹介は、今回はここまで。
やっと半分くらいなので続きはまた後日。果実の色や形だけでなく、木への付き方、葉っぱも違うのが(なんとなく)分かった。


前回紹介した、ワシントンのポトマック河畔へ送られた桜の片割れが、興津に残っている。
カンキツ類に混ざって、その薄寒桜があったけど、
 
1分咲きにもなっていなかった。

だいぶ高くまで登った。
方向的には富士山側?
この日は曇りがちで見えないはずだが、見えるとすればこちらが富士山の方向。たぶん。
興津地区では、興津駅前など平地からはさった峠に隠れて富士山が見えず(見えても頭がちょっとだけ)、海側か山奥へ行かないと見えないはず。このくらいの標高の場所ではどうなのか?
試験場隣の清水興津中学校の校歌(真壁仁・作詞)には、「駿河の海」「三保の岬」「清美の浜」さらに「蜜柑いろづく」など、興津に似つかわしいフレーズが出てくるが、「富士山」は出てこないから、やっぱり見えないのだろうか。

目を転じると、
ふもとの試験場施設と興津の町、さらに駿河湾が光る
見下ろす斜面にもミカンの木が見えるが、ここは見学者は立ち入りできなかった。見本園ではなく、研究用の木なのかもしれない。
プラタナス並木がまっすぐに見え、続々と入場者が来る。海には船が浮かぶ

続きます
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シンビジウム

2012-02-02 23:44:30 | 動物・植物
長い冬が続き、雪中の真っ白な、あるいは曇天の空の下に暮らしているとさすがに飽きてくる。そんな中で色鮮やかな緑や花を見ると、心が和むもの。

我が家には、洋蘭の一種、シンビジウムが2鉢ある。どちらも頂き物で、もらってからけっこう長く経つ。
蘭は育てるのが難しいけれど、シンビジウムはそれほどでもなく、基本的な点に配慮すれば、温室などなくても秋田でも育てることはできる。
大雑把に言えば、夏は明るい日陰で雨ざらしにして水と液肥を与え、冬は雪と極端な寒さに当てなければ大丈夫な感じ。

しかし、育てることはできても、花は咲かないことが多かった。(我が家の管理がどこか間違っているのだろうけど)
それが今年は、
正月撮影
貧弱ながらもつぼみが1本だけ着いた!
咲きそう?
あまり暖かくない部屋のせいか、なかなか開かなかった。

20日ほどして、やっと咲いた。
 
久々にシンビジウムが咲いてくれた。
支柱がないと自分の重みで倒れて折れてしまうし(数年前は咲く寸前で折れてしまった)、咲かせたままだと植物体が消耗してしまうそうなので、この後、切花にしました。


もう1鉢のほうも、遅れて
つぼみが1つ!(こちらは白っぽい花)
ちょっとだけ春が近づいたような気分になった。


ちなみに一般に「シンビジウム」といえば、このような東南アジア原産の洋蘭(を品種改良したもの)を指す。ラテン語の学名「Cymbidium」から。
植物学的には、Cymbidiumはラン科シンビジウム属の植物を指すため、洋蘭系以外に中国や日本に自生する東洋蘭も該当するそうだ。栽培もされる「シュンラン(春蘭)」や高知で見た「カンラン(寒蘭)」も同属になる。

翌年のシンビジウム
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緑のカーテン

2011-08-20 20:46:30 | 動物・植物
ここ数年のエコブームで、「緑のカーテン」という言葉が広まった。
広い意味ではビルなどの外壁全体を通年、植物で覆う「壁面緑化」も緑のカーテンと言えるはずだが、一般的には夏の間だけ窓部分を植物で覆って、屋内の温度を下げることを指すことが多い。
学校や公共施設で行われたり、自治体が一般家庭に勧めたりしている。
特に今年は、震災による原発事故・原発停止によって節電が求められるため、いっそう注目されている。

緑のカーテンに使われる植物として、「ゴーヤ、ヘチマ、アサガオ」が例として挙げられることが多く、実際に植えられることも多い。
ツルが伸びる植物の方が窓(建物)を覆うのに都合がいいし、あまり生育環境を選ばず、病気に強く育てやすいというような条件を満たしているからだろう。

僕が小学生の頃は、理科の時間に、1年生はアサガオ(昔は生活科がなく、1年生から理科だった)、3年生はヘチマを育てていた。
アサガオもヘチマも南方地域原産だが、文部省が選んだだけあって、北国・秋田でもしっかり育つ。
アサガオを育てている方は秋田でも多く、緑のカーテンブーム以前から緑のカーテンを作って、毎年、道行く人の目を楽しませているお宅もある。
ヘチマはあまり見かけないが、当時、学校からもらってきた苗2株を自宅の庭に植えたところ、ツルが屋根まで伸びて大きな実が2つ収穫できた。(採ったはいいけど、どうすればいいのか分からず、結局捨ててしまったはず・・・)


問題は、ゴーヤ。
今では、秋田のスーパーや八百屋でも容易に入手できるが、秋田で普及したのはここ10年くらいの間ではないだろうか?
ゴーヤ(ゴーヤー)というのは、沖縄の方言。標準和名は「ツルレイシ」、別名「ニガウリ」。ホッキョクグマとシロクマみたいなもので、呼び方はいろいろあるようだ。(この記事では、以下「ゴーヤ」表記を用います)

そういえば、ゴーヤという名を知る前から、ニガウリという名は聞いていたような記憶がある。その時は、九州や沖縄の「ご当地野菜」的な認識で、秋田では食べることも見ることもないであろう、縁遠いものと思っていた。

2001年に放送された、沖縄が舞台のNHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」で、主人公の兄が、ゴーヤをモチーフにしたキャラクター「ゴーヤーマン」を作って一儲けしようという設定があったのだが、もしかしたら、それが「ゴーヤ」の名を全国に知らしめるきっかけだったのかもしれない。

南の植物だから、秋田では育たないのかと思っていたが、一昨年、市内のとあるお宅の庭にゴーヤが植えられていた。(緑のカーテンではなく、棚仕立て)
農家ではなさそうなお宅で、東向きでそれほど日当たりがいい場所でもなかったが、若干小ぶりながら(小型品種だったのかもしれない)数個の果実を着けていて、秋田でもゴーヤが育つのかと、感心して見ていたものだ。


さて、今年の節電トレンドに乗って、複数の店舗を持つ某スーパーマーケットでも、「グリーンカーテン」と称して緑のカーテンを行っている。実施するのは全店舗ではなく、窓の方角や大きさで行うかどうかを決めているらしい。
そのうちの1つ、秋田市内の店舗に今週行ってみた。
店舗正面
駐車場に面した、店舗正面、自転車置き場前の南向きの窓にネットを張り、10数本のゴーヤが鉢植えであった。1鉢につき1株ずつ植えられている。地域の子どもたちが植えたらしく、名札がささっていた。

それにしても、夏真っ盛りの8月中旬。ゴーヤがツルを存分に伸ばして窓を覆っているかと思っていたが、
この生育状況
2株ほどは窓の上近くまで伸びているが、ほとんどは人の背丈以下。葉っぱも色が薄かったりして、健康ではなさそう。
10数株の中で、花はたった1つだけ咲いていた。
明らかに生育不良。

ゴーヤの生育適温は、20度~30度辺りで、同じウリ科のキュウリ、カボチャ、スイカなどと同じか若干高い程度。
秋田でももうしばらくは生育するだろうが、この状態で今から遅れを取り戻せるだろうか?

自転車と同じくらいの背丈か

中には、植木鉢の縁ほぼスレスレまで土を入れた鉢もあった。これでは、水をやっても外にあふれてしまい、土に充分に水がしみこまない恐れがある。
生育不良の原因は、屋根が深くて鉢に雨は当たらないと思われるので、水が足りないのか。または屋根が深すぎて日光が充分に届かないとか、あるいはまったく肥料を与えていないとかかもしれない。

というか、この栽培方法は、緑のカーテンとして決定的な間違いを犯している(はず)。「摘芯」を行っていないと思われるから。
放任して育てると、ツルが1本、まっすぐに上へ伸びる(←高校の生物で習った「頂芽優勢」というヤツ)。それだとあまりカーテンとしての役目を果たさないので、横方向にもツルを伸ばす必要がある。
そのために、「摘芯/摘心(てきしん)」と言って、ツルの先端を切り落とす作業が必要になる。それによって「脇芽」が出て、それを左右に伸ばすように誘引すれば、緑のカーテンとなるわけだ。

他の店舗は見ていないが、少なくともこの店舗では、園芸に関してかなりの素人が緑のカーテンを担当していると思われる。
実はこの店の隣には、ホームセンターがある。そこのガーデニング担当者に頼んで教えてもらった方がよかったのではないでしょうか・・・


そもそも、仮に充分に生い茂ったとしても、緑のカーテンとしての効果って極めて少ないと思われる。
ここはどこでも見かける、道路沿いにある平屋の食品スーパーだから、お近くの店舗の構造を思い浮かべていただきたい。
店舗面積に対する窓の大きさなど、たかが知れているはずで、無視できる程度。それを覆ったところで、店内の温度・消費電力には何の変化もないだろう。
土やネットの準備・撤去も手間だろうだし、果たして意味があるのだろうか。はっきり言って、どうしても何かやりたいのなら、スダレでも垂らしておいた方がいいような気がします。


身近なところで植物を育てて親しむことには、大賛成。
でも、植物はそれぞれに適した環境や条件があるから、そこは育てる人間がよく見て、それに合わせてやらないといけない。
ちゃんと面倒を見れば、植物はそれに応えてくれるはずです。(と自戒を込めて)

※緑のカーテンの関連記事
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続・大森山動物園

2011-06-19 21:32:11 | 動物・植物
前回に続いて大森山動物園。
「チンパンジーの森」そばの「サル舎」には、マントヒヒなど4種がいる。前回の旧新世界サル舎同様、僕は今まであまり見ていなかった。
ワオキツネザルの檻
檻までが遠くて見づらい構造なのだが、上の写真の通り、上部に箱状に檻がせり出している。
現地には「わぁおトンネル」、公式サイトでは「観察バルコニーと出窓」となっているが、入園者の頭上にかかる檻が後付けで設置された。
サルたちもここがお気に入りらしく、
座って尾を投げ出して空を見上げる
床面は透明板なので、真下からもじっくり観察できる。
べー?
既存の施設を工夫して活用しているこれも楽しいが、前回の「さるっこの森」みたいに季節や天候を問わず観察できる施設があっても楽しいと思う。


動物園はサル類、コクチョウなどなどベビーラッシュ。
ニホンコウノトリ
ニホンコウノトリを飼育する施設は国内に13あり大森山が最北。繁殖に成功したのは7例目とのこと。
4羽が孵化してうち3羽が生育し、親と変わらないほど大きくなっていた。
子どもたちは巣に座り、親のつがいは巣から少し離れた所にいることが多く、わりと放ったらかしのようだ。上の写真は親が巣に帰ってきたところ。


子ども動物園みたいな一角には今までほとんど入ったことがなかったけれど、行ってみた。
シバヤギ
最近新しくやって来たらしい。真っ白な小型品種。九州原産で雌雄とも角があるとのこと。
最初は親子1頭ずつ屋内から顔を出して外を見ていたが…
子ヤギが1頭
続いて
ぞろぞろ
大人も子どもも続々と外に出てきた。
真っ白できれいで、「んめぇ~」と鳴いて、かわいい。
アニメ「世界名作劇場・ふしぎな島のフローネ」で無人島にいたヤギみたいだな。

それにしてもヤギの名前。(大人は首から名札を下げている)
シロ

バニラと…
左の黄色い名札のヤギは「ヤムチャ」だって!
シロとバニラは白ヤギらしい名前だけど、ヤムチャって、飲茶?
【7月28日追記】今日付の秋田魁新報によれば、シバヤギは9頭いて、子どもは5頭とのこと。


今回動物園に行った目的の1つが、新しく来たピューマ。
高齢で死んだ「王者の森」のユキヒョウの後に入った。
トラやライオンはヒョウの仲間(ヒョウ亜科)だけど、ピューマはヤマネコ(ネコ亜科)の一種。大きいけれどネコに近く、「ニャー」と鳴く。
ピュー子
「ピュー子」という名前は、前いた名古屋の東山動物園時代からの名前。
声を聞くことはできなかったが、身のこなしや雰囲気はネコっぽかった。


そしてこの記事などでも紹介している、おなじみの動物たち。
シンリンオオカミ
大森山では、3頭を2つに分けて展示(見られるのは片方だけ)しているが、キララ&シンのきょうだいが出ていた。
うちのご近所のわんこ同様、換毛期でボサボサだったけど、相変わらずきょうだい仲良し。



カリフォルニアアシカ
オスのマヤがぐるぐる泳ぎ周り、メスのスミコ(上の写真)が岩陰から外をきょろきょろ覗く、いつもの光景。
スミコさんは6月12日で24歳になったが、お元気そうでなにより。


チンパンジーは、ジェーンとボンタが屋内で仲良く毛づくろいしていた。(他のメンバーは屋外)
僕がガラスに近づくと、ボンタさんが立ち上がって奥の方に行って、隠れちゃったのかと思うと、ガラスへ急接近!
「どーん」とアクリルガラスが割れるのではないかと思うほどの勢いで突進して来た(寄って来た?)。

ボンタさんは檻に入れられていた若い頃は、入園者に水だかツバだかを吹きかけるイタズラ者だった。当時遠足などで大森山に来た人は思い出に残っているはず。
伸び伸びとした「チンパンジーの森」に移ってからはしなくなったようだが、相変わらずボンタさんらしい歓迎をしてくれた。
その後、
ガラス越しにしばし見つめ合う


しばらくすると、奥のジェーンの所へ戻り、
再び毛づくろい
大森山動物園といえば、なんといってもボンタさんだ。
6月30日でジェーンさんは44歳(人にすると66歳とのこと)になり、今度の日曜に誕生祝いが行われる。ちなみにボンタは39歳。


最後に、最近気になっている動物。
ニホンアナグマ
秋田市中心部でも見かけたし、御所野に出没して新聞記事になっていた。
さらに先週、また新聞に出た。今度は秋田大学医学部近くの広面(ひろおもて)地区。溝にはまったところを小学生に発見され、救出。医学部の裏山に放されたとのこと。

大森山動物園のはぐるぐると歩きまわってうまく撮影できなかったが、なんとか観察できた。
御所野と広面のアナグマの新聞の写真と、大森山動物園のはたしかに同じ種だと分かる。
でも、僕が中心部で見たのとを比べると、
大森山動物園のアナグマ

 (再掲)中心部にいたもの
冬毛と夏毛の違いなどがあるのかもしれないが、中心部のは毛色が淡く、太っていた。毛並みなんか金色に輝いて見えた(一瞬、手入れのいい犬かと見間違えたほど)。
でも、アナグマでない動物にも見えないから、中心部のはよほどいいモノを食ってるんだろうか?


ボンタさんなどいつものメンバーに会えたのも楽しかったけど、今まで気に留めていなかった小型のサルやヤギなどがかわいかった。行くたびに違う発見があるものだ。

ところで、先週の報道によれば、市民レベルで大森山動物園を支援する「大森山動物園応援会」という組織が発足するそうだ。
その会長予定者(元秋田大学学長)は、「将来的にはパンダを呼びたい。実現の可能性を探りたい」と記者会見で言ったとか。
「大森山にパンダを」というのは、この会としての最終目的なのか、あるいは会長予定者の個人的願望なのか、そして秋田市側はどうとらえているかといったことは分からないし、実現するにしても遠い将来のことだと思う。

いずれにしても、個人的には大森山動物園にパンダなどいらないと思う。
そんな「人寄せパンダ・客寄せパンダ(by田中角栄)」などいなくても、大森山動物園には個性的な動物たちと楽しませる工夫がたくさんある。
応援するというなら、それらを充実させる方向で進めていくべきだと思う。

【2017年8月27日追記】この後、数年後(2013年頃?)には、パンダを呼ぶ話はとんと聞かなくなって、立ち消えたようだ。応援会は2017年でも存続していて、樹木の寄贈などを行っているようだが、ほとんど知られていない。
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さるっこの森

2011-06-17 21:05:41 | 動物・植物
久々に秋田市大森山動物園へ行ってきました。
前に行ったのが2009年11月だったから、1年半ぶり。昨年度は行っていなかったわけで、変化もあった。

この5月には開園(1972年の千秋公園から大森山へ移転後)からの入園者数が900万人に達し、連休中は1日で1万人も入園した日があり、相変わらず盛況の様子。
※ちなみに秋田県立博物館は5月で1975年の開館以来の入館者数が300万人を突破したという。動物園とカウント方法が違うかもしれないけれど。

今年度新規オープンしたのが、こちら。
「さるっこの森」
場所としてはアライグマの奥というか横。それほど大きな建物ではない。
以前、アシカと管理棟“ミルヴェ館”の間にあった「新世界サル舎」が老朽化したため、新築・移転したもの。(旧施設は解体されて更地になっていた)
「新世界ザル」と呼ばれる南米に住むサル(広鼻猿)のうち3種が飼育されている。
上の写真のように、外に面したゲージもあるのだが、屋内にはガラス張りの展示室があり、入って見ることができる。
屋内
その時の天候や管理作業の都合等によって、サルたちは、屋外だけもしくは屋内だけ、あるいは両方行き来できるようになっているなど、展示場所は変わるようだ。
行った時は、「ノドジロオマキザル」が屋内でお食事中。ドライフードのほか、ビスケットみたいなのや果物も食べてたかな。
ノドジロオマキザル
1年前に生まれた子ザルを含む9頭が群れで飼育されている。さるっこの森のメインと言えそう。

ちなみに、日本動物園水族館協会のサイトで検索すると、国内でノドジロオマキザルを飼育している(同協会会員の)施設は、大森山と東武動物公園(埼玉)、日本モンキーセンター(愛知)の3つだけとのこと(本当かな?)。


実は、個人的には動物園でサルを見るのって、好きじゃなかった。(チンパンジーは別として)
人間社会の縮図を見ている気がして気が引けてしまうし、小型のサルは集団でキャッキャと騒いでいるだけの印象があったから。以前の新世界サル舎なんて、素通りに近かったかもしれない。


ところが、このさるっこの森のノドジロオマキザルを見て、そんな固定観念は払拭された。
※以下の写真は暗い場所で動くサルを撮影したため、写りがよくありません。

ガラス越しとはいえサルは目の前にいる。木が立体的に組まれているので、サルたちはそこを自由に飛び回る。
ぶら下がる子ザル

右のサルがジャンプ!
サルの動きだけでなく、表情も分かる。ボスみたいなのは顔のシワが深くて、貫禄があるのも確認できた(クラッカーみたいなエサを大量に持っていた)。

もっとおもしろいのが、サルたちの反応。我々入園者に対して興味を示し、遊んでくれるのだ。
ガラスに手をついて見つめたり

威嚇? したり
もっとすごい顔で威嚇してきたサルもいた。
何か目立つものを持ってサルの目の前で動かすなどすると、より興味を示すようだ。ずっと滞在し続けたり、サルさんたちの間でモメている(?)時などは相手にしてくれないこともあるみたいなので、そんな場合は時間をずらしてまた来ると遊んでもらえるかもしれない。

屋内は暗いのとガラスの反射、サルの動きのすばしっこさもあるので、写真撮影は難しい。ここはサルに遊んでもらうのに専念した方がいいかも。

飼育している施設が少ないのでノドジロオマキザルを見られること自体貴重なのだろうけど、彼らの生き生きした姿を見て、遊んでもらえて、予想以上に楽しめたさるっこの森だった。
チンパンジーの森の近くにあるワオキツネザルなどの「サル舎」の方は古いままだったので、そっちも同じようにリニューアルすると楽しくなりそうな気がする。

後日、ほかの動物を紹介します
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ケヤキの芽吹き

2011-05-17 20:57:21 | 動物・植物
今までも何度も紹介してきたとおり、秋田市の木であるせいか、秋田市内ではケヤキの木をよく見かける。ケヤキという木は紅葉だけでなく、四季を通して美しい姿を見せてくれる。
秋田市中心部、竿燈大通りの東端・二丁目橋たもとにある、「那波(なば)家の水汲み場」にも、数本のケヤキの大木がある。
4月29日。北都銀行本店側から。左がそのケヤキ
4月下旬、ケヤキの枝々が、冬の間の枯れ木とは違い、少し赤っぽくなっているのに気づいた。
冬の枯れ枝とは違う

これから芽吹いていくのだろうから、那波家の水汲み場のケヤキで定点観測(旧協働社の歩道橋から撮影)してみることにした。
4月26日
4月下旬から5月はじめにかけては、低温で天候がよくなかったこともあるのか、(遠目では)あまり変化がなかった。
しかし、連休後半は暖かくなったせいか、
5月4日
緑がかってきたかと思うと、
5月7日
急に葉が開いて、若葉に覆われた。
その後さらに葉が茂った。
5月15日
夏の緑とは違う、若々しい緑色だ。10日ほどの間に春が訪れた。

 二丁目橋から4月26日と5月7日

水汲み場のケヤキよりはずっと若いであろう、すぐ近くの竿燈大通りの中央分離帯のケヤキもいっしょに葉を開いた。
 4月26日と5月15日

近くで枝先を見ると、また違った発見が。(いずれも二丁目橋から水汲み場を撮影)
4月26日
モジャモジャしているのが、花(この段階ではつぼみか)。
葉が出るよりわずかに先に、開花するようだ。
4月29日
わずか3日しか経っていないが、特に花が大きくなっている感じ。
ケヤキは1本の木の中で、別々の位置に雄花と雌花が咲く(雌雄異花)そうだが、よく分からなかった。

やがて花が落ち、葉が大きくなっていく。
5月7日

5月15日

水汲み場のケヤキにとっては、もう何百回と繰り返してきたことだろうけれど、季節が巡ることや生命の力強さを感じさせてくれる。
ケヤキとハナズオウ

大町公園橋から旭川と二丁目橋、水汲み場のケヤキを見る
これからしばらくが、秋田でいちばんいい季節かもしれない。

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ハミングロードの花

2011-05-12 21:00:07 | 動物・植物
秋田市中心部の北側にある住宅地、泉地区。
その中央にある市立泉小学校・秋操近隣公園周辺を中心とした遊歩道「ハミングロード」。
いろいろな樹木が植えられており、地域の人たちによって手入れされているのを、おととしの春など、当ブログでも何度かご紹介している。

最近は天気がぱっとせず、ソメイヨシノもいつのまにか終わってしまったが、ハミングロードはどうなっているだろうかと、先日行ってみた。
シダレザクラやいくつかのサクラが満開だった。
ピンクの八重

白くてコロコロしている
品種名の札が一部を除いてなくて、分からないのが残念。

そして、
この1本と
少し離れて
この数本
天候や光線の状態で分かりにくいけれど、サクラの花なのにピンクでも白でもない。
淡い緑色の桜!
たぶん、「御衣黄(ぎょいこう)」という品種。
秋田県内では由利本荘市東由利(旧東由利町)の「黄桜の里」や井川町の「日本国花苑」にあるのが有名だが、秋田市内でも見られた。
白い八重の花弁の一部に緑色が混ざっている
本来葉っぱにある葉緑体が、御衣黄では花弁にも生成されるため緑に見える。
開花が進むと赤っぽくなるそうだが、この時はほとんど緑色だった。

もう1つは、
こちら
白というより少し黄色っぽく見えた。中心が赤い。
花弁は八重咲きより少なく、一重咲きよりは多いから“二重咲き”?



ハミングロードといえば
「果実の道」

ナシの花が満開
同じバラ科だからサクラやリンゴの花と似ているが、少し違う。
真っ白の大ぶりで角張った花弁で、蘂(しべ)がくっきり目立って、なんとなく自己主張が強そうな感じ。ニオイもちょっとキツイ。
地元の人によって、受粉や摘花(花を摘んで減らし、果実に栄養が行き渡るようにする)作業が行われているようだ。
【13日追記】上の写真では、ナシの花の一部がピンクになっている。これは花や花粉の本来の色ではなく、人工授粉用の花粉に混ぜられている着色料(作業済かどうか確認しやすくする)の色だと思う。

それから
リンゴ(ジョナゴールド)
つぼみはピンク、開いた花は白。葉っぱとのコントラストも美しい。(ナシよりかわいらしいでしょ)
先日、ソメイヨシノは1つの花芽から3つ程度の花が咲くと書いたけれど、リンゴでは5つ咲く。中央に1つ(中心花)、周りに4つ(側花)。中心花が先に咲くので、摘花作業では側花4つを摘むのが一般的。
ジョナゴールド
ジョナゴールドはだいぶ咲いていたが、それ以外の品種は咲き始めからつぼみの状態。
ふじ
花が遅く咲く「ふじ」はまだつぼみが寄り添っていた。

今年はやはりリンゴの開花も遅れている。
青森県黒石市の青森県りんご研究所(旧りんご試験場)では、10日に王林が開花しただけで、他の品種はまだ。また、今日の陸奥新報によれば、昨年の猛暑や日照不足により花の数が少なめだそうだ。今後の適切な栽培管理が求められそうだ。
コメント (2)
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秋田市中心部にいる…

2011-04-27 19:57:08 | 動物・植物
秋田市中心部に出没するという話を聞きます。
子供の頃、1度だけ見たことがあります。

それを再び見たのです。
しかも撮影に成功しました。
ある日の夕方、秋田市中心部の某所にて。
もそもそ


ん?
この時はガラス越しだったので、気付かれなかったようだ。

その後、屋外の少し離れた場所で、鉢合わせ!
もそもそ


おや!
最初は気づかなかったようで(あまり目が利かないようだ)、目が合ってからも数秒間ぼーっとしていたが、突然向きを変えてもそもそと逃げていった。

この動物は、ニホンアナグマ
ネコ目イタチ科アナグマ亜科アナグマ属の本州・四国・九州に分布する動物。
古くからタヌキ(ネコ目イヌ科タヌキ属)などと混同され、それらとともに「ムジナ」の正体の1つ。「クマ」といっても熊ではない。

今回出会ったのは、子供の頃見た場所からは数百メートル離れている。もしかしたら、子供の頃見たアナグマの子孫か親戚かもしれない。
以前からこの一帯で「タヌキがいた」とか「ハクビシンじゃないか?」と言う人がいたが、おそらくアナグマを指しているのではないだろうか。
秋田市中心部には、それなりにアナグマが生息していると言えそうだ。
(秋田市中心部でタヌキも見たことはあるが、ここからかなり離れた場所)



以前見たときは、まっ暗な中で一瞬だったが、今回は明るい場所で見られた。
アナグマがマイナーな動物だから、初めて見た人には何という生き物か判断がつかないかもしれないが、僕は以前見ていたし噂にも聞いていたので、落ち着いて見ることができた。感想は、
・思っていたよりも大きかった。(ネコより大きく、中型犬より小さい)
・(大きさは別として)体形としては鼻が長いので、タヌキよりもアリクイやスカンクっぽくもある。
・毛色は思っていた(図鑑などで見てきたもの)より薄い。単なる個体差なのか、同じ種でも寒い所に生息するものほど色が薄い【28日訂正】色が明るいという「グロージャーの規則」に従うものなのか?

・目の周りの縁が小さい。これも個体差?
秋田市大森山動物園で飼育されているアナグマは高知県から来たそうだが、公式サイトの写真を見ると、もっと色が濃く、目の周りも黒っぽい感じがする。
・けっこう動作が緩慢。「もたもた、もさもさ」という感じであまりすばしっこくない。

アナグマは冬眠するそうなので、目覚めて間もない頃だったのだろうか。
雑食性なので食べ物にはさほど困らないのかもしれないが、この辺りには山も林も田んぼもなく、お屋敷の庭くらいしかない。車が通る道路もたくさんあるし、人もイヌやネコもいる。臆病に見えるけど、したたかに生きているんだろうな。

※続きというか関連の話題はこちら
※同じ場所にいた2020年秋のアナグマ
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梅と鳥

2011-04-23 17:41:18 | 動物・植物
秋田地方気象台は、今日23日、サクラ(ソメイヨシノ)の開花を観測した。(平年は4月19日、昨年は24日)

秋田市内では一足先にウメが今満開(気象台は14日に開花を観測)。
ご近所のウメ
今日は雨がしとしと降り続けていたが、そんな中、ウメの枝にヒヨドリが来ていた。
顔が黄色い
近くではツバキも満開だから、その蜜を吸ってきた後らしく、黄色い花粉が顔に付いていた。※昨年の今日、その記事をアップしていました。

ツバキの後は、ウメの蜜を吸っていた。
「蜜のはしご」か。味が違うんでしょうね。
若干痩せているように見えるが、雨で濡れたから?




ウメといえば組み合わせはウグイスとかメジロなものだけど、ウメとヒヨドリという取り合わせもあるようです。



●おおたかどや山標準時電波復活
原発事故に伴い、福島県からの標準時の電波が発信されなくなったことを以前紹介していたが、4月21日13時54分に送信を再開し、秋田市でもその電波を受信できている。
無人での運用になるため、落雷や停電に対応できず停波する可能性があるとのこと。
【26日追記】安心したのもつかの間、4月25日12時6分に落雷があり、再び停波している(我が家の時計も再び「W」表示)。「復旧の見通しは立っておりません。」とのこと。なんとも運が悪い。
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マイカルカラス

2011-04-15 18:52:29 | 動物・植物
3月1日に運営企業も店舗ブランドも「イオン」に統一され、「マイカル」という企業と「サティ」という店舗が消滅した。
「イオン秋田中央店」になった旧「秋田サティ」だが、3月に入ってもなかなか看板類が更新されず、そこに震災が発生してしまったためか工事が始まる気配すらなく、今なお「SATY」の表示が多く残る。

以前の記事の再掲)現在もこのまま

2か所の入口付近上部の壁面には、「SATY」とともに「MYCAL」のロゴもある。
マイカルのロゴは4本の植物がデザインされている。左から右に向かって葉っぱの数が増えて背丈が伸びていて、右端の1本は花が咲いている。
カラー版のロゴもあるが、壁面のものはどこの店舗でも金色一色のようだ。
ある日の秋田サティ、じゃなくイオン秋田中央店
マイカルロゴ右上に黒いものが!?

右端の花の花弁の部分にいたのは、

カラスでした~
丸っこい部分なので止まりにくそう。どうせなら近くの「SATY」の「T」辺りの方が平らで落ち着きそうだけど…
などと思っていると、
もう1羽が隣にやって来た!

そして2羽で「カーカー」「クワァ~」と鳴き合っていた。
ケンカ中?
最初からいた右のカラスは負けてしまったのか飛び去り、後から来た左のカラスが残った。
「CA」の上に「カラス」
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猫・海猫・猫柳

2011-03-28 21:35:10 | 動物・植物
いろんなネコのお話。
●ネコ
お寺にいたネコ。
お墓の上でくつろいでいるところに声をかけたら…

「ニャんだお前?」
左後ろ足を中に浮かせたまま、こちらを凝視していた。

別のお寺。2匹のネコがいた。
左のサバトラさんに、右からキジトラさんが接近。

「ちょっと前を失礼しますよ」

「このカシャカシャいうヤツは何だべ?」
特にサバトラさんはカメラが気になるらしく…
「なんなんだコレ」
急接近して偵察に来た。(その後、僕の指のニオイを調査して、戻って行った)

●ウミネコ
以前も何度かお伝えしているように、秋田市中心部を流れる旭川には、海が荒れた日などは海にいるカモメの一種、ウミネコが川をさかのぼってやって来ることがある。
歓楽街“川反(かわばた)”周辺にも
カメラを構えながらゆっくり近づけば、かなり近くでも逃げずに写真を撮らせてくれる。
水かきにうっすら雪が積もる
ウミネコという名は、鳴き声がネコに似ているからだが、今、旭川に来るウミネコたちはあまり泣かない。夏場の方がよく鳴いている気がする。
正面のお顔

断面が円のパイプにも、上手に止まっている

●ネコヤナギ
20日前にもアップした、川辺のネコヤナギ。
また雪が積もった
前回は完全につぼみだったが、
今回は先の方から少し開花していた
アップすると、
つぼみの頃の方がきれいだった?
ネコヤナギは雌雄異株(イチョウと同じように、雌の木と雄の木がある)だそう。
この木の花は、開花した部分に赤と黄色の粉が付いているように見えた。(近づいてみることができない位置なので)
赤いのが葯(やく。花粉の入る袋)で、それが開いて黄色い花粉が見えるようなので、この木はたぶん雄。


●ネコじゃなくてヒバリの話ですが
昨日27日に積もった雪は融けたが、今朝また積もり、秋田市では13センチも積もった。今年は彼岸を過ぎてもよく積もる。
その後、晴れ間が出て午後には融けてしまったが、みぞれが降ってきたりしてめまぐるしい天気だった。

そんな中、午前中に、ヒバリの声を聞いた(たぶん)。
気象庁が行う「生物季節観測」の項目の1つに、「ひばりの初鳴」がある。秋田地方気象台での観測日は、平年で3月22日、2010年は4月8日だったそうだ。
コメント (4)
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