ここ10年ほどでバスや路面電車の車体全面に広告を表示した、「ラッピング車両」が普及した。斬新で目を引くので、広告効果が高いのだろう。
全国的には、お菓子やインスタント麺など、商品のパッケージそっくりのデザインだったり、キャラクターがかわいかったり、なかなかセンスのいいものが多い。ただ、一歩間違うと派手すぎたり、地域によっては屋外広告条例にひっかかる場合もある。
さて、我が秋田県中央部のバス会社にもラッピングバスがあるが、イメージが薄い。
かつては、お菓子の「もろこし」を全面にデザインしたり、秋田杉の林を描くといった、秋田らしく美しいデザインのバスがあった(現在はいずれも契約期間終了により撤去)が、それ以外はパッとしない。大手食品メーカーがスポンサーの楽しいデザインのものも見かけない。
バス会社や広告代理店の営業努力が足りないのか、デザイナーのセンスがないのか分からないが、もう少し工夫をしてほしい。バス会社の収入につながるんだから。
さて、今年10月から1年間、県内の路線バス3社で、JA共済連秋田などがスポンサーとなった、交通安全を呼びかけるラッピングバスが走っている。(JA秋田中央会のサイト)
3社とも共通のデザインで、濃い黄色(カラシ色)地に赤い文字で「道路の横断は右左を確認して安全に」と書かれている。
秋田県中央部のバス。
何台あるのか分からないが、僕が見るのはいつもこの中型車
秋田東営業所所属の車両と思われ、「三平バス」と同じ路線(大住・将軍野・桜ガ丘方面など)を走っていることになる。
【21日追記】同じデザインの別車両(いすゞの中型車。上の写真は日野の中型車)を見かけたので、少なくとも2台が秋田市を走っていることになる。所属営業所が異なるかもしれない。
う~ん。たしかに目立つけど、おもしろみがなくてつまらないと思う。窓から上が白いのも物足りない。
文字が大きくて目立つが、小さい子どもは漢字を読めないから、ふりがながあってもいい。「左右(さゆう)」じゃなく「右左」、つまり「みぎひだり」なんだ。そして、
後部ナンバープレート周りが真っ白なのはなぜ?
上記JA秋田中央会のサイトに掲載されている、大館市の秋北バスの車両も同様に後部が白いようだ。何の意味があるんだろう? 後続車のドライバーの目がチカチカしないように?
ラッピングし忘れたみたいに見えますよ。それにこれからの季節、泥はねで汚れそう…
※第2弾も出ました
一方、同じJAの広告でも、先日名古屋に行った時、途中の静岡で見た「しずてつジャストライン」の「JAしみず」がスポンサーのラッピングバスはいいと思った。
旧清水市は現在は合併して、静岡市清水区になっているが、JAは「JAしみず」として静岡市側とは別になっているようだ。
乗り継ぎの関係で20分ほど外に出た、清水区郊外の「興津」駅前。郊外といっても、不二家のお店なんかがあるし、バスも列車も本数が多いから、秋田よりは都会です。でも海が近くて、町の雰囲気などが、どことく秋田市新屋に通ずるものがある気がする。
天気が悪かったのと、バスが動いていたので、上手く撮れていないが、茶畑とみかん山を側面いっぱいに描き、茶摘みをする人がいる。よく見ると、後輪の後ろ、非常口の上には雪を抱いた富士山が! 前後にはイチゴやキウイなどその他の農産物も描かれる。
いかにも静岡・清水らしい風景だ。清水は港町の印象が強いかもしれないが、農産地としての魅力を上手く表現できていると思う。手前で茶摘みをしている女性は、「ちびまる子」系の顔かな。
秋田の中型バスよりも2メートルほど長くて少し大きい、大型バスを使っていることもあるだろうが、車体をめいっぱい使って目を引き、見て楽しい広告だと思う。
後部にもいっぱいにイラスト。余白などない
しずてつジャストラインのバスでは、昔見た、静岡市に本社のある「タミヤ」(田宮模型)のラッピング広告がかっこよかったし、バス会社のサイトに「ラッピングバスコレクション」として一部が紹介されている(http://www.shizutetsu.co.jp/ad/ad_wrapping.html)のを見ても、東京都交通局などのラッピング広告に引けを取らない。
静岡では「JAちょきんぎょ」のラッピングバスがあったようだが、秋田では見たことがない。農業県秋田ならあってもいいはずなのに。
さて、あえて興津駅で降りたのは、目的があった(以前は試験場に柑橘類を見に行ったりしたけど)。
駅そばの細い道を抜けると、
JAの金融機関の隣にある「産直プラザふれっぴー興津店」
どんな店かイメージが湧かなかったが、産直があるというのでシーズンのミカンが買えそうなので行ってみた。中は、最近見かけなくなった小さなスーパーのたたずまい。惣菜やお茶もおいしそうだったが、時間がないので産直コーナーへ。予想通り、ミカンがたくさんある。道の駅の産直によくあるように、各生産者ごとに分けられて値付けされていた。
時期的に早生品種の出始めのようだが、やや小ぶりのミカンがたっぷり入って
150~200円。安い! 秋田だと300円以上はするかな
電車に乗って食べてみると、甘さと共に少しさわやかに酸っぱくて、おいしい。
もう1袋買ってもよかったかなと思いながら、乗り換えた新幹線の中でだいぶ食べてしまった。また行ってみなきゃ。
そのふれっぴーでは清水産のお茶と水で作った缶入り茶が売られていた。
缶に描かれた絵、バスのラッピングと同じタッチの絵だ
美保の松原と天女の羽衣やサッカーをする次郎長もいて、バスのデザインよりもさらに清水らしい。
ふれっぴーのレシートを見ると「Aコープ」と書かれていた。何のことはない、JAでやってるスーパーじゃないか。
Aコープは秋田市中心部にも昔はあったが、今はなくなってしまった(市内には直販専門の店が1店あり、雄和地区などにはAコープが残る)。
秋田のJAも、キャラクターを作ってそれをバスに広告するとか、積極的に売り込みしてはどうでしょう。
全国的には、お菓子やインスタント麺など、商品のパッケージそっくりのデザインだったり、キャラクターがかわいかったり、なかなかセンスのいいものが多い。ただ、一歩間違うと派手すぎたり、地域によっては屋外広告条例にひっかかる場合もある。
さて、我が秋田県中央部のバス会社にもラッピングバスがあるが、イメージが薄い。
かつては、お菓子の「もろこし」を全面にデザインしたり、秋田杉の林を描くといった、秋田らしく美しいデザインのバスがあった(現在はいずれも契約期間終了により撤去)が、それ以外はパッとしない。大手食品メーカーがスポンサーの楽しいデザインのものも見かけない。
バス会社や広告代理店の営業努力が足りないのか、デザイナーのセンスがないのか分からないが、もう少し工夫をしてほしい。バス会社の収入につながるんだから。
さて、今年10月から1年間、県内の路線バス3社で、JA共済連秋田などがスポンサーとなった、交通安全を呼びかけるラッピングバスが走っている。(JA秋田中央会のサイト)
3社とも共通のデザインで、濃い黄色(カラシ色)地に赤い文字で「道路の横断は右左を確認して安全に」と書かれている。
秋田県中央部のバス。
何台あるのか分からないが、僕が見るのはいつもこの中型車
秋田東営業所所属の車両と思われ、「三平バス」と同じ路線(大住・将軍野・桜ガ丘方面など)を走っていることになる。
【21日追記】同じデザインの別車両(いすゞの中型車。上の写真は日野の中型車)を見かけたので、少なくとも2台が秋田市を走っていることになる。所属営業所が異なるかもしれない。
う~ん。たしかに目立つけど、おもしろみがなくてつまらないと思う。窓から上が白いのも物足りない。
文字が大きくて目立つが、小さい子どもは漢字を読めないから、ふりがながあってもいい。「左右(さゆう)」じゃなく「右左」、つまり「みぎひだり」なんだ。そして、
後部ナンバープレート周りが真っ白なのはなぜ?
上記JA秋田中央会のサイトに掲載されている、大館市の秋北バスの車両も同様に後部が白いようだ。何の意味があるんだろう? 後続車のドライバーの目がチカチカしないように?
ラッピングし忘れたみたいに見えますよ。それにこれからの季節、泥はねで汚れそう…
※第2弾も出ました
一方、同じJAの広告でも、先日名古屋に行った時、途中の静岡で見た「しずてつジャストライン」の「JAしみず」がスポンサーのラッピングバスはいいと思った。
旧清水市は現在は合併して、静岡市清水区になっているが、JAは「JAしみず」として静岡市側とは別になっているようだ。
乗り継ぎの関係で20分ほど外に出た、清水区郊外の「興津」駅前。郊外といっても、不二家のお店なんかがあるし、バスも列車も本数が多いから、秋田よりは都会です。でも海が近くて、町の雰囲気などが、どことく秋田市新屋に通ずるものがある気がする。
天気が悪かったのと、バスが動いていたので、上手く撮れていないが、茶畑とみかん山を側面いっぱいに描き、茶摘みをする人がいる。よく見ると、後輪の後ろ、非常口の上には雪を抱いた富士山が! 前後にはイチゴやキウイなどその他の農産物も描かれる。
いかにも静岡・清水らしい風景だ。清水は港町の印象が強いかもしれないが、農産地としての魅力を上手く表現できていると思う。手前で茶摘みをしている女性は、「ちびまる子」系の顔かな。
秋田の中型バスよりも2メートルほど長くて少し大きい、大型バスを使っていることもあるだろうが、車体をめいっぱい使って目を引き、見て楽しい広告だと思う。
後部にもいっぱいにイラスト。余白などない
しずてつジャストラインのバスでは、昔見た、静岡市に本社のある「タミヤ」(田宮模型)のラッピング広告がかっこよかったし、バス会社のサイトに「ラッピングバスコレクション」として一部が紹介されている(http://www.shizutetsu.co.jp/ad/ad_wrapping.html)のを見ても、東京都交通局などのラッピング広告に引けを取らない。
静岡では「JAちょきんぎょ」のラッピングバスがあったようだが、秋田では見たことがない。農業県秋田ならあってもいいはずなのに。
さて、あえて興津駅で降りたのは、目的があった(以前は試験場に柑橘類を見に行ったりしたけど)。
駅そばの細い道を抜けると、
JAの金融機関の隣にある「産直プラザふれっぴー興津店」
どんな店かイメージが湧かなかったが、産直があるというのでシーズンのミカンが買えそうなので行ってみた。中は、最近見かけなくなった小さなスーパーのたたずまい。惣菜やお茶もおいしそうだったが、時間がないので産直コーナーへ。予想通り、ミカンがたくさんある。道の駅の産直によくあるように、各生産者ごとに分けられて値付けされていた。
時期的に早生品種の出始めのようだが、やや小ぶりのミカンがたっぷり入って
150~200円。安い! 秋田だと300円以上はするかな
電車に乗って食べてみると、甘さと共に少しさわやかに酸っぱくて、おいしい。
もう1袋買ってもよかったかなと思いながら、乗り換えた新幹線の中でだいぶ食べてしまった。また行ってみなきゃ。
そのふれっぴーでは清水産のお茶と水で作った缶入り茶が売られていた。
缶に描かれた絵、バスのラッピングと同じタッチの絵だ
美保の松原と天女の羽衣やサッカーをする次郎長もいて、バスのデザインよりもさらに清水らしい。
ふれっぴーのレシートを見ると「Aコープ」と書かれていた。何のことはない、JAでやってるスーパーじゃないか。
Aコープは秋田市中心部にも昔はあったが、今はなくなってしまった(市内には直販専門の店が1店あり、雄和地区などにはAコープが残る)。
秋田のJAも、キャラクターを作ってそれをバスに広告するとか、積極的に売り込みしてはどうでしょう。
なにしろ、“しずてつ”の旧塗装のバスでは最初から広告用のスペースを確保したようなものを採用するような会社なので、ラッピングバスにも積極的なのでしょう。
また、“しずてつ”のラッピングバスは、前面を含めたバス全面なのも特長です。(なかには屋根の上までのものも)
ラッピングバスは走り始めたころ、あまり品がないものが、街を走り回ったりしたらどうか思ったのですが、今のところその心配をするようなものはないようです。
かえっておっとりした(?)静岡の街並みに活気を与えているような気さえします。
ちなみに、静鉄電車にもラッピング電車が走っています。
萌え米もJAでしたね。いいかもしれません。秋田のJAとしては、県内よりも県外に売り込みたいのかもしれませんが。
テレビや新聞広告に劣らない宣伝効果だと思うのですが。
>あおい君さん
情報ありがとうございます。しずてつはラッピングバスの実績がかなりあるのですね。
JAしみずのバスも、よく見ると前面にもデザインがされていますね。出発する瞬間だったので見ることができませんでした。
たしかにラッピングバスは街の彩りとして悪いものではないと思います。秋田ではもう少しセンスあるデザインの出現を期待しているのですが…
路面電車でない、普通の電車の広告も一部でありますね。JR東日本は山手線や盛岡・新潟支社で実施しているので肯定的なようですが、秋田支社はやっていません。スポンサーが付かないだけかもしれませんけれど。
清水のお茶の絵、カワイイね♪これだと買いたい気持ちになる。パッケージの効果って大きいよね!
そういえば、国体の時にスギッチの広告バスが1台ありましたよ。三平の第2弾としてスギッチもいいかも!
あどれさんとかmugi-shochuさんの所で、1台広告を出してみてはいかが(笑) 華やかで斬新なデザインでひとつ!
秋田の値段は分かりませんが、地方都市の相場ではデザイン・作業料等もろもろ込みで1年間広告すると、150~200万円ほどみたいです。