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今後はhttps://taic02.hatenablog.jp/で更新します

NewDaysのPanest 2

2015-10-13 23:07:00 | ランチパック等パン類
JR東日本のコンビニエンスストア「NEWDAYS」のオリジナルパン「Panest」シリーズ。
関東甲信越方面の店舗には及ばないものの、秋田駅の店舗でもいくつかの種類が販売されていて、ユニークでおいしいものがあることを以前紹介した。その続き。
昨年末から店舗のロゴが順次変わっているそうで、秋田では袋やレシートだけは新しくなった。

赤・黄色で全部大文字だったのが、緑と黄緑で小文字混在の「NewDays」になった。JR東日本のコーポレートカラーと揃えたのかもしれないが、中央交通のバスを連想してしまう色合いだ…

秋田で売っているPanestは、かつては盛岡の白石食品工業(シライシパン)製だったが、現在は敷島製パン製。製造所固有記号からすれば、神奈川県の「パスコ湘南工場(P2)」製らしい。たまに昭島市の「パスコ東京多摩工場(P1)」製もある。
東北地方の敷島製パンの製品は、シライシに製造を委託しているが、Panestはそれより遠くから来ているようだ。

7月には、北海道の花畑牧場とコラボした商品が出た。(現在は販売終了)
花畑牧場監修カタラーナ/花畑牧場監修キャラメル&ミルク
「カタラーナ」とは、カスタードの上にカラメルを載せたお菓子で、パンは「カタラーナをイメージした」もの。

10月6日から販売中。
とやまの牛乳クリームパン
形状は上の花畑牧場キャラメル&ミルクとそっくり。
「クリーム中の牛乳のうち67%がとやまアルペン乳業の牛乳」とのこと。

【14日追記】上記2商品は、来年の北海道新幹線開業と、今春の北陸新幹線金沢開業にちなんだものということだろうか?


6月9日から現在まで長期間販売中であり、公式サイトでは「首都圏・長野・新潟・福島」でしか売っていないはずなのに、秋田で売っているのが、
レーズンクリームサンド 444kcal
「マルセイバターサンド」のようなレーズンとクリームをサンドしたお菓子をパンっぽくしたもの。表示は「洋菓子」扱い。
薄いけど長い

レーズンは少なめ?
「洋酒漬けレーズンとレーズン入りクリームをしっとりした食感のケーキにサンド」という謳い文句そのままで、かなりおいしい。ちゃんと洋酒の風味もする。
個人的には高いお菓子よりも好き。皮のしっとり感がいい。
※NewDaysでは、スイーツの「EKI na CAFE(焼き菓子)シリーズ」もあり、そちらにはクッキーではさんだ一般的な「レーズンクリームサンド」がある。5月4日発売、税込み123円。首都圏などの店では、他コンビニのようなカウンターで入れるコーヒーとのセットもやっているようだが、秋田の店ではスイーツだけでコーヒー自体の扱いがない。


9月15日から発売中。
朝食パニーノ~たまご&トマトソース~ 244kcal
パッケージの「Panest」ロゴの色が違う。菓子パン(菓子扱いを含む)が白地で、惣菜パンが黒地ということらしい。
「秋田県産米の米粉を使用した生地に、たまごサラダとトマトソースを包み焼き上げました。 」
 
「パニーノ」とはイタリアで具材をはさんだパンのこと。
秋田県産米粉が使われていてうれしいけれど、小麦粉も使っていて、原材料欄で「米粉」は9番目。
パン生地はわりともっちり、中身はあっさり。

今後もPanestに期待。

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マックスバリュパン3

2015-09-07 20:48:43 | ランチパック等パン類
ご当地の原料を使ってたけや製パンが製造し、マックスバリュ東北の店舗(青森、秋田、岩手、山形、新潟各県。一部店舗を除く)で限定販売される菓子パン。
第2弾が6月から8月まで発売され、間髪を入れずに第3弾が発売された。9月1日から10月31日まで、2種類を各税込み105円で販売。

相変わらず、通常の(=どこの店でも売っている)たけや製品かと誤解されそうな包装で、「マックスバリュ東北限定」とは一言もない。「新発売」シールもたけや通常商品と同じ。
リングりんご 407kcal
「さくっとしたデニッシュ生地をリング状にし青森県産富士りんごのジャムをサンドしました。」
語呂がいい商品名。
説明書きの「富士りんご」は誤り。リンゴの品種名はひらがなの「ふじ」ですよ。
 
たしかにサクサクして、ジャムも適量。生地が少々こぼれるのが難。


デニッシュコロネ 山ぶどう&ジャージー牛乳クリーム 349kcal
「デニッシュコロネ生地にジャージー牛乳のホイップクリームと岩手県産の山ぶどうゼリーを同割にまぜてしぼりこみました。」
ヤマザキ、たけや、工藤パンでは、数年前から岩手県産山ぶどうのジャムなどを使った商品をいくつか出している。これもその1つになりそう。
ジャージー牛乳は産地が記載されていないが、秋田の花立牧場工房ミルジーのとかでしょうか?
 
パンの中のクリームにはゼリーの粒が見えるが、クリームもブドウ色。
ただし、説明文や原材料から判断すれば、クリーム自体には山ぶどうは入っていなさそう。

秋田銘菓「さなづら」を砕いたような山ぶどうゼリーの味が分かる。ジャージー牛乳かどうかは分からないけれど、バランスはいい。
大きめで食べ応えもあって、なかなか。(前に出ていた、別のデニッシュコロネよりも大きい)


さて、マックスバリュ東北パンの第3弾までで、原料が使われた県は、青森と秋田が2回ずつ、新潟と岩手が1回ずつ。山形はまだ。
ということで、次は山形のものが出るかな?
第4弾はこちら

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ハムフライと味噌のパン

2015-08-06 22:26:23 | ランチパック等パン類
たけや製パンの8月の新商品は、久々に興味をひかれるものが多い。
バナナボート派生商品として、小倉あんとホイップを挟んだ「あずきボート」。ややこしいことに、それを平板状にしたような「小倉ボード」「抹茶小倉ボード」。
秋田テレビのキャラクター「ぽちぱ」とコラボレーションした、はちみつを使った商品2種など。【7日追記】秋田市大森山動物園のキャラクター「オモリン」とのコラボ商品もあり。
ここでは秋田の食材を使った惣菜パンを2つ紹介。

2011年6月に由利本荘市のご当地グルメ「本荘ハムフライ」を使ったフレッシュランチ(秋田限定のランチパック的商品)が発売された。
その後、2014年10月には本家ヤマザキランチパックに“昇格”されて広域発売、今年6月には再びフレッシュランチとして発売されていた。
さらに8月からは、
たけやフレッシュランチ 本荘ハムフライ カレー味 2個284kcal
これまでソースが入っていた代わりにカレーが入ったもの。
おそらく6月からのソース味も継続発売されているようだが、パッケージがよく似ていてまぎらわしい。

これまで発売された、たけやフレッシュランチのカレー系はなかなか好きな味だったけれど、これも同じ。ハムフライとも合う。
だけど量が…
もうちょっとカレーが多く均一に入っているとうれしいです。


ヤマキウ秋田味噌使用 味噌カツパン 305kcal
「ヤマキウ」とは潟上市飯田川にある酒・醤油・味噌製造元「小玉醸造」の屋号。
パッケージ左にあるナマハゲは、その味噌のパッケージに描かれるもの。秋田市内のスーパーなどではよく売られている味噌で、我が家でも愛用している。【30日追記】ナマハゲは五城目町出身の画家・館岡栗山(たておか りつざん、1897年-1978年)によるもの。味噌のパッケージには署名や落款印があるが、このパンにはない。
その味噌を使ったパン。2010年や2013年7月にも、それぞれ違うコラボレーション商品を出していた。

今回の製品は「ハムカツに白ごま入りのみそフィリングをしぼって焼き上げました。」もの。
「味噌カツパン」の商品名からすれば、とんかつに八丁味噌がかかった名古屋の味噌カツを連想してしまうが、少し違う。
ハムカツだから丸い
フレッシュランチのハムフライをだいぶ大きくしたものがでんと載っている。フレッシュランチに挟んだとすれば、はみ出すくらいのサイズ。
味噌フィリングは甘め。フレッシュランチと違って、パン・ハムカツ・味噌フィリングのバランスも良好。多すぎず少なすぎず適度な食べ応えもある。

このハムカツは本荘ハムフライの定義には該当しないのだろうか? 本荘ハムフライと秋田味噌のコラボなら、もっと話題性があるのに。
フレッシュランチのほうも原材料欄では「ハムカツ」表記となっていて、違いは大きさだけのような感じもするけど。
ともかく、これは気に入った。

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マックスバリュパン 他

2015-07-06 23:27:11 | ランチパック等パン類
2014年春(リンク先中ほど)に続く第2弾となる、マックスバリュ東北(本社・秋田市)限定の菓子パンが発売されている。
同社経営の青森、岩手、秋田、山形、新潟各県のマックスバリュとザ・ビッグで、6月13日から8月31日まで販売。
※新潟県でもマックスバリュ糸魚川店は運営会社が違うので扱わないはず。前回もそうだったけどエリア内でもウエルマート(秋田県大仙市の2店だけに減ったようだ)では売らないの?

前回は、新潟を除くエリア内4県それぞれの産物をはさんだコッペパンみたいなのだった。4種とも8%税込み100円。
今回は、秋田と新潟の産物を使った蒸し菓子(和生菓子扱い)2種。各8%税込み105円。
前回同様、秋田市のたけや製パンが製造し「たけや」ブランドでの販売。パッケージにマックスバリュの名はない。
レモン風蒸しケーキ 261kcal
「秋田県産大豆の豆乳を仕込み水の代わりに使用し、レモン濃縮果汁を入れた」座布団状の蒸しケーキ。


メロン風蒸しパン 245kcal
「メロン風味の生地に新潟県産の牛乳を使用した牛乳クリームをサンド」、原材料名欄によればちゃんとメロン果汁も入っている。
 

パッケージに「LEMON FUU MUSI CAKE」「MELON FUU MUSIPAN」とある。
「蒸し」からして日本語なわけだけど、「PAN」だったり、某社バス停のように「し」が訓令式の「SI」だったりして、もはや英語表記とかローマ字表記というより、単なるアルファベットの羅列のような…
メロンのほうは色合いが某社路線バスの車両と同じだね。

疑問なのは、レモンは「蒸し“ケーキ”」で、メロンは「蒸し“パン”」であること。
原材料名欄は、蒸しケーキは「ミックス粉(内訳略)・卵・砂糖・小麦粉・豆乳…」、蒸しパンは「卵・小麦粉・牛乳入りフラワーペースト・砂糖…」。
名称欄はどちらも「和生菓子」。この「和」か「洋」かは製造者が決められるようだが、蒸しケーキか蒸しパンもどっちでもいいのかな?



味は、レモンのケーキのほうは、それなり。豆乳の味はしなかったような。
メロンのパンのほうは、おいしかった。クリームが濃くて、メロンとマッチする。

秋田では水田転作作物で豆は多く作られているけれど、その豆乳とは知らなかったし、レモンも唐突。
新潟とメロンの組み合わせは、たまたまだろうか。秋田だとメロンはけっこう穫れるけど。牛乳は、どういうものだろう。新潟の出雲崎に「良寛牛乳」というのがあって、ヤマザキではランチパックなどのコラボ商品があったそうだけど。


パッケージとか売り方は、もう一工夫ほしい。
少なくとも秋田市内のマックスバリュでは、POPなどはなく、他の菓子パンと並べて売られていて、目立たない。
秋田県内ならただのたけやのパンと同一視されかねず、「おいしかったからまた買おう」と思った人が、知らずにイオン(リテールやスーパーセンター)やいとくの店をいくら探しまわっても、永久に巡り会えない。
新潟の人にしてみれば「どうして聞き慣れない秋田のパン屋が新潟の牛乳を使ってるの?」だろうし、青森、岩手、山形の人は「自分の県ではなくて、秋田と新潟のパンをどうして売ってるの?」だろう。
「マックスバリュ東北限定」「期間限定」をもっと押し出すべきだ。

【19日追記】後に、秋田市内の店舗では、小さな値札(他の商品と同サイズ)の中に「マックスバリュ限定」といった文言が入るようになった。

第3弾はこちら




ついでに、秋田県内のどこの店でも(仕入れて在庫があれば)売っているたけやのパンから。
ヤマザキランチパックのたけや版である「フレッシュランチ」。今は影が薄くなってしまい、不定期発売のようになっている。
思い出したかのように、6月から2種が発売されている(7月も継続のはず)。
1つは「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」。
2011年6月に発売され、2014年10月にはヤマザキランチパック「本荘ハムフライ風」(これだけ「風」が付く)として全国発売されていた製品の復活。

もう1つは、
たけやフレッシュランチ りんごジャム&ホイップ 246kcal
2014年7月に出ていた「フレッシュランチ りんご&ホイップ」とよく似ているが、微妙に違う。
(再掲)2014年版りんご&ホイップ 237kcal
昨年のは「秋田県産のりんごジャム」と「花立牧場のジャージー牛乳使用のホイップクリーム」だったが、今回は「秋田県産りんご」としか表記がない。(説明書き自体がなくなっている)

リンゴの果肉感もあって、おいしかった。

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工藤パン2015.4

2015-06-17 23:12:10 | ランチパック等パン類
4月末の工藤パン製品から。
最初は花見向け和菓子。※秋田のたけやのはこの記事後半
今年の工藤パンでは「柏だんご」なるものや「笹餅」も出ていたようだけど店頭では見かけず、イトーヨーカドーにあったのがこれ。
三色だんご・よもぎ大福詰合わせ 税込み203円
「春らんまん」シールを貼った2種×2個のセット。

だんごは標準的な花見団子。3色とも味は同じであんこなし。ぷるん&つるんとしておいしい。

もう1種は裏面の表示では「よもぎ大福」となっているけれど、大福とは少々違う。形が平べったくないし、粉をまぶしてないし、原料はうるち米から作る上新粉(大福はもち米でしょ?)だし。「草餅」と呼ぶべきじゃないだろうか。
草餅
中はつぶあん。
ちゃんとヨモギの味もして、かなり本格的。
秋田市の菓子店「勝月」によく似た商品があるのだけど、それに引けをとらないかも。


工藤パンでは、昨年辺りに定番商品のリニューアルを実施したようで、フレッシュランチツナサラダなどのパッケージと中身(栄養成分表示に変動あり)が変わった。
昨年10月に変わったことを発見した、クリームパンを食べた。
 再掲)以前の工藤パンクリームパン

 今回のクリームパン
パッケージ、中身の形状、さらに1個当たりの熱量も331kcalから338kcalに変わった。
味は以前のは忘れたけれど、今回のはクリームが滑らかで、ヤマザキブランドのものにより似ておいしくなった気がした。(以前のはヤマザキとは明らかに違う味だったはず?)


定番化した「イギリスフレンチトースト」の4月発売商品。
イギリスフレンチトースト たまご 289kcal
中身はランチパック(フレッシュランチ)でおなじみのたまごフィリング(「卵サラダ」と表示)。

中も外も卵づくしの商品だけど、おいしかった。このシリーズは外れがないのかも。


同じく4月発売。
 2色パン ツナ&タマゴ 327kcal
これもランチパックのフィリングを流用したのか? たけやでも同コンセプトの商品が出ていたはず。


昨年辺り、パン生地に工夫をして日持ちするパンがちょっとしたブームになった。たけや製パンでは未発売だが、工藤パンでは昨年10月から「ロングライフ(LL)製品」として数種類を発売。
しかし、スーパーではまったく置いていない店や、あっても一部だけの店が多い。
さすがにデイリーヤマザキでは何種類も売っていて、いちばん工藤パンらしいものを購入。
アップルスティックパイ 税込み162円
賞味期限までは10日くらい。
洋菓子扱いで、原材料欄では小麦粉より「りんごシラップ漬け」が先に記載されている。リンゴは「ふじ」で、もちろん青森県産。
 
紅玉でなくふじだからか酸っぱくなくてシナモンも入っておらず、万人受けしそうな味。手軽な青森土産にできそう。

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たけや菓子2015.4

2015-05-11 21:09:12 | ランチパック等パン類
たけや製パンのお菓子3つ。

たけやの定番商品「バナナボート」の派生商品の1つとして、バナナの代わりにリンゴシロップ漬けを入れ、ホイップクリームに加えてカスタードクリームまで挟んだ「りんごボート」が今年2月に発売されていた。
リンゴは秋田県鹿角産を使用していて秋田ならではで、おいしくて気に入っていたが、3月で終了。コストが高かった?

代わりに4月から出たのが、
フルーツボート 269kcal
包装右上に「バナナが苦手な人のために パイン・黄桃入れちゃいました。」とある。
僕はバナナが苦手なわけではないけれど、バナナボートはちょっと苦手。バナナとクリームの配分がイマイチに思えて。

パイナップルと黄桃は、缶詰のようなシロップ漬け。クリームはホイップだけ。
予想通りの味でおいしいけれど、りんごボートのような秋田ならではの個性はない。

新聞広告も出た。
3月30日付秋田魁新報より
広告の下に「チョコバナナ/抹茶/キャラメル/コーヒー/ミニバナナボート(3個入)」とあり、これが4月時点のバナナボート派生商品のラインナップなのでしょう。
【12日追記】5月からは「黒糖風味」が発売。上記のどれかが発売終了している可能性がある。

なお、2014年12月頃には「バナナボートのバナナ抜いちゃいました。」という、皮とクリームだけのバナナボートが売られていたそうだ。パッケージは透明袋にシールを貼ったもので、サルのイラストがあった。

※2015年5月25日付新聞広告によれば、6月からは「フルーツボート マンゴー&パイン」が発売。従来のものも「パイン・黄桃」として継続される。一方、「コーヒー」が外れている。5月から発売された「黒糖風味」は未掲載。
※2015年8月には小倉あんとホイップを入れた「あずきボート」が発売。
※2015年9月には「プリン風味に仕上げたホイップとカラメルゼリー」が入った「バナナボート プリン風味」が発売。
※2015年10月には「フルーツボート りんご」が発売。かつての「りんごボート」とは異なり、クリームはホイップのみの模様。
※2015年11月には「クレープ」が発売。この記事にて。←以後の展開は、この記事に追記します。


もう1つ4月発売。
秋田仕立てのなめらかシュー 212kcal
「花立牧場工房ミルジーのジャージー牛乳を使用しています」「米粉入りのシュー生地に牛乳で仕込んだなめらかなカスタードを注入しました。」

大きめのシュークリームで、パッケージや中身の見かけはヤマザキの「大きな○○シュー」シリーズに似ている。(たけやでも受託製造している?)
食べた感じは、皮はやや硬めでヤマザキのに似ており、米粉が入っていることは分からない。昔ながらのシュー。
クリームはなめらかでおいしい。


花見シーズンに合わせてということか、4月下旬に見かけたもの。
たけや三色だんご
ヤマザキの三色だんごもあるが、あちらは3本パック。
こちらは1本売りで、だんご1つ1つが大きくてやや平べったい。串に刺さらず、2組(6個)セットになったものもあった。

たけやのはどうして平べったくて大きいのかというと、中にあんこが入っているから。
あんはそれぞれ違い、ピンク:こしあん、白:白つぶあん、緑:つぶあん、の組み合わせ。※あんこの名称は原材料名欄より。
餅は色だけで味付けはなし。上新粉はアメリカ産。
【11日22時追記】串刺し団子であんこ入りって珍しい。意外ではあったけれど、おいしかった。
※2015年10月25日の十三夜の時には、ザ・ガーデン自由が丘西武で、月見用のお菓子セット2種とともにこの団子が売られた。場違いな雰囲気。

そう言えば、三色だんごって、色の順番がひし餅と同じなんだ。
工藤パンの三色だんごについては、後日

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鈴和監修/チョコまん 他

2015-03-25 20:43:38 | ランチパック等パン類
春の彼岸が24日で明けた。
昨年の春彼岸は、秋田では彼岸に「だんし」なるものを供える風習があることを、恥ずかしながら初めて知った。
その後の秋彼岸に、秋田市内のスーパーを意識して見たものの、だんしは見かけなかったので、ひょっとしたら春限定のものなんだろうか。

今回は、今年の春彼岸のお供えものについて。
昨年「だんし」を扱っていたのは、イオン秋田中央店。今年も売っていた。
他にマルダイ、ナイス、いとく、マックスバリュ東北、秋田生鮮市場、ザ・ガーデン自由が丘西武、ドン・キホーテに行ってみたが、ずばり「だんし」という名の商品は確認できなかった。
しかし、多くの店で見た目はだんしとほぼ同じ「しんこもち」のようなものや、材料になる白玉粉やあんこが特設コーナーに並んでいたので、「だんし」の名はなくても、だんしと同じものを供えたいという需要に応えていた。


全国的には、彼岸といえば、おはぎ/ぼたもち。
※呼び分けなどについては昨年の記事後半参照。そう言えば、今春はサザエさんで彼岸ネタはなかった。

スーパーでは、惣菜コーナーで自前でおはぎ/ぼたもちを作ってバイキング形式で売るところもあるが、製菓会社のパック入りのものを売るところも多い。
上記「だんし」風や「彼岸だんご」は、中小製菓会社や秋田県外製が多い中、おはぎ/ぼたもちについては、たけや製パンが圧倒的シェアを誇る。

昨春のたけや製パンでは、大きさが違う「おはぎ」と「ぼたもち」をそれぞれ作っていた。
今春は、ホームページ、店頭いずれでも「おはぎ」だけ。「ぼたもち」は確認できなかった。
ホームページによれば、今年のたけやのおはぎは入数・味違いを含めると8タイプだが、原料や大きさに着目すれば2つに大別できる。

一般タイプと呼べばいいのだろうか、どこの店でもあったのが「秋田県産もち米使用 おはぎ」。ホームページでは「たけや おはぎ ~」としている。
こし、小倉、ごま、きなこがあり、組み合わせ違い・3個または6個入りの違いで5タイプが掲載されている。

もう1つが高級タイプと呼ぶべきであろう、こちら。
たけや あずきの鈴和監修 北海道産あずきのこしあんおはぎ 4個入り
ホームページでは「たけや 北海道産こしあん おはぎ」、商品のバーコード付近には「北海道産あずきのこしあんおはぎ」と表記。
ザ・ガーデン自由が丘でしか、見かけなかった。
ガーデンでは、一般タイプのたけやのおはぎも売っていた。1個当たりでは、こちらが100円なのに対し、一般タイプは75円。大きさは高級タイプのほうが少し小さい。※スーパーの惣菜のおはぎは、もっと大きくて1個100円程度?

「たけや謹製」の落款印風のマークが印刷されている。一般タイプでも同様だが、色が反転している。ヤマザキの「山崎謹製」の真似?(工藤パンでは「工藤の和菓子」と表示)

商品名が長ったらしく、秋田のことをあまり知らない人にはちんぷんかんぷんかもしれない。「ちょっと高級そうなパッケージで、ちょっと値段が高いな」程度で。
キーワードは「鈴和(すずわ)」。
秋田駅近くの秋田市民市場周辺にある、豆類の専門店。なのだが、秋から冬はきりたんぽを自家製造・販売する。炭火焼きのきりたんぽを経木に包んで、温かいものをバラ売りしてくれるのだが、とてもおいしい。
最近は、豆の消費拡大のために、子どもを対象にしたイベントを開催するなどしているそうだ。

たけやのおはぎでは「あずきの鈴和」としているが、個人的には「あずき」に限らない「豆の鈴和」というイメージ。鈴和のホームページでは「雑穀の総合問屋」としているし、大豆、インゲン、レンズ豆等々も扱っている。
たけやでは、少し以前に、鈴和監修のあんこを使ったあんパンも出しており、それに続くコラボ商品なんだろう。

ザ・ガーデンでは、「あずきの鈴和(中略)つぶあんおはぎ」もあった。一般タイプは「小倉」なのに、こっちは「つぶあん」。両者は厳密には違うそうだが、意識した商品名なんだろうか。
店頭では見かけなかったが、ホームページには「あずきの鈴和監修 北海道産あずきのきなこおはぎこしあん 秋田県産きな粉使用」も出ている。
分かりにくい商品名だけど、中にこしあんを入れて、表面にきな粉をまぶしたもの。あんこが鈴和監修北海道産で、きな粉(の豆ってこと?)は秋田県産。(「きなこ」「きな粉」と表記が揺れているのも意味があるの?)

そう言えば、秋田でもおはぎのきな粉は緑の“あおばこ”ではなく、一般的な茶色いものを使うのが多い。

以前から折に触れて述べているように、たけやの和菓子のあんこは総じておいしい。だから、一般的タイプでも充分おいしいと思われる(今回は食べませんでした)。
じゃあ、高級タイプは、
たけやのおはぎはやや俵型?
やはりおいしい。大量生産ではない和菓子屋さんのおはぎだと言って出されても、信じるだろう。
まあ、「小さめの“普通に”おいしいおはぎ」に過ぎない気がしなくもなく、値段と比較すれば…という気がしなくもない。
もう少し、甘みを抑えて、あんこ(豆)そのものの味を楽しむ方向にすれば、より差別化されて高級感が出るかも。



そして、たけやさんの説明不足を指摘させてもらう。
秋田の人全員が「鈴和」を知っているわけではない。(秋田市外での知名度はどの程度なんだろう?)
知らない人にしてみれば、知らない人が監修する高いおはぎを好き好んで買う人がどれほどいるか。
鈴和そのものについて、そして北海道産のどんな小豆を使っているのかなどの説明がパッケージに必要だと思う。
それに、一般タイプでは「秋田県産もち米使用」と謳っているのに対し、高級タイプではもち米の産地が表記されていないというのも、なんだか中途半端。 高級タイプなら米の産地も表示して「とことん産地にこだわりました」という姿勢を出したほうがいいのではないだろうか。
せっかくコラボしているのに、これではもったいない。

※鈴和監修おはぎは2015年の秋彼岸にも発売された。買っていないので細部は見ていないが、春とだいたい同じはず。たけやの秋彼岸商品ホームページへの掲載はなし。【2018年3月23日追記】その後はなくなったのか、少なくとも2018年春彼岸にはまったく見かけなかった。
2019年秋のたけやと工藤パンのおはぎについて。



次は「お供えセット」。
イオン秋田中央店では、最近はお盆も彼岸も工藤パンの「お供え詰合せ(大)」を好んで仕入れており、今回もあった。600円程度で中身は以前と変わりない模様。

他の各店では工藤パンのものは見かけず、置いてある店ではどこもたけやのまんじゅう類のセットだった。
四角い容器で600円程度の大きいものと、楕円形の容器で500円弱のやや小さいものを確認(内容は後述)。大きいほうを購入。
たけや まんじゅう詰合わせ 5個入り
造花は工藤パンの色違い。こちらは余計な緩衝材みたいのが入っていないのがいい。

大きいセットでは5つの異なるまんじゅうがセットされている。いずれも、バラでも市販されているのを前に見たような商品だが、それぞれにバーコードや原材料表示がない。今はバラ売りしなくなったのか、セット用の別包装なのか。
挽茶まんじゅう・焼型まんじゅう
仏事で定番のまんじゅう。たけやの和菓子としても定番。焼型まんじゅうは、やや小型?

 たけやの桃山
食べるのは初めてかもしれない。
生っぽいというかやや柔らかめの桃山。中身の白あんの中に、ちょっとだけ栗が入っていた(?ような気がした?)。

栗型まんじゅう
容器の中ででーんと存在を誇示していた。
これも前にどこかで見たことがあったが、食べるのは初めてかもしれない。

いわゆる「栗まんじゅう」で、表面が茶色でテカテカ、下の方にケシの実が付いていて、栗の実をかたどっている。
大きさも厚さも相当あり、しかもいびつなのがユニーク。「Dr.スランプアラレちゃん」の「栗頭大五郎先生」を連想してしまった。

まんじゅうを振ると、中身が「カタカタ」と動く音がする。
皮とあんこの間に隙間があるからね
あんこに栗の粒は入っていないが、練りこまれてはいるのだろう。あまり栗の味はしないけど、きめ細かいあんこ。
皮はどこかパンのような感じもして、食べ応えがある。けっこう好きかも。


いよいよ最後。
僕はその存在を忘れていたのだが、包装を見ただけで、その存在のほか思い出もよみがえった。
たけやチョコまん
各地の他社でもあると思われる、チョコまんじゅうのたけや版。
少なくとも30年くらい前からこの包装だと思う。(Takeyaのロゴは変わっているはず)
 
皮はチョコレート色で、中身が真っ白な白あん。このコントラストも昔と変わらない。
味は、皮だけがチョコ味なわけで、商品名ほどチョコ味はしない。きめ細かい白あんの中にほのかに皮のチョコの味がするのも、昔と変わらない。

思い出というのは、子どもの頃、町内子ども会の集まりやPTAの茶話会のような、ちょっとしたイベントのお茶菓子の1つとして、このチョコまんがよく出ていたということ。
町のお菓子屋さんに依頼して1人分ずつ袋に詰めたものが配られる形式だったが、チョコまんはその常連だった。価格が手頃で端数調整に向き、和洋折衷で目新しいといった理由だろうか。
「チョコまん」という名にチョコレートたっぷりを期待して食べたら、チョコ味が皮だけで少々がっかりしたのも思い出。


なお、楕円容器の小さいほうのお供えセットは、小型のまんじゅう類が複数個ずつセットされ、計7個。
チョコまん2個、桃山3個と、「ピーナッツチョコ」とかいうのが2個。ピーナッツチョコは古めかしい包装で、これも昔見たような気がした。
たけやには、こういう隠れたロングセラーがほかにもありそう。全貌が把握できないのが惜しい。

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たけやうぐいす餅/工藤ひな餅

2015-03-01 23:51:25 | ランチパック等パン類
秋田のたけや製パンと青森の工藤パンの和菓子の話題。
まず、先週、きな粉を取り上げた、うぐいす餅。
たけや製パンや工藤パンでも(ヤマザキでも?)、うぐいす餅を製造販売している。
各社ホームページの写真では、工藤パンのは青いきな粉、たけやのは茶色(黄色)っぽくも見えた。でも、たけやのも、
実物は青いきな粉(肉眼では、もっと緑に見えるのですが…)
「香り楽しむ和菓子」とタイトルがある。
原材料名欄にも、
「青大豆きな粉」と明記


メーカー・店によってはもっと緑色が鮮やかなきな粉のうぐいす餅もある。豆とか製法とかの違いだろうか?

餅(求肥)自体にも、薄く緑色が着色してある

お菓子屋さんのうぐいす餅と比べると、皮(求肥)はやや厚いものの、食感や味は引けをとらない。たけやはあんこがおいしいと思っているけれど、うぐいす餅も同じ。2個100円くらいでこのうぐいす餅なら、悪くない。

その後のたけやのうぐいす餅


ひな祭り向けの工藤パンの製品。
昨年は、秋田でも工藤パン製のひし餅が売られた。たけやでは「ひし羊羹」なるものを売った。
今年も、いずれも販売されている。(工藤パンのひし餅は「プチ」と「小」というラインナップらしい)

さらに、工藤パン製のこんなひな菓子も登場。

226円で売っていたので、工藤パンの「ひし餅(小)」より少し高い。
ひし餅と同じ配色の餅が、直径2~2.5センチのボール状になって、平らな透明パックに並んでいる。
その名は、
ひな餅
内容量欄は「23個」と律儀。写真のものは白9、ピンク7、緑7という内訳だった。

「ひな餅」は初めて知った。
昨年少し触れた、秋田の角館方面の「ひなっこ餅」のような、もう少し大きいあんこ入り餅に絵を描いたものはあるけれど、ひし餅を丸めるというのは、工藤パンのオリジナルだろうか。
飾る時は、このままじゃなく、月見団子のように積み上げるのかも?!
あるいは、乾燥させて炒れば(?)、ひなあられになるかも?!

原材料欄は(昨年の)「ひし餅(小)」とまったく同一。したがって、味も同じだった。(緑色は草餅ではない)
ひし餅にはある「工藤の和菓子」のハンコ風表記はなし
工藤パンがどういう意図で作った製品なのかは分からないけれど、いまいち理解できないひな菓子に思えてしまった。

【3月5日追記】シライシパンのひし餅を食べた。大きくて、色は少々どきつい。でも、味は餅らしい味で、工藤パンのよりおいしいと思った。(工藤パンのは、昨年も今年もやや酸味を感じた)

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りんごボート

2015-02-17 23:59:13 | ランチパック等パン類
昨年11月に「あきたっぷる」を紹介した。
秋田市が主導して、秋田市内の3つの実業系高校の生徒と地元企業がコラボして開発した商品の1つとして、たけや製パンが製造・販売するお菓子。

リンゴプレザーブとホイップクリーム、カスタードクリームをカステラ生地で挟んだもの。
おいしかったけれど、たけやのロングセラー商品である「バナナボート」の中身をリンゴに替えて、カスタードを追加した、言ってみれば「リンゴボート」じゃないの? なんて思っていた。

そして年が明けて2月。こんな新商品が出た。
りんごボート 260kcal
ほんとに「りんごボート」が出てしまった!
元祖バナナボートと同じく、100円から120円程度で売られている。(店舗によっては扱わない場合あり)今日はイオンリテールの火曜市で98円で売っていた。

ホームページには「鹿角産リンゴプレザーブとカスタードクリーム、ホイップクリームをバナナボート生地で優しく包みました。」と紹介されていて、リンゴが「秋田県産」から「鹿角産」に限定された以外はあきたっぷるとの違いが分からない。
ちょっとクリームが寄って製造されてしまったようだ
見た目は通常のバナナボートと同じ。あきたっぷるは、これよりわずかに大きかったかもしれない。

普段バナナボートはほとんど食べないので、改めて構造を観察。
思っていたよりきめが細かいスポンジ生地だった。ヤマザキ「まるごとバナナ」はもっと粗い生地。
円形の1枚の生地を半分に折って製品にしているので、ゆっくりとめくると、
きれいに開いた
内側になる面は焼き色が付いてホットケーキのよう。
クリームもリンゴもたっぷり

見た感じも、そして味も、「あきたっぷる」と区別がつかない。(あきたっぷるがどうだったか、細かい点は忘れてしまっていることもあるけれど)
したがって、個人的にはおいしくて好き。
バナナボートなんか、生クリームに皮をむいたバナナを置いただけだけど、りんごボートは、カスタードクリームも入っているし、リンゴは刻んで煮てあるんだから、その分丁寧な作りの商品とも言えるではないか!

原材料名欄を見てみた。
上があきたっぷる、下がりんごボート
両者ともほぼ同じ。
違うのは、「砂糖」と「リンゴプレザーブ」の順番。りんごボートのほうは砂糖より先にプレザーブが表示されているから、お砂糖控えめ・リンゴ多めってこと?

そしてもう1点。6番目。
あきたっぷるは「リンゴジャム」があるのに、りんごボートではそれだけ抜けている。
したがって、あきたっぷるとりんごボートの明確な違いは、「リンゴジャムが使われているかどうか」なのだった!

ちなみに、保存方法は、あきたっぷるは「15℃以下の冷所に保管」、りんごボートは「10℃以下の冷所に保管」。なぜか5度違う(季節的なものもあるか?)。



長らく1種類しか製造していなかった「バナナボート」だが、昨年辺りから派生商品が出始めた。
2月現在、「コーヒー味」や「ミニいちごボート」も出ていて、りんごボートもその1つということになる。
「あきたっぷる」を統合する形で、ジャムを抜いて簡略化の上でバナナボートシリーズに組み入れられたのだろうか?


一方で、「あきたっぷる」のほうは、年が明けてからは店頭でとんと見なくなった。
発売時の秋田魁新報では、「通年発売」するということだったのだが…

買って食べるほうとしては、あきたっぷるでもりんごボートでも、違いが分からないからどっちでもいい。
でも、たけやと共に考案した高校生たちや、その仲を取り持った秋田市農林部としては、「いいところを持って行かれた」ように感じていないだろうか。余計な心配をしてしまう。上手く話がついていればいいのだけど…

※2015年10月にはバナナボート派生シリーズの1つとして「フルーツボート りんご」が発売。こちらのクリームはホイップのみの模様。

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セブンのシベリア

2015-01-21 23:05:22 | ランチパック等パン類
一昨年の映画「風立ちぬ」内で登場したこともあってか、お菓子の「シベリア」が少々ブームになった。
ヤマザキやたけや製パンでも製造している(いた?)そうだが、ここ数年の秋田県内のスーパーでは、隣の青森県の工藤パン製のシベリアをよく見かける。※この記事後半参照

最近でも売られてはいるが、ブームは落ち着いたかと思っていた。
ところが1月20日から、セブン-イレブンでこんなものが発売された。
しっとりシベリア 8%税込み160円 182kcal
製造は、他のパンや惣菜と同じく宮城県名取市のフジフーズ。要冷蔵、消費期限は2日?

公式ホームページによれば、「福島、宮城一部、秋田」の店舗限定販売。
「東北でなじみのある羊羹をカステラで挟んだ「シベリア」を、ホイップクリームを使い洋風に仕上げました。」とある。

シベリアって「東北でなじみのある」ものだろうか?
たしかに、現在では西日本方面よりも東日本のほう(むしろ東北より関東?)でより知られているようではあるが、秋田ではそれほどでもない気がする。
東北での認知度向上は、昨今の工藤パンの功績が大きいのではないだろうか。

包装では断面図で説明
一般的なシベリアに、さらにホイップクリームを1層挟んだもの。
実物はホイップクリーム層は薄い
形状は長辺が10センチ×2、短辺が6.5センチの二等辺三角形。
セブン-イレブンで売っている各種ケーキ類(フロマージュとか)と同じサイズだと思われるので、製造ラインや包装を共通化しているのでしょう。

工藤パンなど一般的なシベリアでは、スポンジの断面と表面で色が違い、表面が焼けた色になっているものだが、これは表面も断面と同じ色。
製造技術の都合なのか短辺側だけようかんが分厚くなっている
原材料欄は「こしあん、卵、砂糖、…」の順なので、あんこがいちばん多いようだ。


食べてみると、たしかにしっとりしていて、軽く食べられる。(セブン-イレブン秋田市進出時に盛んに売っていた「濃厚フロマージュ」とは対照的)
スポンジは普通のスポンジケーキのようで、ようかんは水ようかんのよう。
原材料にはちみつが使われており、その味が分かる。クリームよりも存在感がある。
はちみつとあんこの組み合わせは意外で悪くないけれど、ケーキっぽい。
工藤パンのシベリアは「和生菓子」扱いだったけれど、これはもう「洋生菓子」かと表示を見ると、
やっぱり「和生菓子」

一般的なシベリアをより現代人受けするものにした感じだろうか。
「あんこの入ったケーキ」が嫌いじゃなければ、食べてみてもいいかもしれません。※繰り返しますが福島、宮城一部、秋田限定商品です。

なお、ヤマザキでは、これと似たようなものでもっとホイップが多いものを、以前から「生シベリア」として製造している(いた?)ようだ。

【5月10日追記】その後、2015年5月14日から福島県のセブン-イレブン限定で「しっとりケーキで羊羹はさみました」が198円で発売。
見た目はこのシベリアに似ているが、クリームがやや多く(厚く)、2個1組。工藤パンのシベリアのような形状と包装。1食あたり281kcal。
ホームページには「ふくしまデスティネーションキャンペーンの記念商品です。こしあんを調理して作った羊羹をカステラでサンドした「シベリア」というお菓子をイメージしました。羊羹との相性を考えて無糖の生クリームを合わせることで口当たりも良く仕上げました。」とある。
【5月22日追記】5月22日は、秋田のセブンイレブンで「しっとりケーキで~」が売られていた。ホームページの写真よりクリームが薄く、この記事のシベリア並み? ホームページの新商品情報には出ていないが、たしか「新商品」シールが貼ってあった。

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結局はたけや製

2014-12-15 23:51:37 | ランチパック等パン類
以前、アイスクリームを紹介した、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」。
いろんな考えや意見はあるけれど、個人的には各人の好みや価値観に合致するかどうかの話だと思う。昨今のカップ焼きそばの件のようにナショナルブランドでも、問題がある(異物混入自体はともかく、メーカー側の対応がまずい)ものだってあるのだし。


トップバリュの中に「ベストプライス」という、よりいっそうリーズナブルさを追求したブランドがある。昔のダイエーで言えば、キャプテンクックに対するセービングみたいな関係か。
※レシートなどでは、本家トップバリュは「TV」、トップバリュベストプライスは「BP」と略されることがある。
トップバリュベストプライスの中でも、家庭用品から食品までいろいろ揃っていて、本家トップバリュと重複する商品もある。
個人的には、安い分、品質は相応と感じるものもある(一部食品など)けれど、例えばティッシュペーパーは、やや紙が硬めでサイズが小さいけれど、使う分にはほとんど支障がない。150組×5個がいつも188円で買えるのならば、特売を狙う必要もなく、精神衛生上よろしい。
【2015年1月18日追記】160組×5個 198円で取り出し口のビニールのない紙箱というのもいつの間にか出ていて、そっちのほうがより安い。【2015年11月20日追記】その紙箱も8月頃までにリニューアル。150組199円と枚数が減って値上がりしてしまい、再びビニール入りの150組188円のほうが安くなった。


さて、以前から折に触れて述べているように、僕が苦手な食べ物の1つが「食パン」。食べられないわけではないのだが、学校給食に出たアベックトーストで水分が足りなくて苦しんだことがトラウマになっていると考えられる。
しかし、これからの経済状況や自分の年齢と健康を考えれば、惣菜パンや菓子パンばかり食べているわけにもいかない。最近は、朝食に残りごはんやヤキイモを食べたりもしているのだけど、思い切って食パンはどうかと挑戦してみた。

これがおいしく食べられた。
薄い8枚切りの食パンをトーストすれば、バターやジャムなど塗らなくてもサクサクと食べられ(飲み物は必要)、今まであんなに嫌っていたのは何だったのか、自分でも分からない。


となると、どんな食パンを選ぶか。
街のパン屋さんの焼きたてや、最近流行っている(?)高級な食パンもいいけれど、安さを追求すれば、トップバリュベストプライスに行き着く。
5枚切り、6枚切り、8枚切りともなんと78円(8%税込み)。※後述の通り、価格が異なる店舗や地域あり
イオンネットスーパーより
包装で「くせのない飽きのこない味」と謳っているが、その通りの味だと思う。
人によっては「味がない(薄い)」とか感じる人もいるのだろうが、元々のパンの味ってこんなものじゃないだろうか。主食になるものなんだし。
パンに限らず、最近の食品は「味が濃ければおいしい」という風潮がはびこっているように感じる。(この食パンは、その流れには逆らっているのでしょうけど…)

個人的には、トーストしたかどうかの有無はあるにせよ、20数年前の学校給食に出ていたたけやの食パンに比べれば、ずっとマシなような気がしなくもない。(アベックトーストと比べても??)
※以上、味については個人の感想です。食べてみたけどマズイじゃないかという苦情は受け付けません。


さて、少し前までのトップバリュ商品では、原則として製造を委託したメーカー名は記載せず、製造所固有記号だけが記されていた。(問い合わせれば製造メーカーは教えなければいけないことになっている)
昨年の冷凍食品の毒物混入事件を受け、今は「○○県の工場で作っています」と製造所の所在都道府県は表示されるようになった。
さらに、公式ホームページに「製造所固有記号検索システム(https://www.topvalu.net/seizosyo-kensaku/)」なるものもあって、それで製造所名と所在地が分かるようになった。(だったら最初から商品に製造者を表示すれば良さそうな気もしますが…)

トップバリュベストプライス食パンでは、袋に製造所固有記号とその所在都道府県の対応表が出ていた。
 
青森、秋田、新潟、東京、宮城、茨城、愛知の7都県で製造されている。日本の東側に偏っているが、西側では別の包装が使われている可能性がある。

秋田市内の店で売られていたのは、製造所固有記号はキリが良い「J400」、対応するのはもちろん「秋田県(の工場)」。
検索するまでもなく予想が付く。秋田県内で、規格化されたパンを大量に製造できる工場といえば、あそこしかない。
たけや製パンである。

検索すると、案の定、たけやだった。
青森は工藤パン、他の5か所は山崎製パンの工場だった。要はヤマザキグループが請け負っているのね。


トップバリュベストプライスでも、結局は、“たけやのパン”を食べていたのだった。秋田県民はたけやから逃れることはできないようです。
それにしてもたけやは自社製品、ヤマザキからの受託製品、ローソンからの受託製品(ヤマザキを通した“孫請け”も含む)、さらにイオンからの受託と、いろんなものを、1か所しかない秋田市川尻大川反の工場で作っていることになる。【16日追記】コメント欄の通り、他に地元スーパー向けのオリジナル商品なども製造している。
製造ラインを上手にやり繰りしているんでしょう。
【16日追記】このことは「どれを買っても、結局はたけやか」というあきらめ(?)の感情だけでなく、ある種の安心感もある。仮にどれか1つの製品で製造工程に起因する問題が発生すれば、これらすべての製造がストップしてしまいかねないのだから、そうならないように万全の体制を敷いているだろうし。


なお、秋田県内で売られている、ベストプライスでないトップバリュの食パン「やわらか仕込み」(118円)はたしか宮城県で作られていた。
セブンプレミアムの食パンは、秋田ではヤマザキ仙台工場製のものが売られているはず。仙台工場ではイオン向けもセブン&アイ向けも作っていることになる。


最後に、ベストプライスの食パンは店(地域?)によっては77円で売っている所がある模様。
また、今はプライベートブランドがイオンと共通化されたダイエーでは、同名ながらパッケージが異なり98円で売っているようだ。(地域によっては、イオンと同じものを78円で扱っているようだ)
ダイエーネットスーパーより
20円も高い分、どこが違うのだろう?
近い将来、ダイエーの店舗名はなくなるそうだけど、その時はこれも統合されるのだろうか。

【16日追記】トップバリュのホームページには、78円のと98円のが両方掲載されていた。
トップバリュホームページより合成
98円のは「ダイエー限定商品」という扱いで、包装に「AEON」ロゴがない。
原材料が異なり、
78円のは「小麦粉、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、マーガリン(大豆を含む)、イースト、食塩、砂糖、脱脂粉乳、(以下略)」
98円のは「小麦粉、ぶどう糖果糖液糖、ショートニング、イースト、砂糖、食塩、脱脂粉乳、(以下略)」
アレルギー物質としては、78円は同工程で「卵」を含む食品を扱っているが、98円では「大豆」を含む食品。(大豆は78円ではマーガリンに含まれるが、98円には含まれない)
栄養成分も若干異なるが、熱量はどちらも同じ。
別物であることは分かったが、味がどれくらい違うのだろうか。

ダイエー限定では、イオン側にはないベストプライスの4枚切りやベストプライス「山型食パン」(5枚切りと6枚切り)なんてのもあった。

【2015年9月7日追記】2015年9月初め頃から、ベストプライス食パンが78円から81円に値上げされた。ダイエー用は98円のままの模様。
【2015年11月13日追記】2015年11月初めから、イオンリテール運営イオン秋田中央店では、ベストプライス食パンを扱わなくなってしまった。代替としてヤマザキブランドの95円くらいのものを置いている(実質的には値上げ同然)。なお、マックスバリュ東北各店では引き続き販売。
【2016年4月22日追記】
2016年4月20日頃にこの商品(トップバリュベストプライス 毎日の食卓に食パン)が廃止された。
代替として「トップバリュベストプライス 毎日の食卓」という中途半端な名称の商品が発売。「飽きのこない味に仕上げました。」との説明。価格は、イオン秋田中央店で92円(ヤマザキの安いのをやめて復活)、マックスバリュ東北泉店で95円と10円以上の値上げ。
引き続き、秋田ではたけや製パン製が発売。製造所固有記号一覧には、従来と同じ7つに加え「京都府」が追加。
原材料の順番は変わっていない。
1枚(平均46g)当たり栄養成分は、エネルギー115kcal、食塩相当量0.6gは変化なし。それ以外はわずかに違っていて、
たんぱく質4.0g→3.8g、脂質1.4g→1.6g、糖質21.1g→20.9g、食物繊維1.1g→1.0g、ナトリウム229mg→221mg。
遺伝子組み換えの表示は、従来から「遺伝子組換え不分別」だった「マーガリン(大豆)」に加え、「イーストフード(とうもろこし)」も組み換えでなかったのが「不分別」に変更。
全体的に、コストダウンを強化した感じがする。
コメント (4)
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あきたっぷる

2014-11-06 23:27:43 | ランチパック等パン類
ローソンでは、各地の農業高校などとコラボレーションした商品を発売している。(秋田青森の例)
現在、秋田では、それと似たような別のことも行われている。「17歳の6次産業化プロジェクト」である。
これは、秋田市農林部が2012年度からやっている事業。
※商品開発が商業高校のカリキュラムにも入っているそうで、同じようなことが全国各地で行われているとのこと。

「6次産業化」とは「農畜産物や水産物などの生産(1次産業)と加工(2次産業)、販売(3次産業)を一体化し、農林水産業を中心に、地域で新たな付加価値を生み出そうとする試みのこと。」(広報あきたより)。

「17歳の~」では、秋田市内にある、県立金足農業、市立秋田商業、県立秋田工業の各高校の生徒と製造・販売業者が連携して、秋田県産(市内産限定ではないようだ)の農産物を使った商品を開発する。(商品化は今年で2度目らしい)

今年は、11月4日から5種類が販売されている。
5種類を開発・製造・販売する先は異なり、販売終了日も違うらしい。(こういうのをまとめた正式な情報がネット上にないのは不親切)
4種類は、それぞれ異なるコンビニチェーン(4大コンビニ各社)での開発・販売。ファミマのパスタは東北地方限定で、他は秋田県内限定。


あと1種類が、たけや製パンとの共同開発で、秋田県内のたけや製品を扱う店ならどこでも販売できる(各店が仕入れれば)ようだ。
一部報道では、スーパーは「いとく」でしか買えないように受け取れる表現も見られたが、例えばイオンリテールでも売っていた。
これは秋田魁新報によれば「通年販売」らしい。
あきたっぷる
要冷蔵の洋生菓子扱い。

「金足商工会議所×たけや製パン」
裏面には「17歳の~」の説明があり、読めば高校生が開発したことは分かる。
「金足商工会議所」というのは、金足農業高校の生徒が開発したということなんだろうけど、ちょっと分かりにくい。
【12月5日追記】コメントで教えていただいた。「金足商工会議所」というのは、「金足農業+秋田業+秋田業が協議した」という意味だそう。

中身
この形って…
(再掲)バナナボートそのもの!
ローソンのコラボ商品と同じく、既存製品の製造ラインを転用していると考えられるので、バナナボートと製造過程が共通なのだろう。

「あきたっぷる」の名の通り、中身は、
クリームの中に秋田県産リンゴプレザーブとリンゴジャム
要はバナナボートのバナナの代わりにリンゴを入れた、いわば「リンゴボート」。

とてもおいしいと思う。
リンゴがシロップ漬けとジャムだから甘い=おいしいと感じてしまうのかもしれないけれど、クリームがバナナボートのより良いモノのような気がしなくもない。
【12日追記】白いホイップクリームのほかに、カスタード風のクリームも少し入っていた。だから味が違うのだろう。

個人的にバナナボートはあまり好きではないのですが、これは好き。
通年販売されるみたいだし、店によってはバナナボートと変わらない価格だったり特売されることもあるので、お試しください。

【2015年2月8日追記】2015年に入った頃には、店頭で「あきたっぷる」を見なくなってしまった。単に各店が仕入れていないだけかもしれないが。
2015年2月には「りんごボート」が新発売。バナナボートと酷似したパッケージで、ホームページには「鹿角産リンゴプレザーブとカスタードクリーム、ホイップクリームをバナナボート生地で優しく包みました。」とある。これも店頭ではあまり見ないけれど、あきたっぷるとの違いは何? ということになる。詳細はこの記事にて。

※2016年6月にはたけやと秋田商業のコラボによる「たっぷり果実の入ったクリームボート」が発売された。
コメント (2)
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イギリストースト2014.10

2014-11-04 23:52:13 | ランチパック等パン類
前回に関連して、10月に売られていたイギリストーストを6種類紹介。
この他にも、「ツナサラダ」など2種類くらい見かけたので、ラインナップは豊富。(イトーヨーカドー弘前店とヒロロ(旧・ジョッパル)地階のルミエールを巡っただけで、それだけを確認)

まずは10月4日から発売されている、青森放送(RAB)ラジオとのコラボ商品3種類。
昨年のRAB60周年に続くコラボイギリストースト。
3商品とも「ラジオリスナーのメッセージから生まれたパンです」とあるが、名目はそれぞれRABキャラクターの「らぶりん」と今秋から始まった2つの新番組とのコラボという名目。
発売日直前に始まったばかりの新番組なのに「リスナーのメッセージ」があるのはおかしい気がするけれど、これはメッセージの宛先は前番組だったり、RAB全体宛てということなんでしょう。

ちなみに、秋田のたけや製パンでも、秋田放送とのコラボ商品として「たまこちゃんとコックボー」のキャラクターのパンを発売中だけど、それって元々は広島ホームテレビが制作しているわけですが…

イギリストースト 焙煎ピーナツクリーム&苺ジャム 378kcal
「GO!GO!らじ丸」とのコラボ。
後で紹介する他の2つと比べると、青森らしくもない、ありふれた具材のようではあるが、ピーナツとイチゴジャムという組み合わせは奇抜。
個人的には、どちらもあまり好きではないし…
片面ずつ塗布
個人的感想としては、“味がケンカ”してる。
ピーナツクリームは「焙煎」であるためか濃厚。それだけを食べればおいしいかもしれない。
【5日追記】市販のピーナツとジャムを使えば、近いものを再現できてしまうという意味では、イギリストーストらしい独創性に欠けるような気がする。以下に紹介するものは、素人では再現が難しく、そういうのこそイギリストーストらしい。

イギリストースト 青森県産キャロットジャム 283kcal
これは特定の番組ではなく、局のキャラクター「らぶりん」とのコラボということらしい。
包装裏面の他商品では番組ロゴや放送日時が記載される箇所には、県内各地の周波数を表示。

ニンジンのジャムというとびっくりする方もおられるだろうけれど、青森県とは縁がある。
日本海側の深浦町はニンジンの産地であり、ニンジンのジャムも製造されているからだ。

それを使用したのかなと思ったが、包装には「青森県産」までで細かい産地などの記載はなし。工藤パンさんはこういう表記をしない傾向がある。たけやだってやっているのだし、県や地域の宣伝になるのに。
ニンジン色
見た感じでは、ジャムの中にイギリストーストらしいジャリジャリがあるように見えたが、食べるとその食感はなかった。
甘さがあり、かすかにニンジンの味がする。
もう少しニンジン感が強くてもいいと思ったが、それだとニンジンが苦手な人はダメかな。

そして、もう1つが期待していた商品。「麻生しおりの土曜はキュン」とのコラボ。
イギリストースト 青森県産ホタテマヨ 309kcal
イギリストーストでは珍しい惣菜パン(調理パン)系。※他にはツナマヨとタマゴが9月から登場している
しかも大胆にも青森の特産であるホタテを使っている。
今回紹介する他のイギリストーストの多くは税込み140円前後で売られていたが、これはさすがに189円。
「ホタテ貝柱」と「ホタテエキス」を使用。ホームページでは「むつ湾産ホタテ貝柱入りのホタテマヨネーズフィリング」とある。
細かく刻んだホタテらしきものが
ホタテの味というか、海産物の味がほんのりした。ツナマヨよりは薄いかも。ホタテの歯ごたえはなし。
悪くない。
たまたまなのかもしれないが、パンが今までにないくらい、とてもふかふかで柔らかかった。


あとは亜種的な派生商品を3つ。※7月の記事
イギリスあんトースト 栗あん 467kcal
あんこをはさんでトーストした状態で売られているシリーズ。これも少々高くて158円。
季節ものでおいしかったけれど、9月には「イギリスあんトースト粒あん(栗入り)」というよく似たものが発売されている。そっちは黒いつぶあんに栗を入れたということなんだろうが、今回は見かけなかった。

 
イギリスフレンチトースト カスタード 313kcal / イギリスフレンチトースト チョコクリーム 274kcal
イギリスなんだかフランスなんだか分からないネーミングの商品。今年夏にはハムなどをはさんだ惣菜系のものが出ていて、とてもおいしかった。
9月にカスタード、10月にチョコクリーム、11月からはプリン風味が出ていて、菓子パン系にシフトしている模様。

カスタードもチョコも、どちらもおいしかった。思ったより甘くないように感じた(それでも充分甘いですよ)。
惣菜系ではスパイシーな味がしたけれど、こちらはしなかった。卵液の味付けを変えてあるのだろうか。
これもおいしいけど、惣菜系の再発売にも期待。

【11月22日追記】11月18日付更新の弘前経済新聞サイトで、イギリスフレンチトーストが取り上げられた。
製造するのは工藤パン系列の「幸福の寿し本舗」だそう。
改めてパッケージを確認すると、工藤パンは「製造者」ではなく「販売者」と記載されていた。バーコードは工藤パンのコード。(あんトーストも同様)
開発のきっかけを「パンケーキがブームとなり、イギリストーストシリーズでもパンケーキを活用した商品として企画した」そうで、ネーミングは「パンケーキといえばフランスといった単純な発想から。」とのこと。(以上追記)


ところで、以前のイギリストーストの包装では、色数の制限があったようでイギリス国旗がおかしな色のことがあったが、今回紹介したものはいずれも正しい色になっている。
印刷の制約がなくなったのか、あるいはイギリスへの配慮でしょうか。(国旗の使用については、在日イギリス大使館の承諾を得ているらしい)
9月にはスコットランド独立の住民投票がニュースになったが、その中で、独立することになれば、イギリスの国旗が変わるかもしれないという話題も出た。
独立しない、すなわち国旗が変わらない結果となって、工藤パンさんはパッケージデザインを変えないで済んだと、胸をなで下ろしているかも。

【2023年11月22日追記・同日付朝日新聞夕刊より イギリスとの関係について
イギリストースト発売開始は「1967年ごろ」。その後「商品の特徴を出すため、76年にイギリス国旗をあしらったパッケージに変更」。
卸し先からイギリスの許可をもらっているのか指摘され、イギリス大使館へ国旗使用について問い合わせると「快諾され」た。
それから約30年(=ということは許可を得たのは1990年代?)、両者でやりとりはなかった。

2023年、イギリス大使館側から、大使が本社と向上を訪ねたいと打診。9月に実現。
30年来、「大使館内ではイギリストーストのことが知られており」、「「ゆかり」の場所として、今回の訪問が実現」。
訪問後、大使は自身のX(旧ツイッター)で、大使館とのコラボ商品はどうかと投稿。

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柏農パン

2014-10-29 23:27:32 | ランチパック等パン類
青森のパンの話題。
2012年から3年連続で、秋田県立金足農業高校とローソンがコラボし、たけや製パンが製造したパンケーキが、1か月ほどの期間限定で秋田県内のローソンで販売されてきた。
全国各地でほぼ同じことが行われていて、現在は青森県内で実施されている。

※秋田にしても青森にしても、他県にしても、高校生の考えたものがそのまま採用されて製品化されたのではないと思う。
ローソン側の事情、製造する企業側の都合、つまりコンビニで相応の価格で売るためのコストや制約があるから、それなりに“大人の手”が入っていると考えるべきだと思う。例えば、金農パンケーキでは、ヤマザキ・たけやブランドのホットケーキの製造ラインを流用というか転用したり、菓子パン類と原料調達元を共通化したりしていると思われるように。【11月3日追記】後の追記の通り、「コラボ」というより「高校生のアイデアを元に、ローソン(と製造業者)が指導して製品化した」が適切かもしれない。


10月22日から5週間(陸奥新報によれば11月24日まで)、青森県内205店舗で売られているのが、
柏農のハヤシパン 230kcal 8%税込み140円
製造は工藤パン、発売初日には店頭に高校生が来て販売するなど、金農と同じパターンだけど、こちらは惣菜パン。
「柏農」は「はくのう」と読み、平川市(旧・平賀町)にある青森県立柏木農業高校のこと。校名の正式な読みは「かしわぎ」。

金足農業の「金農」を「かなのう」と読むのは、知らない人には難読。
金農パンケーキの包装では、初年度は振り仮名がなかったが、2年目からは振られている。
「柏農」も同様な難読だと思うけれど、包装に振り仮名なし。こういうノウハウ(金農の先例)はローソン側が持っているのだから、教えてやって反映させるのが、コラボする企業の責任ではないだろうか。
金農と柏農では、ローソン側の担当者が別で、情報共有できていないのかな??

【11月3日追記】高校のホームページでは「商品のアイディアから販売までを生徒達でアイディアを出し合い、ローソンと工藤パンの指導のもと、」とあった。実態としては「コラボ」というよりは「指導」が適切なのかもしれない。(だからこそ、ふりがななどのことはちゃんと“指導”してやるべきである)


プレスリリースによれば、同校生活科学科2年生の8名とローソンが共同開発。
「青森県産のにんにくペーストを入れコクのある味わいに仕上げたハヤシソースを、青森県産の長芋、米粉、牛乳を加えたパン生地で包み、表面にチーズをかけて 焼き上げました。パン生地に長芋を加えることで、もちもちとした食感に仕上がりました。」
「レンジで温めてから召し上がっていただくとさらに美味しく召し上がっていただけます。」とのこと。
 
こういう見かけのパンは、皮がけっこう硬い場合があるけれど、これは柔らかかった。ナガイモのおかげ?
ハヤシソースはたっぷり。特にニンニク臭さは感じなかったけれど、少ししょっぱい気がした。でも、味はいい。
温めないで食べたけれど、充分おいしかった。

※2016年にはこのような商品が発売。(リンク先冒頭で少々触れているだけですが)



ここからは、ローソン以外で売っている工藤パンの製品を少々。
今年7月に、フレッシュランチのツナサラダなど定番商品のパッケージ(と中身の味も?)が変わったことを取り上げた。
今回、クリームパンの包装も変わっていたのに気づいた。
再掲)以前のクリームパン
食べていないので、味は不明。→その後食べた


最近、「パネトーネ種」とかいうパン生地の組成を工夫して、長期間保存できる菓子パン類がちらほら売られている。
工藤パンでも、この10月から「ロングライフ(LL)製品」として発売を始めたらしい。→こちら(上のクリームパンと同じ記事)

ホームページによれば一気に9種類も出ていて、クロワッサンやあんパンから青森県産ふじを使ったアップルスティックパイなどが揃っていた。
店によっては置いていなかったり、一部しか置かない店もあった。
秋田のたけや製パンでは、ロングライフ製品は未発売のはず。


お盆のお供えセットに入っていて初めて食べた、津軽名物「いもすけどん」。その、
2個入り

トレイに無造作に2個入っていた


そして、イギリストーストシリーズ。
青森放送ラジオとのコラボ商品など、興味深いものがたくさんあった。
今回買ったイギリストーストの一部
続きは後日

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チョコバナナボート・焼型饅頭

2014-09-30 23:47:53 | ランチパック等パン類
「アベックトースト」と並ぶ、たけや製パンの看板商品であり、秋田ならではの食品の代表が「バナナボート」。
ただし、「バナナボート」は津軽や信州など全国各地に散発的に存在するお菓子(この記事中ほど参照)で、たけやの専売特許・秋田だけのお菓子というわけでもない。

バナナボートは、バナナとホイップクリームを薄いスポンジ生地の皮で包んだ、「バナナのオムレット」的な洋生菓子。
ヤマザキの「まるごとバナナ」のクリームが少ない版のようなもので、ヤマザキ-たけや系列内で競合している形になるが、歴史はバナナボートのほうが長く、秋田県民に浸透しているためか、秋田県内の小売店でまるごとバナナはあまり見かけない。

個人的には、バナナボートはあまり好きでなく、ほとんど食べないのだけど、こんなものを買ってみた。
チョコバナナボート
噂には聞いていた、バナナボートのチョコバージョン。
期間限定で時々売られるとか聞いたこともあるが、少なくとも9月時点では売られている。
包装は、ノーマルのバナナボートに「チョコ」の文字を加えて、印刷の色を変えただけの違い。

今まで気に留めていなかったけど、バナナボートのパッケージのイラストに描かれた植物って、バナナじゃなく、
ヤシの木?
幹と葉のバランスからして、バナナじゃなさそう。※バナナは草本なので、厳密には「バナナの木」ではない。
海に浮かぶ島にヤシの木が生えたような絵。
「バナナ」よりも、「ボート」寄りの発想の絵なんでしょうか。

皮は通常版と同じ、プレーンの生地

中のクリームがチョコ
原材料名欄を見ると、「チョコ」とか「カカオ」とか具体的にチョコをイメージさせるものは出ていない。チョコ風味ってこと?
「チョコバナナ」のように、バナナとチョコの組み合わせは悪くないのだから、もっとチョコの味が強いほうがいいのではないでしょうか。

ところで、これを買った某店のレシート。「バナナボート」ではなく、
「バナナボー“ド”」
バナナの板になってしまっている。
売り場のPOPでも、通常版もチョコも両方とも「(チョコ)バナナボード」となってしまっていた。
その後、POPは通常版は正しくなっていたが、チョコはそのまま。

【11月12日追記】2014年11月には「抹茶」のバナナボートが発売された。
【12月29日追記】2014年12月29日のスーパー「タカヤナギ」の折込チラシによれば、「数量限定 プレミアムショコラバナナボート」なるものが1個138円(税抜き。以下同)で売られた。写真によれば、皮は桜餅(長命寺タイプ)のような巻き方で中身が見え、中のバナナはチョココーティングされているようにも見える。
また、通常版が88円、チョコと抹茶が各98円、3個入りのミニバナナボートが158円、「ジャンボバナナボート」なるものが228円。これで全ラインナップなんだろうか?
【2015年1月1日追記】2015年1月には「ミニいちごボート」という、ミニバナナボートの中身をイチゴ(そのままではなくカットしてある模様)にしたものが発売。【2015年1月21日追記】店頭には、通常サイズのバナナボート「コーヒー」味も出ている。
【2015年2月18日追記】2015年2月には「りんごボート」が発売


ところで、上のレシートで、下段に出ている「焼型饅頭」。これもたけやの製品で、秋彼岸向け。
いわゆる葬式まんじゅう×4
なのですが、
ミニサイズ!(左下は単3電池)
品名表示では「焼型まんじゅう4ケ入」となっていた。
通常の葬式まんじゅうを2口で食べられるくらいに縮小した感じで、かわいらしい。

工藤パンでは、この手のまんじゅうを「春日まんじゅう」と呼んでいた。
たけやの秋彼岸向け製品紹介のホームページでは、「焼型まんじゅう」と「春日まんじゅう」が両方ラインナップされていた。
違いは、形状と上部の焼型。
焼型まんじゅうは、写真のミニ版のように、楕円形で焼型の中に葉っぱ(?)のような模様が入っている。
春日まんじゅうは、正円に近い円柱状で、焼型は模様がなく茶色一色。【2024年3月20日追記・2024年春彼岸時点でのたけやの春日まんじゅうは、茶色の焼型ではあるが、大きめでこんもりとした形。2014年当時とは変わったのかもしれない。】
工藤パンでは、春日まんじゅうなのに模様が入っているから、たけや独自の区分なのだろう。


そういえば、葬式まんじゅうの焼型の白く抜けた部分って不思議。【末尾の追記参照】
まず、模様。工藤パンのもたけやのも、大きなギザギザがあり、葉脈のような細かい凹凸もデザインされている。「菊の葉」のつもりだろうか。
ネットで画像検索してみると、他には、もっとギザギザがはっきりして木のように見えるものや、明らかにモミジとかカエデの葉をデザインしたものが存在した。(菊とモミジがセットになるものもあった)

もう1点は、焼型の付け方。
単純に、葉っぱの部分が白く抜けるような焼き印を押しているのかと思ったが、そうではなさそう。
なぜなら、製品1つ1つで模様の位置や角度に違いがあるし、白く抜ける焼き印を押しただけでは、白い部分に葉脈のような凹凸の模様を入れることはできないから。
工藤パンの春日まんじゅう。白い部分に凹凸がある
どうも、まんじゅうの上に葉っぱの形の型を置き、その上から焼き目を入れているらしい。それなりに手間がかかっているようだ。

たけやのミニ葬式まんじゅうの味だけど、皮もあんこも、大きい(通常の)葬式まんじゅうと違いは感じられなかった。
でも、皮とあんこのバランスは、どうしても違ってしまい、ミニのほうがあんこが少なめ。バランスとしては大きいほうこそ、葬式まんじゅうらしい味わいだと思った。

【2021年8月11日追記】2021年8月11日付 秋田魁新報1面の、たけや製パン創業70周年の広告より。
フルサイズの「焼型饅頭」は税込み129円。「創業当時から販売しております。」「模様はシノブヒバという葉で、故人を「偲ぶ(想いを巡らせる)」という意味があります。」とのこと。
植物学的にはシノブヒバとは、ヒノキと近縁なサワラ(日本固有種だが日本海側には分布しない)という針葉樹の、品種の1つという位置付け。

【2024年3月追記】2024年春彼岸時点での状況。
4個入りは見かけない。多くのスーパーで1個入りは扱っていて、3サイズがあるようだ。いちばん小さいのは「焼型饅頭 ミニ」、4個入りより若干大きいサイズか。1個179kcal。中サイズは「小」で353kcal。「大」は612kcal。
一部スーパーでは春日まんじゅうも販売。300kcal。こしあんがたっぷりで滑らか。焼型まんじゅうとはあんこが違うのか、また別の味わい(好き)。
通年で「白饅頭 小」というのもある(緑色のもあるが名前や味は不明)。小にしては大きめな、直径8センチほどのこんもりした形で、こしあん。357kcal。あんの味はまた違う気がする。
コメント (2)
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