広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

たけや値上げ など

2011-05-25 20:59:07 | ランチパック
●パン値上げ
小麦粉をはじめとするパン原料の価格が上昇している。
それに伴い、山崎製パン(ヤマザキ)が7月1日出荷分から一部製品を値上げすることを今月17日に発表した。2008年5月以来3年ぶりの値上げ。
平均改訂(値上げ)率は、 値上げされる製品内での平均・全製品の平均 の順に、食パンが7%・6%、菓子パンが5%・2%、和洋菓子が5%・1%(いずれも同社ニュースリリースより)。

そして今日25日付の秋田魁新報経済面によれば、秋田市のたけや製パン(たけや)でも同様の値上げを検討しているという。
記事は「値上げを検討していることが24日、分かった。」という言い回しだが、たけやはヤマザキと密接な関係にある企業であること、前回もヤマザキと同時に値上げしたことを踏まえれば、検討ではなく確定ととらえるべきだろう。

値上げするのは全商品の20%に相当する約90品目。対象品目の平均値上げ幅は食パンで約7%、菓子パンと和洋菓子はいずれも約5%で、食パンのメーカー希望小売価格は10円程度の上昇となる見込み。
とのことで、値上げ率もヤマザキと同じ。

また、燃料のLPガスも値上がりしていて、たけやによれば「「1カ月当たり1千万円程度かかっていたが、来月からは約300万円値上がりする」」そうで、厳しい状況だったようだ。

となると、青森の工藤パンも値上げするのだろうか。


●本荘ハムフライとたけや
最近、たけや製パンでは、秋田県内各地の特徴的な食材や料理とコラボした製品をいくつか出していた。
今度は、由利本荘市本荘地区(旧本荘市)のB級グルメ「本荘ハムフライ」とのタイアップしているらしい。

我が家は本荘と多少縁があるが、恥ずかしながら本荘ハムフライの存在は最近まで知らなかった。
1970年代に本荘の肉屋・惣菜屋で売られて子どもたちを中心に流行った、ハムのフライ(ハムカツ)のことらしい。一時廃れたが、ここ数年で「ハム民の会」という組織ができるなどして復活している。


先日、複数のブログなどで、ハムフライ2枚とソースをパンで包んで揚げた、たけや製パンの「本荘ハムフライドーナツ」という製品(カレーパンみたいな外見)が5月16日から発売されていることを知った。

僕はまだ店頭でお目にかかっていないが、秋田県庁の由利地域振興局も絡んでいる観光ブログ「まるっと鳥海観光応援倶楽部」の17日の記事(http://chokaikankoakita.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-3c67.html)には、写真付きで出ている。


さらに、県鹿角地域振興局によるブログ「十和田八幡平 『のんびり探検隊』」の2月13日付の記事(http://tanken18.da-te.jp/e405218.html)では、当時開催されていた国体会場での本荘ハムフライなど県内B級グルメの出店が紹介されているが、そこに情報が。
本荘ハムフライが「フレッシュランチ」として発売される予定であるという。
※当ブログの他の記事もご覧いただいている方はご存知かと思いますが、「ヤマザキランチパック」の秋田版が「たけやフレッシュランチ」です。
製品の写真も出ているが、透明な袋に入っており、試作品というか宣伝用サンプルか何かだったと考えられる。その後震災が発生し、発売できていないのだろうか。

さらにさらに、とある個人の方のブログには、この日曜日に本荘で開催されたイベントにもハムフライの屋台が出てて、それに関連して、ハムフライのフレッシュランチが発売予定という話が出ている。(本荘ハムフライの出店で、フレッシュランチが発売されることを宣伝しているということのようだ。)
こちらにも写真が出ているが、袋はちゃんとした製品版になっていて「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」という名称、「ソースをぬったハムフライをサンドしました」「ハム民の会公認」との表示もある。6/1発売予定だそうで、具体性が増している。

以上、県が関与したブログで紹介されていること、商品の写真が出ていることからして、「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」発売は、信憑性の高い情報だと判断して、当ブログでもご紹介させていただきました。(事実であるとは保証できません。判断は各自でお願いします)

肝心の製造・販売元のたけや製パンはいまどきホームページがなく、情報が少ないのには困ったものだ。
ヤマザキでも青森の工藤パンでも、既に6月の新商品がホームページで公開されているというのに。


それにしても、たけやでは、昨年11月に「フレッシュランチ ハムカツ&タマゴ」というのを発売しており、個人的にはイマイチだった。(現在、ファミリーマート限定で「ハムカツ&たまご(“たまご”がひらがな)」というヤマザキランチパックが売られているようだが、それにはソースも入っている。たけやのには入っていなかった)
一方、その少し前に本家ヤマザキが「ランチパック ハムカツ ブルドックソース使用」などを発売しており、これは気に入った。
「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」はこれらと同系列の商品と考えられるが、おいしいかな。期待したい。
※発売された食べた感想はこちら


●最近の状況
先日も取り上げているため重複しますが、改めて現在(震災後)の青森・秋田両県のパン事情をまとめさせてください。

・ランチパック/フレッシュランチ
青森:工藤パン製フレッシュランチの定番品が中心。
秋田:たけや製フレッシュランチは一部の限定品のみ。ツナなどの定番品は「ヤマザキランチパック」が流通(今まで扱っていなかった店でも)。
そのランチパックは、製造所固有記号「TK」、製造者でなく「販売者」がヤマザキになっているので、秋田のたけやの工場がヤマザキから委託されて製造したものと考えられる。
「白いお皿プレゼントキャンペーン(春のパンまつり代替)」は、ヤマザキブランドでないフレッシュランチだと対象外になるが、ランチパックはヤマザキブランドなので対象となりシールが貼付されている。

・ヤマザキコロネ
青森:製造所固有記号「KD」、ヤマザキは「販売者」になっているので、工藤パンの工場で製造されたものと考えられる。ただし、下記たけやのようにライセンス製品うんぬんの記載はない。
秋田:以前同様、「ヤマザキとのライセンス契約に基づきたけやが製造…」と表示。

「白いお皿プレゼントキャンペーン」のシールはどちらにも貼付。

・クリームパン(ジャムパンも同じ)
青森:工藤パン製のクリームパンが流通(白いお皿~対象外)
秋田:以前はよく見かけたはずのたけやのクリームパンが姿を消し、「ヤマザキクリームパン」が流通。(白いお皿~シール貼付)
製造所固有記号「TK」、ヤマザキが「販売者」なので、たけやが受託製造しているようだ。

では、ここで工藤パンとヤマザキ(たけやが製造したもの)のクリームパンを比較してみましょう。
※この後、2014年頃に工藤パンのクリームパンのパッケージが変更された。
 工藤パンクリームパン 331kcal
袋は空気が入ってパンパン。パンは「山」みたいな形。

形は見慣れないものだが、クリームの感じや味は、秋田でかつて出ていたたけや版とあまり違わない気がした(自信はありません)。

 ヤマザキクリームパン(たけや製造版) 322kcal
このヤマザキのクリームパン、クリームの具合が絶妙でとても気に入った。滑らかでクリーミーな感じ。
以前、たけやの大森山動物園のライオンのクリームパンを紹介したが、そのクリームと比べると、明らかにおいしい。(ということは、どちらもたけやで製造しているのだから、ヤマザキとたけやの製造技術の差ではなく、原料の差ということか?)
クリームの量は工藤パンのよりやや少ない気がするが、おいしい
100円以下(特売なら78円とか)の価格でこれなら、とてもコストパフォーマンスが高いと思う。さすがヤマザキ!
今後とも秋田でも発売し続けてほしい。

※クリームパンの続きはこちら

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