田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

少し分った

2019年08月31日 | 日常生活
 先日「ころうどん」のことを書きました。しかし汁が失敗、でもマアマアの味に満足した二人でした。
 
 昨晩ホタテを煮付けた妻が「ねぇこの味ってウナギのかば焼きに似てない?」と。確かに似てます。ウナギのかば焼きはたいして好物ではない私が、なぜ旨いと思うのが不思議でした。
 
 先日京都アニメーションの記事を書き、多くの人が悲しみに打ちひしがれているのをテレビで見て、不謹慎にも、あの感情の昂ぶりが「分からないと」書きました。しかし朝刊で辻真先さんの記事を読み、『あっ、少し分かる』と思った私です。
 
 辻真先さんによれば、京アニは日常的な世界を丁寧に描き、ごく普通のハプニングなど細かいディテールを積み重ねて観客を引き付けるそうです。特徴のある色彩や空気感も含めることによって視聴者が「それ分る!」のが魅力らしいです。なるほど、あの『昔見たあの風景』だな。
 
 頭の固い私は、どうしても文字や数字、映像や理屈に重きを置きすぎ、二次元のアニメは理解できないところがあります。
 
 昔々、息子の漫画の名作アキラが読破できませんでした。娘の早川ノベルスも同様でした。
 
 でもこれで良いのだと思います。犯罪は決して許せませんし、お子様を奪われたご両親は、軽々に死亡記事を書いて欲しくは無いでしょう。悲しみに打ちひしがれている多くの人達は、きっと昔見た風景、人物、匂い、空気を創作した人達を、肉親同様に身近に感じた人なのでしょう。きっとそうだと思います。
 
 私の日常では『ころうどん』を『濃露うどん』とも書くと知り、『あっ、分かる』と心の中で叫びました。きっと京アニ作品はそのような世界なのでしょうね。