田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

販売員の嘆き・・・

2016年04月11日 | 日記
 ちかごろ新聞やTVのコメントが辛辣すぎるように思います。「好き」「嫌い」はあって当然なのですが、その感情の大半は主観です。「好き」という人がいれば「嫌い」だという人がいて当然です。辛辣や毒舌が素直で正しい主張と思われがちですが、私はそう思いません。
 
 技術半分、芸術半分の世界に身を置いてきた私にとって「美しい」か「美しくない」かの議論をする場合、美しいと感ずる感覚は、個人独特のものであることを忘れてはいません。もちろん「美しい」「醜悪」の意見を言うのは一向にかまわないですが、TVの司会者や新聞記者が個人な意見を辛辣に言いすぎてはいけないと思うのです。言えば言った人の『美的感覚』が知られてしまいますが、それに同調する人、反駁を持つ人がいて当然です。それを近ごろは世の中の流れに沿う発言をする人が多すぎるような気がします。
 
 さて、人間の表情は客観的に見ることができます。犬猫でさえ、険しい顔をした人には近づきません。今日書くのは妻の友人のことです。彼女は妻と同じフロアの仏具売り場に勤務している中年のおばさんです。売り場が仏具ですから、ニコニコ笑顔の接待はできないと考え、明るい彼女にとっては苦手な、大真面目な顔で勤務時間を過ごしているそうです。今までの評判は良くも悪くもありませんでした。
 
 ある日、代表電話に一本の苦情電話が入ったそうです。仏具売り場の彼女の愛想の無さを叱責したそうです。電話交換手は平身低頭で小言を聞き、このような苦情は「お客様相談室?」なんて考えているうちに、一方的に電話は切られたそうです。無視することもできず、総務に報告したそうです。
 
 総務から知らされた仏具担当者は困りました。知らせに来てくれた総務に「じゃ、笑顔?」お線香求めに来てくださったお客様に、笑顔で対応?って。さすがに総務も「ん~、笑顔で対応したら叱られそうにも思うし・・・」って。

 苦情ってものは第三者に言っちゃいけない。言うならば、当事者に言うべき。また、言われたくない一心から、あやふやに表現する傾向が強い今の風潮はいけないと思う今日このごろです。さてさて、今日はマイナンバーカードを受け取りに行く日です。市役所の対応をじっくり観察してきます。