田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

パソコン授業トラブル続出で授業は停滞

2015年02月26日 | 日記
 とある県の話しでは、先進的ICT利活用教育推進事業の一環として、県立高校の新入生全員に約8万5千円のパソコンを購入させ、助成額を除いた5万円を保護者負担にしたそうです。パソコンを購入しなければ、入学を保留されたそうです。ずいぶん乱暴なことに聞こえます・・・。

 
 記事によれば肝心のパソコン授業の現場はどうなっているのか。県教委への情報公開請求で入手した資料によって確認したところ、トラブル続きで授業にならぬらしいです。まさに生徒を置き去りにした「惨状」だそうです。

 いつぞや、PCやタブレットを使った授業の危険性を書きましたが、やはり現実に起きていました。予算を付けて、補助金を受けて、保護者にも負担させたPCですと、おいそれと不備を明らかにできません。それが機器の初期不良であっても、管理職は開口一番、教師の能力不足を指摘するでしょうネ。

 
 具体的には、PCを授業に使う生徒が約6500人、年度始めに授業を始めるにあたって、機器納入業者に寄せられた問い合わせ件数が4月に655件(10台に1件)の問い合わせ。5月607件、6月530件、7月390件、8月249件、9月524件10月674件と夏休み期間を除き増加していましたが、多すぎます、絶対に多すぎます。

 
 クラスに一人でも教科書が開けない子がいたら授業は進められませんネ。PCを使った授業の怖さがここにあります。以前なら、教科書を忘れてきた子には隣の子と共有させる緊急処置がありますが、PCは無理ですネ、見えないから・・。

 
 となると、はたしてPCを使った授業が出来たかどうか、すなわち紙媒体の教科書からPCに代えて効率的な授業がおこなわれたかですね。率直に生徒に聞くか、教師に聞いて、予算の使い道が間違っていなかったかどうかを確かめねばならないですねぇ~。

 
 昔々、私が某女子大学からPCを使った授業を依頼(1997年)されたとき、万が一の機器の故障、テキストのインストール等に対処するために、受講生35人に対して、機器60台が必要であることを知りました。PCの取り扱いに慣れた若者が多い昨今なら、もうすこし少ない機器での対応は可能とは思いますが、現場の教師達の意見を取り入れないと、とても思うような授業はできないと思います。教育者たるもの注意深さは不可欠でっせ!!。