森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ニシキウツギ

2016年07月24日 | 自然観察日記
もう花が終わりそうな時期でしたがそれでもまだ鑑賞に堪える花も散見できました。湿原の縁に生育している低木で、新潟ではタニウツギに相当する種のようです。

ニシキウツギの花

2016年07月24日 | 自然観察日記
淡黄色から次第に桃色に変わりそれが色あせて褐色に変化することからニシキウツギといわれるようです。咲きだしの薄い黄色の花はほとんど目につきませんでしたから花も後半も後半というところ。

ニシキウツギの葉

2016年07月24日 | 自然観察日記
ニシキウツギは主に太平洋側の山地帯に分布するとあります。長野のほぼ中央の霧ケ峰高原はニシキウツギの分布するエリアで、新潟など日本海側のタニウツギとは分布が重ならないようです。そういえば、新潟県と長野県は隣接しているといえど県境の脊梁山脈を境にして実に植物相が変わることを実感しています。距離は圧倒的に新潟県に近いのにそこには太平洋側の種が生育するという場面を何度も目撃してきました。降雪の影響なのだと推測できますが、長野県でも雪が降るにしても新潟県の積雪量に遠く及びません。雪が与える生態系への影響の大きさを再認識です。