サワギキョウはまだまだ自然界に多く存在していてくれますから出会う機会は多い種です。栽培も難しくないのかちょっとした公園などでも見かけます。かつて尾瀬沼の辺にサワギキョウが群生している光景を見たことがあります。美しい光景に大感激したものです。しかし、木道の上からですから遠くから眺めるという状態で、もっと近くで見たいと思ったものです。それ以来、あの規模の個体群には出会いませんが小さな湿地で見かけたりするとぬかるみをものともせずに近づくことがありました。そんな中で、魚沼の山奥のアシが繁る場所があってその脇をかなりの水量で流れる小川が流れていたのですが、そのアシの藪に負けじとサワギキョウが生育していたのです。サワギキョウは湿地草原ににょきっと伸びて花を咲かせるというイメージでしたが、ヨシに混じって(埋もれて)花を咲かせることもあるのだと知りました。水で根が洗われても逞しく生育していました。
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