森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマルリソウ

2018年12月04日 | 自然観察日記
今回最も色あでやかで目を引いた野草がヤマルリソウです。青い花や紅色の花が混ざって咲いている様はとても感動的です。これが自然に生えているものとは思えないほど。高山では一面の花畑というのも珍しくありませんが深い森の中では小さな群落でさえ稀なものです。新潟では稀にエチゴルリソウの群落にであ合うことがありますがこの花は青い系統しか見たことがありませんが、ヤマルリソウは紅色の花も見られます。時間と共に色が変わるようでなく遺伝的に決まっているような解説を見ましたが、一つの株で花ごとに異なる色彩不思議ですね。

ヤマルリソウの群落

2018年12月04日 | 自然観察日記
もう少し広範囲に群落ができていました。株数およそ20から30株くらい。水はけのよい沢沿いの傾斜地の林床に見られました。やや崩壊地のような他の草があまり生えていない場所です。

ヤマルリソウの葉

2018年12月04日 | 自然観察日記
ヤマルリソウは新潟県内には自生していませんが、同じ仲間のエチゴルリソウが中越地区の山間と阿賀野川流域に分布しています。これもとても少なくなりました。