森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオハマギキョウの葉

2017年03月15日 | 自然観察日記
熱帯雨林温室という名称がついている場所ですが、この種がその範疇のものか分かりませんがオオハマギキョウという小笠原の固有種です。1m以上もある大型の多年草でサワギキョウを大きくしたようでもあり、名板にあった薄ぼけた写真を見る限り細長い花穂が複数ありますからタコノアシを大きくしたようにも感じました。花は白くサワギキョウを白くした形態です。小笠原の植物がほとんどそうであるように絶滅危惧種に指定されている種です。

オオハマギキョウの果実

2017年03月15日 | 自然観察日記
花のない時期です。代わりに果実がびっしりついていて、キキョウ科の果実であることが見て取れます。この中におびただしい種子が入っていますから、種子繁殖を行えば大量の幼植物を得ることもできるのではと思いつつ、そうならない難しい問題があるからこそ絶滅危惧種になっているのであろうと推測しました。まだ小笠原には足を踏み込んだことがないのでどういう環境で生育するのか分かりませんが、一度ぜひ訪れて植物三昧をしてみたいと思っています。