見慣れないテンナンショウが出てきました。仏炎苞の開口部の下部両側が耳のように大きく張り出しているようすからミミガタテンナンショウと狙いをつけて調べました。推測通りでしたが葉が白い斑がないタイプの様でこの種の変異も多種多様にあるとか。ただ、物語山への登山道沿いにはみんな同じタイプの個体のようでこのエリアでは統一されているようです。越後にもあるマムシグサ(コウライテンナンショウ)のような文様でしたが茎の高さがどれも低く貧栄養のせいなのかもともとこれくらいの高さなのか見極められません。
実はかなりの個体が花がしぼんでいて花の季節は終わっていました。そんな中しぼみかけた個体がありましたから仏炎苞を剥いて中を見てみました。テンナンショウの仲間は小さな個体はすべて雄株、大きな個体になると性転換をして雌株になる性質があります。この個体は雌花の集合体ですから雌株ということになります。秋には成長して赤い実になることでしょう。