ニリンソウも多い山域です。尾根筋でなくやや湿り気の強い山麓部にたくさん見られます。イチリンソウ属の中ではワンテンポ花が遅い花。キクザキイチゲなどが終わりかけるとニリンソウが咲きだすというタイミングです。ふつう塊になって生育しますからしばしば大群落を形成します。イチリンソウ属の中にあっては唯一毒性がないとされ山菜として扱われていますが、猛毒種も含まれるイチリンソウ属の花ですから最近の書籍には食べないように記載されているようです。そういう私は過去に食べて経験があります。癖もなく食べやすい感じでしたね。
角田周辺でもヤマトリカブトが多く生育しています。それがニリンソウの群落に混じって生育しているためニリンソウを山菜にしない理由があるように思います。若いころは両種は区別がつかないくらいよく似ていて全く同じ場所に混在していますから、猛毒のトリカブトを誤って採取し食べるという危険があるのです。