里山にごく普通の樹で、全国的にもブナ帯の下部からシイ・カシ帯に生育するといわれています。5月の頭、ブラシ状の白い花をおびただしく着けるのですが、なぜか目立ちません。新緑の色と花の色がかぶってしまい意識しないと見えない存在になっています。ある意味かわいそうですね。赤とか黄色とかもう少し花の色を工夫すれば愛でてくれる人も多いのですが・・・、人間の都合て話をしても始まりませんが・・・。
雰囲気はかなり異なるのですが、オオヤマザクラやカスミザクラなどと一緒のサクラ属に分類されています。個人的には、正直言って花だけ見ていては同じ仲間には見えないのですが・・。若いつぼみを塩漬けにして食べる習慣が新潟には伝わっていますが、生のまま食べても結構酒の肴になるのだという御仁もおられます。