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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サンショウバラ ①

2013年02月15日 | 自然観察日記
園の入り口をわずかに進んだところに園路を挟んで対になって覆いかぶさっている木がありました。一瞬何かわからずかなりまじまじとあちこちを観察したものです。表示もなく(分かりづらいところにあったのですが)かなり思案しました。細かな小葉をもつ棘が著しい灌木。灌木と言っても茎の径は10cmは超えていますからかなりの老木。花はありませんから僅かに残っている実を見てようやく的を絞りました。バラ科の種であるということはまちがいありません。
実は、サンショウバラという種は図説でしか見ていないものですから目の前のものがそれであるというのはなかなか結び付きません。見えにくい札を見つけて初めて納得しましてね。バラのイメージを壊してしまう種です。

サンショウバラ ②

2013年02月15日 | 自然観察日記
サンショウバラは箱根近辺が分布地でまさにこの地を代表する植物なのですね。マメザクラはそういう種だとは知っていましたが、サンショウバラも富士山や箱根を特徴づける存在なのです。

サンショウバラ ③ 果実

2013年02月15日 | 自然観察日記
なんとも不思議な果実です。バラ科の種であることは容易に検討はつくのですが、バラの果実と思う人はバラを栽培している人も思いつかないかもしれません。サンショウバラを栽培しているという人は公園に来ておられるバラボランティアの人から聞いたことがありませんから、原種のバラは
栽培の対象にはなりにくいのでしょう。バラの実まで棘がある種は他にはあるのでしょうか。せめて赤い色になってくれるとわかりが良いかもしれません。葉は確かにサンショウをイメージさせるものです。