森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハルザキヤマガラシ

2010年05月17日 | 自然観察日記
高速道路で新潟に向かっていたときのこと。越後平野に広がる水田の用水路の両岸に黄色の帯が長々と続いていました。1ケ所のみならず何箇所もあります。高速道路上ではその正体を確認することは出来ませんが、おそらくアブラナ科の帰化植物ハルザキヤマガラシ(かカラシナ)ではないかと思いました。昨年はこんなに多いというほどの感じはしなかったのですが、急速に分布を広げているような気がします。
実は丘陵公園の手入れの行き届いていない草地に今年は大変目に付くようになっています。昨年もあることはあったのですが、気になるほどのことではありませんでした。「生態的爆発」という言葉があります。ツボにはまった生物が一気に広がる現象をいいますが、この帰化植物もそれに近いものではないかと考えています。少し湿り気の多いところを好みますから、用水路の土手等に大繁茂しているのでしょう。菜の花畑のような景観にもなりますから、景色としては綺麗ですよ。

木苺 2種 クサイチゴ

2010年05月17日 | 自然観察日記
林の中に白い花をたくさんつけてアピールしているクサイチゴ。この種は花を上に向けて咲くようで、下向きに咲くモミジイチゴに比べて目を引きます。純白な花は清楚でいいですね。西日本には多いそうですが、長岡ではそれほど多いものではありません。赤い実をつけ食べれます。味はまずまずといったところかな。

木苺 2種 モミジイチゴ

2010年05月17日 | 自然観察日記
クサイチゴと同じ様なところにはえているのがモミジイチゴ。越後ではこちらの方がはびこっていますね。果実は美味しいのですが、藪になってその木には棘がたくさんあるので場合によってはとても厄介な代物になります。花だけ見てもクサイチゴと区別するのは困難ですが、果実は黄色で赤いクサイチゴとは歴然とした違いがあります。