森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ニリンソウ

2010年05月11日 | 自然観察日記
 唄の題名にもなっているニリンソウです。キンポウゲ科のこのグループには一輪があったり二輪があったり三輪もあります。さらに、一輪はキク咲きがあったりアズマがあったり、単なるイチリンソウもあり、なかなか大変なグループですね。長岡にはサンリンソウは見かけませんがその他全て見ることができます。
 ニリンソウ、このグループででは唯一山菜として利用することが出来ます。大きな群落を作って収穫しやすいので重宝するのですが、なぜかこの群落の中にトリカブトが混生していることがあるのです。まるで、毒草と一緒に生活して身を守るかのような生態が面白いのですが、くれぐれも気をつけて採取することにしましょう。

チャルメルソウ

2010年05月11日 | 自然観察日記
 小さな小さな花です。日陰の湿ったところに生えるものですから本当に目に付かない存在です。でも、名前がユニークなのか結構知れ渡っていて、あるいは茶花などに利用する人もいたりで結構売れっ子です。
 これはコシノチャルメルソウという日本海側の植物で、日本海側の植物相の一つの指標となっているものです。新潟ではどこにでもありますからちっとも珍しくはないのですが、他県の人から見れば、目を丸くするものかもしれません。とにかく変わった形の花ですが、花から「ちゃるめら」を想像することはできませんね。