goo blog サービス終了のお知らせ 

森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウゴツクバネウツギ(スイカズラ科)

2006年05月16日 | 自然観察日記
 5枚のがくとつぼみ(果実)をくくりで見ると「つくばね」に似ている。ツクバネウツギと名付けれれたのも頷けるというもの。もちろん「ウツギ」は「空木」で茎が中空であるためだが、「ウゴ」は「羽後」で秋田辺りの地名であろう。新潟県以北の日本海側に生育するツクバネウツギの変種ということになる。
 スイカズラの仲間は対で花を咲かせるものが多いが、ウゴツクバネウツギも同じ性質を持つ。新緑の頃で葉そのものが様々な彩を持つ頃の開花だからそれほど目立つ花ではない。とはいえ、可愛い花を見つけたときの喜びは大きいものだ。「今年もお前に会えたなぁ」。越後の低山の散策道にぽつんぽつんと生育している。