「髄膜炎」
世界陸上の男子マラソン代表選手が、髄膜炎のため欠場するとか。。。
そもそも「髄膜炎」とは?
記事(2015年8月7日 gooニュース)によると
『◆夏かぜのウイルスが無菌性髄膜炎を引き起こす
腸管ウイルスとも呼ばれるエンテロウイルスは夏かぜを引き起こすウイルスです。エンテロウイルスの種類によって、かかる病気も変わってきます。例えば、手足口病とヘルパンギーナはエンテロウイルスが引き起こす夏かぜとして知られています。
エンテロウイルスは飛沫感染や経口感染によって腸管に入って増殖します。病気が改善した後も、1か月程度は便からウイルスが排泄され続け、感染源になるので集団生活では特に注意が必要です。
◆手足口病とヘルパンギーナ
手足口病は手、足、口に発疹ができる病気です。手のひら、足の裏に水疱のある発疹、また、口内炎も生じます。発熱については、ほとんどの場合、微熱程度でしばらくすると収まります。
ヘルパンギーナは40度近い熱が出るのが特徴です。のどの奥には口内炎や潰瘍ができ、のどが痛くて食事ができなくなることもあります。ただ、3〜4日程度で治ることがほとんどです。
手足口病もヘルパンギーナもそれ自体は決して重い病気ではありませんが、これらを引き起こすウイルスは無菌性髄膜炎の原因になります。夏かぜに似ているようでも、頭痛や嘔吐がひどいときは髄膜炎が疑われます。髄膜は、脳や脊髄を保護している膜です。ここに炎症が生じる髄膜炎は強い頭痛、嘔吐、発熱のほか、意識障害に至ることもあります。
このほか、神経節に住み込んでいる帯状疱疹ウイルスも要注意です。このウイルスは、髄膜炎や三叉神経痛、顔面神経マヒの原因になります。
無菌性髄膜炎には特効薬がなく、治療は頭痛、嘔吐、熱、下痢等への対処療法が中心です。ただし、重症化の危険性は少ないとされています。
◆重症化の危険がある細菌性髄膜炎
発生頻度は無菌性髄膜炎よりも少なくなりますが、重症化の危険があるのが細菌性髄膜炎です。日本での細菌性髄膜炎の約8割はヒブ菌と肺炎球菌によるものとされています。治療では重症化を防ぐため、入院して2〜3週間の間、細菌にあわせた抗生物質の投与を続けます。定期的に血液検査や髄液検査を行い、投与を終了する時期を決めます。
順調に練習を続けていた今井選手は今回の欠場を非常に悔しく感じ、「次のマラソンにつなげられるように今一度心身を奮い立たせて再スタートを切りたい」と話しているそうです。病に倒れても、考えることは「次のマラソン」。アスリートの気概を感じさせるコメントです。今は治療に専念し、復活を果たしてくれることを願いましょう。
髄膜炎の予防のためには、過労やストレスで免疫能力を落としてしまわないことが大切です。すでに重い症状が出ているなど、違和感があるようなら「たかが夏かぜ」と侮らず、医療機関を受診するようにしましょう。』
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