「ロシア」。
日本海を隔てて、日本とは隣国・・・後は歴史的にも色々と
そこで、暮らしの中にも、知らず知らずのうちに「ロシア語」や「ロシア由来の文化」(気象や地理の用語編)に関する記事をご紹介します。
記事(2016年2月6日 tenki.jp)によると
『「シベリアからの寒気が」「シベリア高気圧の影響で」などなど、お天気に関する話題でよく耳にする「シベリア」。でも、そもそもシベリアってどこなのでしょうか?
シベリアとは、ウラル山脈よりも東にある地域のこと(日本海に面した沿海地方は含む場合と含まない場合あり)。ウラル山脈とは、歴史的に「ヨーロッパとアジアの境界」とみなされてきた山脈。山が帯のように連なることから、ウラル(チュルク系の言葉で「帯」の意味)と呼ばれるようになったそう。現存する最古の山脈とも言われます。
地図を見るとわかりますが、「境界」といってもウラル山脈の位置は、かなりヨーロッパ寄り。広大なロシアの半分以上が「シベリア」とみなされているのですね。日本プロ野球の黎明期に活躍した、名投手スタルヒン。シベリア西部の出身である彼は、ロシア革命の影響で日本に亡命した人物です。
お天気の話題でよく登場するのが「オホーツク海」。このオホーツク、もともとはロシアの沿海地方に開かれた古い街の名前。戦前の日本では、オホーツク(Okhotsk)を英語読みして「オコック海」とも呼ばれていたそうですよ。
ちなみに、オホーツク海のさらに北にある「ベーリング海」は、デンマーク生まれのロシアの探検家ベーリングにちなんで名づけられました。ピョートル大帝の命により、カムチャツカ探検に出かけたベーリング一行。その探検により、ユーラシア大陸とアメリカ大陸が陸続きでないことが判明しました。
地理の授業で教わった「ツンドラ」と「タイガ」。この2つも、ロシアと関わりが深い言葉です。「平原」を意味するサーミ語が由来とも、ウラル地方の古い言葉で「木のない土地」を意味するとも言われる「ツンドラ」。森林限界から、氷雪地帯までの間の土地を指し、日本語では「寒原」「凍原」とも訳されます。その名のとおり、目立った木は生えておらず、地表は地衣類や苔類に覆われています。
「タイガ」とは、もともとは「山地の針葉樹林帯」をさすロシア語。そこから転じて、シベリアおよびロシア平原の北部を占める、広大な亜寒帯林のことを指すようになりました。
ロシア連邦の首都といえば「モスクワ」。中世以来の歴史を持ち、現在に至るまでロシアの政治や経済、文化の中心地です。街を流れる川の名前から「モスクワ」の名がついたとも言われますが、定説はないのだとか。
日本に縁が深いロシアの都市といえば「ウラジオストク」。日本海のいわば対岸に位置する街で、シベリア鉄道の終着(始発)駅としても有名ですね。「ウラジオストク(東を征服せよ、の意味)」という勇ましい名前は、極東開発が盛んだった時代の名残り。かつて日本では「浦塩」「浦潮」などと呼ばれていたそうですよ。
やはり日本とつながりが深いのが、北海道の北にある「サハリン」。北海道とは宗谷海峡、アジア大陸とは間宮海峡で隔てられた大きな島です。もともとはニヴフ(ギリヤーク)やウイルタ(オロッコ)、アイヌなどの先住民族が暮らしていた地であるサハリン。「樺太」という呼び名をご存じの方も多いかもしれません。さらに古くは「唐太」「北蝦夷地」などと呼ぶこともあったようです。
ロシア料理やロシア民謡、音楽やバレエ、スポーツなどなど……私たちの身の回りには、ロシアに由来するものが意外とたくさんあるようです。』
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