最近んは、手で書くより、スマホ、パソコン、タブレットで打ちこむ時代.
ただ、そのために、日本語変換ソフトによる漢字の変換ミスに注意しないと・・・
そこで、変換ミスに気づくポイントについての記事をご紹介します。
記事(2023年9月13日 ダイヤモンド・オンライン)によると
『◆誤解される「漢字の変換ミス」15例
最近の日本語変換ソフトは文脈を考慮して変換するようになっているので、以前よりも変換の精度は上がっていますが、それでも文章をよく読むと、おかしな変換ミスが残っています。
しかも、文脈にそれなりに合っている変換ミスが残っているので、かえって発見しにくいのが難点です。
気づくコツは地道な方法があるだけです。「きっと変換ミスが残っているはず」という疑いのまなこを持って自分の文章を見直すこと、それしかないのです。
ただ、この種の変換ミスというのは、「同音異義語」と「異字同訓」という日本語の二つの特性に由来するので、変換ミスが隠れていそうなところを探すことはできます。
◆「変換ミスに気づく目」を鍛えるトレーニング
同音異義語は二字漢語がほとんどですので、二字漢語に注意して見ることで、変換ミスを発見できます。
次の①〜⑮はよく見かけるものですので、一度修正を体験しておくと、ありがちな変換ミスを発見しやすくなります。
【例文】
①:今度、人事係に移動になりました。
②:いただいたご提案に意義があります。
③:お客さまアンケートにご解答ください。
④:趣味は熱帯魚鑑賞です。
⑤:契約違反の既製事実化に気をつける。
⑥:ご好意に感謝申し上げます。
⑦:文章の構成をお願いできますか。
⑧:グローバル市場に打って出る時期が到来した。
⑨:修士過程を無事に終了した。
⑩:難問に小数精鋭で挑んだ。
⑪:Web製作会社に発注をかける。
⑫:このロゴマークは左右対照になっている。
⑬:専門家同志で検討したほうが早い。
⑭:真夏日の連続で食欲不審になった。
⑮:年金は老後の生活を保証するものだ。
◆いくつわかりましたか?
さて、解答です。
①:は人事ですから「移動」は「異動」
②:は提案にたいする反論ですから「意義」ではなく「異議」
③:アンケートには正解はありませんから「解答」は「回答」
④:「鑑賞」は音楽や映画などの芸術作品に使うものですから「観賞」
⑤:「既製」は出来合いの商品の意味になりますから「既成」
⑥:心遣いですから「好意」は「厚意」
⑦:「構成」では文章の全体構造の設計になってしまいますから「校正」
⑧:「時期」では弱く、好機到来ということで「時機」
⑨:じつは二つあり、「過程」は「課程」、「終了」は「修了」
⑩:「小数」では1より小さい数字の世界になるので「少数」
⑪:「製作」だと機械で実物を作りそうなので「制作」
⑫:「対照」は対比を表すので、バランスの良さならば「対称」
⑬:「同志」は志を同じくする仲間になるので「同士」
⑭:「不審」には疑いの意味が入るので「不振」
⑮:「保証」だと社会保障ではなくなるので「保障」
それぞれ正しくなります。
【正解例文】
①:今度、人事係に異動になりました。
②:いただいたご提案に異議があります。
③:お客さまアンケートにご回答ください。
④:趣味は熱帯魚観賞です。
⑤:契約違反の既成事実化に気をつける。
⑥:ご厚意に感謝申し上げます。
⑦:文章の校正をお願いできますか。
⑧:グローバル市場に打って出る時機が到来した。
⑨:修士課程を無事に修了した。
⑩:難問に少数精鋭で挑んだ。
⑪:Web制作会社に発注をかける。
⑫:このロゴマークは左右対称になっている。
⑬:専門家同士で検討したほうが早い。
⑭:真夏日の連続で食欲不振になった。
⑮:年金は老後の生活を保障するものだ。
「一括変換」を「一括返還」とすると、文章問題が領土問題に拡大し、「お礼は三行以上」から「お礼は産業以上」へとすると、文字の話がビジネスに拡大してしまいます。
このように、誤変換はとんでもない誤解の世界に私たちを引っ張っていくおそれがあります。明らかな誤変換はもちろんですが、一見筋が通っているように見える誤変換こそが誤解の温床で、とくに注意する必要があります。
【Point】
・文字を手で書く時代から機械で打ちこむ時代になって、字形のミスは減少する半面、漢字の変換ミスが増加している。
・変換ミスは、二字漢語の同音異義語で起こりやすいので、同音異義語の変換ミスを発見するトレーニングが効果的である。
・文章を読んでいて一見筋が通っているように見える変換ミスが発見しづらく、とくに注意が必要になる。』
そうなんですよね。
十分注意しているつもりでも、変換ミスが後から見つかったりします。
その時は、落ち込みますね。。。