「洗濯ばさみ」を使って、夜寝る前にやれば翌朝すっきりになるとか。
「洗濯ばさみ健康法」についての記事をご紹介します。
まぁ、挟むだけで痛みや不快症状が改善するならやらない手はないかもしれませんね。
記事(2023年2月28日 介護ポストセブン)によると
『◆1日1分の新習慣 洗濯ばさみ健康法
▼「洗濯ばさみ健康法」の効果
手や指のツボを刺激する東洋医学の「手指鍼(しゅししん)」。
その施術を鍼灸師として30余年にわたって行ってきた松岡佳余子さんは、手指鍼と同様の効果を誰でも簡単に得られる方法を数多く考案してきた。今回紹介する「洗濯ばさみ健康法」もその1つ。
「東洋医学において、数多くのツボがあり、体の部位とつながる手は”全身の縮図”だと考えられています。つまり、手を刺激すると全身に影響が及ぶのです。海外には“脳は手の奴隷”という言葉があるほど、脳は手の刺激に対して敏感なのです」(松岡さん・以下同)
それを応用したのが、洗濯ばさみ健康法だ。しかも即効性がある。効果がすぐに表れるのは、手の皮膚を引っ張ることによる効果も期待できるからだ。
「皮膚を挟んで引っ張ることで、ツボだけでなく血管にも刺激を与えられます。すると対応する部位の血流が改善され、筋肉の表面のこりが効率よくほぐせます。さらに洗濯ばさみの圧は、指先の毛細血管にわずかな時間で充分影響を与えられるのです」
▼「洗濯ばさみ健康法」のやり方
洗濯ばさみ健康法には、特別なテクニックは必要ない。症状に応じたポイントに洗濯ばさみを挟むだけでいい。特に不調を感じていなくても、指先や指の股を挟む上記の「全指挟み」は、血流を促し、免疫力なども高めてくれるのでおすすめだ。
「1か所につき30秒~1分挟んでから外すのが基本です。なれるまでは5~10秒だけ挟むのでも構いません」(松岡さん・以下同)
松岡さんによると、「全指挟み」で血糖値や血圧がすぐに下がった人も多かったという。
「あくまでも一時的な変化なので、この健康法をやめてしまえば、また血糖値は上がります。低い数値で安定させるには、毎日継続して行うことが肝心です」
不調改善&健康のために、できれば朝夜計2回行ってみてほしい。
▼手は全身の縮図「手と体の相関図」(図①:「手と体の相関図」参照)
東洋医学では、手の甲側のツボは骨格に対応すると考えられており、頭には中指の爪の部分、首には中指の第1関節から第2関節にかけて、肩から背中には中指の第2関節から付け根にかけてが、それぞれ対応している。
▼ 全身の不快症状を改善する「全指挟み」
「手指鍼」の基本となるすべての指先と付け根を刺激し、体の内側から元気を引き出す万能の挟み方。就寝前に行えば寝ている間に疲れがとれ、起床時に行えばすっきり目覚めて頭がさえ、一日を快適に過ごすことができます。
▼免疫力 全身の血液やリンパ液の流れを促す
【1】爪の生え際(井穴(せいけつ))(図②:爪の生え際(井穴(せいけつ)参照)
「井穴」は手指の爪の生え際にあるツボで、刺激することで自律神経を調節し、精神的な疲労などの回復に効果があるとされている。
【やり方】
洗濯ばさみの先端が爪の付け根にくるようにして、爪の両側を洗濯ばさみで30秒~1分挟む。反対側の手も同様に行う。
【2】手指の股(八邪(はちじゃ)と魚際(ぎょさい)、後(こうけい))(図③:手指の股(八邪(はちじゃ)と魚際(ぎょさい)、後(こうけい))参照)
手指の股にあるツボ「八邪」は、血管を拡張して血流を促し、手の冷え改善に即効性がある。「魚際」はのどの痛み、「後谿」は肩こりや目の疲れなどに◎。
【やり方】
親指から小指までの指の股4か所と、親指と小指の付け根を30秒~1分挟む。反対側の手も同様に行う。
【3】手の爪の真下(五安穴)(図④:手の爪の真下(五安穴)爪と第1関節の間を、指の横側から)
爪と第1関節の間にあるツボ「五安穴」にも、全身の血流促進効果がある。リンパ液の巡りも整い、不快症状が軽減される。
【やり方】
爪と第1関節の間を、指の横側から洗濯ばさみで挟み、30秒~1分キープする。反対側の手も同様に行う。
◆効果を高めるQ&A
ただやみくもに洗濯ばさみで挟んでも、痛みを感じるだけで健康効果がなければ意味がない。効果を高めるために気をつけたいポイントを解説します。
質問1.:いつ行うと効果的?
回答:一日のうち、いつ行ってもOK。痛みや不快な症状がある場合は、それを感じたときに行うとよい。疲労や体調不良のときにもおすすめ。就寝前に行うと、翌日に疲れを残さずすっきり目覚める。
質問2.痛すぎて挟めない場合は?
回答:最初は強い痛みを感じる人もいるが、それは効いている証拠。数秒挟んで外すを繰り返し、トータルで30秒~1分を目標に行うこと。続けるうちに痛みはなくなり、同時に症状も改善されていく。まったく痛みがない場合は、挟む場所を間違えている可能性があるので、場所を変えて試してみて。
質問3.:うっ血してきたら?
回答:指先や、挟んだ周囲が紫色になった場合はうっ血しているので、すぐに外すこと。外した後に挟んでいた部分を軽くもんでおくといい。
質問4.:どのくらいで効果が出る?
回答:洗濯ばさみ健康法の特徴は即効性。1回行うだけでも手や体が温かくなる、体や気分がラクになるなどの実感があれば効果を発揮している証拠。ただし慢性的な痛みや不快症状の場合は繰り返すことで効果が出てくる。
質問5.:どんな洗濯ばさみを使ったらいい?(図⑤:洗濯ばさみ参照)
回答:洗濯ばさみはどんなものでもいいが、先端が四角くとがっていたり、つまむ部分の角度が狭いと、挟んだときに痛みを強く感じてしまう。つまむ部分の角度が広く、口が大きく広がるものは挟みやすい。痛みが少ない以下の3品がおすすめだ。
①ランジェリー用:先端が丸く、洗濯物に跡がつかないようなソフトに挟むタイプは、痛みもソフト。
②ラバー(ウレタン)付き:挟む部分にラバーやウレタンなどの素材が使われているものは、挟む力はしっかりあるのに痛みは少ない。
③大きめの竿ピンチ: 物干し竿ごと挟むタイプのものは、手のひらの中央部分を挟むのに適している。
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