所在地 岩座神の棚田 兵庫県多可郡多可町加美区岩座神
岩座神(いさりがみ)は北播磨の最高峰、千ヶ峰(1005m)の南側山腹の斜面にあります。岩座神の棚田(いさりがみのたなだ)は鎌倉時代につくられたといわれる石垣の棚田です。岩座神の入口道の手前の西側に、多田川の渓流に臨んで巨石があります。上が平らで赤みを帯びていることから「血石」と呼ばれています。
その昔、直ぐ近くにある神光寺が隆盛を極めていたころ、加古川流域の人々は死者がでると、はるか南方から遺体を運びこの寺に葬ったと言われています。その際、死者はみんな一度この石の上に置いたことから血石と名付けられたと言われています。また、一説には、死体があまりに重いので、この石の上で四肢を切り離して運んだため、その血でこの石が赤く染まったとも伝えられています。
棚田を支える石垣は今から700年前に地場産の石材を用いて作られたと伝えられています。また、江戸時代末期の白漆喰壁や羽目板張りの外壁を持つ入母屋の民家が貴重な文化遺産となっています。
ここの棚田の特長は美しい石垣で築かれ、平均2.3m、高いもので5.3mもあり、古いものは700年経っていると言います。農村の美しい原風景に棚田は独特の景観美を見せるので欠かせない存在と言えますね。
鎌倉時代につくられたといわれる石垣の棚田。 民家が点在する、日本の原風景とも呼べる棚田の景色は、日本の棚田百選にも認定されており、その美しさは西日本一といわれています。
岩座神の棚田は、余りにも急峻な地形と、農地の下に横たわる大きな岩盤のために、石垣は地場産の石材を用いて作られたと伝えられており、寺勾配と呼ばれる石積みの反り返りの美しさが特徴です。寺勾配は、地滑り防止や生態系の保全等、多面的な機能をもつとされています。
この美しい棚田の風景をいつまでも見せて頂きたいですね。
次回をお楽しみに では またね
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