Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

パブリック・ドメインとしての環境情報

2008-03-05 | Fieldwork
先々週、「市川市北西部地域水と緑の回廊構想公開プレゼンテーション」にご来場いただいた高野史郎様から、下記イベントの案内が届きましたのでご紹介せさせていただきます。高野さんは、約10年間、市川市内をくまなく踏査され、どこにどんな植物が生育しているか、植えられているか、ほぼ見当がつくようになってきたそうです。こうした環境情報は、公開されることによって地域の貴重な共有財産となっていきます。興味のある方はぜひ足をお運びになってみてはいかがでしょう。

スケッチで見る市川の植物 2008

開催期間:2008年3月18日(火)~23日(日) 9:30~16:30
開催場所:市川市木内ギャラリー

展示内容:春の七草・秋の七草は、市川のどこに?
     柏井町の雑木林、行徳近郊緑地の植物
     逃げ出した・・・・・住みついた外来種いろいろ
     市民グループの活動紹介・情報交換

ラシアンズ

2008-03-05 | Media


ミハエル・プレトニョフのベートーヴェン・ピアノ協奏曲2&4番(DG,2006)を買ってみた。「ドイツ音楽はドイツ系の演奏家によるべき」という尤もらしい発言をよく耳(目)にするが、ー好き嫌いの問題はさておきーそういった聴き方はクラシック音楽の楽しみを大いに減じている(と思う)。僕は、ドイツ音楽であれば、それが非ドイツ系の演奏家によってどのように奏でられるか、非ドイツ圏でどのように演奏されるか、またそのように演奏されるバックグラウンドとはいかなるものか、ということにも大いに興味が湧く。さて、プレトニョフによる第4協奏曲は、決してロマンティックな演奏ではない。緩急の自在さ、そして、カデンツァが見事だと思った。



一方、ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)によるラフ2(フィリップス,1993)は、本家本元、ロシア人指揮者とロシアの楽団によるロシア音楽の演奏である。だけれども、その演奏はどこかあっさりしており、ロシア的な濃厚さは感じられない。むろんゲルギエフの個性、芸術性に拠るところが大きいわけだが、じゃあなぜロシア人であるゲルギエフがそのような個性を持ち得たのか、などと考えはじめるともう愉しくてたまらない。また、20世紀も初頭になってラフマニノフという人は何故にこんなロマンティックな曲を書き続けたのか、という疑問もじつに知的好奇心をそそる。アヴァンギャルドな音楽をかく才能がなかったから、ではあるまい。