「政治に左右されない観光資源生かす」パンダ・ロスに臨む和歌山県白浜町の大江町長(上)
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド(AW)」で飼育されるジャイアントパンダ全4頭の6月末の中国返還が発表された。国内のパンダは来年2月に返還期限を迎える東京・上野動物園の2頭のみとなる。「パンダ・ロス」に動揺する動きがみられる一方、希少動物のパンダの貸与を巡っては、中国政府が外交カードとして活用してきた側面がある。昨年5月に白浜町長に就任した元参院議員の大江康弘氏は産経新聞のインタビューに応じ、政治的駆け引きに利用されかねないとしてパンダ頼みの観光戦略から脱却を図る考えを示した。
観光スポットがある。一方、街並みは非日常感やワクワク感が不十分。8月1日に『ポストパンダ1号』として白良浜を模様替えする。どの政治勢力にも左右されない安定した形で誘客できる観光資源を生かしたい」
「白浜のパンダはAWと中国との直接の契約になっている。AWも中国が相手だから『腫れ物に触る』ように、契約交渉は9割以上が水面下の話だったのだろう。中国への向き合い方としてそうなるのも理解できる」
「頼みは台湾」和歌山県白浜町長は日中議連訪中団に「パンダの契約延長」懇願せず(下)
──森山氏の訪中直前に4頭返還が発表された
「われわれの慌てぶりを予想した上でのことだと思う。中国側とすれば自分たちで(政治的駆け引きの)ボールを持っておこうとしたのだろう。確かに4頭返還の衝撃は大きい。大型連休前後は駆け込みでパンダを多くの人が見に来た」
──大江氏が町長就任前の令和3年1月、町はパンダ繁殖研究基地のある中国四川省成都市成華区と姉妹都市提携を目指して覚書を交わした
「今年4月に成華区から共産党の方が来て、姉妹都市を目指していこうと言われたが『なかなか難しい問題がある』と答えておいた。姉妹都市までのめり込む考えはない」
──5月16日には南紀白浜空港と台湾を結ぶチャーター便が飛ぶ。日本航空として初めてとなる
「頼みは台湾だと思っている。台湾は自由、民主、人権と日本と同じ国家の基本を持つ。そうした価値観を持っている国(地域)と向き合っていきたい」
──具体的には
「訪台して5月22日に蕭美琴(しょう・びきん)副総統と面会する。国会議員時代からの知り合いで、白浜の事情を説明して『力を貸してほしい』としっかりお願いしようと思っている」
白浜のパンダ返還が決まり、5月の連休のアドベンチャーワールドは大盛況だった様です。
もしかして開業以来の賑わいだったかもです。
しかしパンダがいなくなったら閑古鳥?
そうならない為に、次の手を打つべきだと拙ブログで述べていましたが・・・⇩
パンダ返還前で大盛況のアドベンチャーワールド 次の観光目玉はあるの? - 気になる事 blueのためいき
杞憂だったようです。
大江白浜町長は次の策を考えているとの事です。
それがパンダ以上のものになるのは難しいでしょうが、それでも中国に頼らない事は称賛に値します。
森山氏らの訪中団が「パンダを貸して欲しい」と懇願した事は愚の骨頂。
是非白浜には成功してもらいたいです。
パンダ返還の報道の時から台湾へのチャーター便の計画への嫌がらせではとの声もありましたが、
白浜は着々と脱中国、脱パンダの計画を進めていたのです。
※こちらは白浜観光協会のパンフレット⇩
※こちらは地元紙「紀伊民放」の記事⇩
中国は一党独裁国家ですが、台湾は民主国家であり日本と同じ価値観の国です。
台湾の人達に白浜の良さ、和歌山の良さを知って頂き、
更には台湾フェアなどで台湾料理や果物を紹介してもらえたらと思います。
日本政府もいい加減に中国ベッタリの考えは国益にはならないと理解するべきです。
不当拘束の日本人を開放して欲しいと言うのは当然の事ですが、
パンダを貸して欲しいと言うのは当然の事ではありません。
パンダを借りたら、それはそれで中国に借りを作った事になります。
確かに人口が多い中国は貿易の上では魅力的です。
安価な衣料品や雑貨などは庶民の生活の助けにもなります。
しかし儲け主義で中国ベッタリではその内しっぺ返しが来るでしょう。
武漢コロナ前は中国観光客の爆買いで大阪のドラッグストアは潤いましたが、
コロナで観光客が来なくなり、ドラッグストア等は大打撃を受けた事を思い出します。
過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
価値観が違う中国を当てにしていたら台湾有事の時はどうなりますか?
日本にいる留学生や勤労者、在留者は中国本土の命令に従う義務がありますから、
万が一の有事が迫れば彼らは本国の指示に従うしかないのです。
そう考えると中国に頼るのも程々に、と思います。
そして価値観の同じ国とは助け合うのは当然の事です。
というか日本の親中派、媚中派の議員はもっと中国に警戒すべきです。