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昨日、翁長前知事の県民葬がありました。
政府からは安倍首相の代理として菅官房長官が参列し、追悼の辞を代読しましたが
それが酷いものでした。
いいえ、言葉が酷いのではなく、代読を終えた時、何人もの人の怒号が聞こえたのです。
「嘘つき」や「帰れ」や。
確かに翁長氏は生前、政府と対立していました。
安倍首相との面会でも、敵対心むき出しで睨みつけるような表情でした。
マスコミが敢えてそのような写真を選んだのかもしれません。
しかし多くは冷たく、睨みつける表情でしたし、時にはお辞儀もせず見下ろすような態度の時もあったのを思い出します。
対して中国の首相に対しては笑顔で、お辞儀もしているのですからその対照的な態度に淋しくなったものです。
政府と沖縄県はこうも対立しなくてはならないのでしょうか。
敵を見るような目つき。
敵か味方か。
勝つか負けるか。
そんな感じにしか見えませんでした。
沖縄の人達はそんなにも政府を目の敵にしているのですか。
沖縄だけが虐げられていると思っているのですか。
沖縄だけが被害者だと思っているのですか。
米軍基地が多いのは確かでしょう。
日本の米軍基地の74%が沖縄にあるとも言われていますが、あれは正確ではありません。
米軍基地専用はそうですが、沖縄県外の米軍基地の殆どは自衛隊と共用なので
全体から見れば23%、それも8年前のデータなので今はもう少し減っている筈です。
とはいうものの面積からの比率は大きいのは確かですが。
政治は勝ち負けではないと思います。
ベストが無理なら、まずはベターを選ぶべきです。
沖縄対本島。沖縄対政府。
そんな構図で見て、勝つか負けるかの勝負の様に考えている気がします。
普天間は危険です。
一日も早くその危険を取り除かねばなりません。
その為の辺野古移設です。
移設先が県外ではないから負けなのですか。
普天間の危険を早急に取り除く為に辺野古移設なのです。
なぜこれに反対するのですか。
面積も減り、辺野古は海上飛行場ですから危険が大きく減ります。
それがなぜいけないのですか。
昨日の県民葬での一部の人による怒号はあの場に相応しくありませんでした。
故人を偲び、送り出す場を乱すような態度は聞いていて気持ちのいいものではありませんでした。
勝ち負けではありません。
ベストが無理ならまずはベターを選んだっていいじゃないですか。
事故が起こってからでは遅いのです。
国会でも政府与党と左翼野党は反目し合い、勝ち負けに拘り大事な事を忘れています。
自民党内でも安倍支持と反安倍支持とが反目し合う部分があります。
沖縄対政府も、与党対野党も敵対心むき出しで、肝心な事を忘れています。
一番するべき事は宜野湾市民の安全を保つ事です。
今、県民と政府とがいがみ合っても何も生まれません。
沖縄の事を何もわかっていない、と言われるかもしれませんが
翁長県政は宜野湾市民の安全よりも政府に勝つ事を目的にしていたように見えました。
安倍政権は沖縄県民を蔑ろにして来たのではありません。
米軍基地を減らし、宜野湾市民の安全を考えたこそ、辺野古移設を推進したのです。
そして辺野古移設は米側と合意した事です。
それを県外だ、国外だと無責任な事を言って期待を持たせた鳩山政権こそ非難されるべきです。
納得するまで話し合うべきだという人がいます。
でも、それでは遅いのです。
普天間飛行場がある限り危険は続くのです。
安全の為には一日も早い普天間飛行場の閉鎖しかないのです。
沖縄県民も、そして移設を反対している全ての日本国民は冷静になって考えてもらいたいです。
ベストが無理ならベターを選ぶ。
これは勝ち負けではないと、理解してもらいたいです。
今日の翁長前知事の県民葬の様子を見て、感じた事を書き留めました。