花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

イヌツゲの3種

2012-07-11 08:57:18 | Weblog

  7月8日八幡平に出かけ今を盛りと咲き誇る山野草の数々を撮影してきましたが、興味あることには、ここにはイヌツゲの3種が生育していることを知りましたので写真を供覧します。

  アカミノイヌツゲ
 秋田市から341号国道を走り八幡平アスビーテラインにさしかかる前の大場谷地で停車し、大湿原と国道を挟んだ湿地には紅い実を付けたアカミノイヌツゲが見られますが、なぜか花をつけてはいませんでした。花を付けた群落はモッコ岳に向かう途中の岩礫地で見ることが出来ました。
  
  ハイイヌツゲ
 山頂までの中間点にある大沼公園の湿地の木道を時計回りに進んで行くと至る所にハイイヌツゲの低い茂みを眼にすることが出来ます。

   
  イヌツゲ
 八幡平頂上のオオシラビソやササダケに混じってイヌツゲが生えていますが、今回ここでは花を見ることができませんでしたので、昨年7月撮影した花の画像を載せておきます。
  
  モチノキ科モチノキ属イヌツゲ(犬柘植)は常緑低木で3種はよく似ていて区別がとても困難です。ことに、イヌツゲとアカミノイヌツゲとでは葉の鋸歯などの違いがあるものの樹高も殆ど変らないため区別が難しく実の色をみてようやく判別できるのです。また、イヌツゲとハイイヌツゲとでは樹高で区別できるとなっていますが、山頂に生えるイヌツゲは樹高が低くハイイヌツゲとの区別が必ずしも容易でゃないのです。