枝ぶりの日ごとにかはる芙蓉かな 芭 蕉
この句、芭蕉が描いた芙蓉に、芭蕉自身が画賛を入れたものらしい。
画賛であるから、描かれている芙蓉に動きを加えた発想である。遊女の画賛という所伝もあるが、それでは思わせぶりな句になってしまう。
季語は「芙蓉」で秋。「芙蓉」は「木芙蓉」で、葉に短い毛が密生し、茎は一~二メートルくらいの落葉灌木。秋に入ると紅、淡紅、白などの美しい花をつける。朝咲いて夕方はしぼむ。画賛としては、画中の芙蓉にそれまでの体験を呼びさまして加えた生かし方である。
「芙蓉は下の方から咲きはじめて、しだいに高いところに及ぶ。
朝咲いて、夕方しぼむので、日ごとに変わった感じがする。
その枝ぶりも、日に日に変化するようで、実におもしろい」
日の渡るところ風あり白芙蓉 季 己
この句、芭蕉が描いた芙蓉に、芭蕉自身が画賛を入れたものらしい。
画賛であるから、描かれている芙蓉に動きを加えた発想である。遊女の画賛という所伝もあるが、それでは思わせぶりな句になってしまう。
季語は「芙蓉」で秋。「芙蓉」は「木芙蓉」で、葉に短い毛が密生し、茎は一~二メートルくらいの落葉灌木。秋に入ると紅、淡紅、白などの美しい花をつける。朝咲いて夕方はしぼむ。画賛としては、画中の芙蓉にそれまでの体験を呼びさまして加えた生かし方である。
「芙蓉は下の方から咲きはじめて、しだいに高いところに及ぶ。
朝咲いて、夕方しぼむので、日ごとに変わった感じがする。
その枝ぶりも、日に日に変化するようで、実におもしろい」
日の渡るところ風あり白芙蓉 季 己