消息不明とされた中国の女子テニス選手、彭帥(ポンシュアイ)さん(35)が、21日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とテレビ電話で話、国際社会はまだ疑念を持ちつつ、一先ず、彭帥さんの無事を確認した。
しかし、この電話会話についても、彭帥さんの自主的なものとは思われず、中国政府が演出したものではないかと疑われている。
中国国内では、彭帥さんがバッハ会長と電話で話したことも伝わっていないようだ。
その他、彭帥さんにまつわる一連の動きについて、中国国内ではほとんど伝わっていない模様で、中国政府が張高麗前副首相のスキャンダルについて、周近平政権の汚点を国民に知られたくないという意図が明白だ。
今回、苦肉の策としてバッハ会長との会話を演出したのは、この問題に対する国際社会の動きから、北京冬季五輪ボイコットに発展する事態を認識し、危機感を募らせた上の処置と思われる。
その点から、彭帥選手問題に対する中国政府の策謀に触れず、同政府の演出に乗ったバッハ会長の動向を批判する声は多い。
また、この問題に対する国連、アメリカ、イギリスなど国際社会の動きを横目に見て、中国に対する批判一つせず、客観的な立場を維持した日本政府への不満も少なくない。
彭帥さんとバッハIOC会長との電話連絡で、一時、緊急事態からは脱出したと思われるが、中国の秘密主義は変わった分けではなく、この問題は完全に決着したとは言えない。「関連:11月22日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます