すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

日本国憲法から生まれた南極条約と糸魚川市議会

2017年09月05日 | 日々思うこと

今日は朝からすこぶる快晴で、夏布団から冬用に入れ替えです。こんな日は移住希望ランキング1位が続く信濃路へ出かけたいところですが、連日一喜一憂の様態の老犬を看ながらでは遠出ができません。

このところの北朝鮮をめぐる物騒なキナ臭いニュースで気分はブルーですが、こんな時だからこそ時代の正体と戦争をイメージし「国民の安心安全のため」という言葉の陰に隠れているものをしっかりと考えたいものです。

一昨日に書き込んだ『あたらしい憲法のはなし』の木田ひろしさんと、日本国憲法から生まれた南極条約、日本が世界に誇れることの一つで、核兵器禁止条約も含めて今、日本は国際社会で何をなすべきかの答えがあるように思います。また木田ひろしさんは文部次官まで務められたそうで、今日の前川喜平さんを彷彿とさせます。

写真は庭の隅の秋海棠(シュウカイドウ)で、優しい色合いと下向きな可憐な花に愛おしさを感じます。地下に塊茎(球根)を持ち半日陰の方がよく育ち、楚々とした繊細な雰囲気が多くの茶人や俳人に親しまれてきました。

ところで3日の横浜市の総合防災訓練で、ミサイルを想定した訓練を実施したというニュースに驚きです。会場の公園には約1900人の市民が、Jアラートの音声とともに頭部を抱えてしゃがむ防御姿勢で、あってはならないことですが先の戦争での“竹やりとB29”を重ねてしまいます。

その横浜市、7月の市長選で3選を果たした林文子市長(71)が、推薦を受けた自民党横浜市連と「保守色の強い教科書が採択されるよう取り組む」という趣旨を含む政策協定を結んでいたことを東京新聞Webで知りました。

この政策協定は、林市長が立候補を表明した6月に結ばれていたそうで、市立中学校で使われる社会科教科書の採択に政治が介入する懸念があり、市民団体や専門家から批判の声が高まっています。そして前回の市長選でも政策協定が結ばれており、2年後の2015年に歴史と公民で保守的過ぎると一部で指摘されている育鵬社の教科書を採択しております。

さて糸魚川市といえば、4月の市長選で4選を大差で果たした米田市長、昨日から市議会9月定例会のスタートで、火災予防条例案や駅北大火の復興関連事業など、8億4千万円の補正予算が上程されたことを本日のタイムス紙で知りました。

市議会HPでは上程される議案が掲載されることは一度もなく、その採決結果だけが閉会後に掲載です。これでは“開かれた議会”とはほど遠く、市議会議員の問題意識もさることながら、上程する市当局も市民へ知らせる必要性を持っていないようで、情報の過疎地ともいわれる閉鎖性が伝わってきます。

そんな中で、米田市長を支える大多数の保守会派議員らは、どこまで議会権能を高めることができるのか、パフォーマンスで終わらぬように市民もしっかりと限られた情報の中で注視しなければなりません。

いつも読みこなすのが膨大なブログ『世に倦む日日』では、「北朝鮮のミサイル発射 - 意外に冷静な解説をしたNHKの伊藤良司」があり、一読の価値ありです。(本文左下のMoreもクリックを)http://critic20.exblog.jp/