すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

疑惑隠し解散とMOX燃料高浜到着と国連総会

2017年09月21日 | 日々思うこと

28日の臨時国会冒頭での衆院解散の動きに、政権与党の無責任さが伝わります。8月の内閣改造後にも野党は、森友、加計学園問題などを究明するため臨時国会の開催を要求してきましたが、アベ内閣はこれに応じてこなかったことはいうまでもありません。内閣に解散権があるとはいえ、国会を通じて国民にメッセージを送るのが議会制民主主義の基本で、森友、加計学園問題についても「丁寧な説明をする」と言っていたはずだけに、“疑惑隠し解散”といわれても当然です。

北朝鮮ミサイル発射で核の脅威をあれだけ煽ってきたアベ首相ですが、本日午前7時頃に福井県の関西電力高浜原子力発電所にプルトニウムを含んだMOX燃料が、テロ対策のため武装した専用輸送船でフランスから到着です。MOX燃料は使用済みの核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混ぜた危険極まりないもので、国が核燃料サイクル政策の柱としている「プルサーマル」発電で利用、今年5月に再稼働した高浜原発4号機に使われる計画です。

(高浜原発に到着のMOX燃料・写真はyahoo!から借用)

そのMOX燃料に使われているプルトニウムは核兵器にもなり、日本は昨年末の時点で核兵器約6000発に相当するおよそ47トンのプルトニウムを保有しています。福島原発事故の後、各地の原発の再稼働や、青森県にある使用済み核燃料の再処理工場の操業開始の時期が見通せなくなったとして具体的な利用計画を示すことができません。そんな中での原発再稼働に突き進むアベ政権を許すことができません。

写真はたわわに実る紫式部で、塀を乗り越える枝を古木で防御のようです。

ところでニューヨークの国連本部で昨日、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応が焦点となる中、核兵器の開発や保有などを法的に禁止する「核兵器禁止条約」の署名式が行われ、長崎・広島の両市長も参加です。国連のグテーレス事務総長は、「条約は核兵器のない世界に向けた重要な一歩となる。世界と子どもたちの未来を危険にさらすことはできない」として、条約の意義を強調です。

アメリカの核の傘で守られている日本は、「現実的な核軍縮にはつながらない」と条約に反対で、これを被爆国の国民としてどう受け取ればよいのかと悲しい思いです。そして国連総会に出席したアベ首相、北朝鮮に対して「必要なのは対話ではない。圧力だ」という演説に、子どもたちの未来を危機にさらすのではと不安と肌寒さを感じる終日です。


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