日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

強行採決

2006-11-15 | 考える

WebへのUPは滞ってるけど、欠かさず発行している週刊「野菜だより」(「たまご新聞」)今週号です。
無断引用部分を含め、本文を転載します。

 いま、農家の跡継ぎがいないのは、食っていけないというカネの問題もさることながら、もっと深いところでの生物としての無意識の防御本能のゆえなのかもしれない・・・って、その理由は本文末尾で。

 平潟町のTさん(大正13年生まれ)からうかがった話の一端です。
 昭和19年に中国戦線に送られました。敗戦後は、シベリア抑留。飯ごうの内蓋によそられたコウリャンの粥をすすって、石炭の露天掘りの作業に従事させられたそうです。
 「中国で日本兵は本当にひどいことをした。なかったことにしようなんてとんでもない」「シベリアで、若く体力があった自分は生き残れたが、徴兵検査で乙三種合格-40代で子どもがいて開戦当時であれば招集されることはなかった-というような人がバタバタと死んでいった」「安部がテレビに映るとクラツケたくなる。あんな奴をのさばらせたら、孫たちが戦争にとられるかもしれない」
 いっしょに訪ねた同じく平潟のFさんは大の映画好きだそうです。
 「あのジョンウェイン主演『駅馬車』が日本で公開され、ヒットしたのは昭和15年。それが、翌年には太平洋戦争が始まったんだ」
 庶民が浮かれているときに戦争への道は着々と準備されているという意味に聞きました。
 けさの新聞では松坂投手が大リーグへ行くニュースが踊っています。その隣には、教育基本法の改悪案が衆院委員会で強行採決された記事。
 千葉県に住む友人のSさんが、書いています。
 “お金払ってヤラセ発言させて、それで「国民の声を聞いた」とうそぶくのが国民の代表だ、その「偉い人」を尊敬しろ、と教えようというのですね。反対意見を切り捨てる政治がまかり通る国を「愛せよ」と法律で強制しようというのですね。(中略)わが愛するこの国のこどもたちに、真理を探求する心と、力の強い者の暴力を許さずに世界中の人々と仲良く心を育てるためには、「代表の言うことは信用するな」「決められたルールは守るな」と教えなければならないのですね。せつないこと。”
 さきのFさんは、こんな話も。
 「昭和18年に雨の神宮球場で挙行された学徒出陣の壮行会。じつは軍に招集されたのは文系の学生だった。理系の学生は温存された」
 聞いていて、ある精米所の親父さんが「芸は身を助くというが、自分は精米業を営んでいたので兵隊にとられずに済んだ」と話してくれたのを思い出しました。
 役場の職員が鉛筆をなめなめ赤紙を送る名簿をつくったんだろうけど、百姓なんかは真っ先に戦場に送られちゃったわけで。そっかぁ、いま農家の跡継ぎがいないってのは、無意識の防御本能のゆえなのかもしれないぞぉ。
 とすると、きっぱり戦争への道をストップさせることが、日本で農業をやる人を増やすことにつながるってわけかぁ。

話の飛躍がすぎると言いたい人も、
許容範囲だと言ってくれる人も
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通学路

2006-11-14 | 母ちゃん

31母ちゃんは、末っ子が通う小学校でPTAの役員をしています。
会長さんを先頭にとてもがんばっているようで、たとえば、
通学路の危険箇所をピックアップして一覧図をつくり、
現地には看板を立てるとかで準備作業を重ねているようです。

31父ちゃんのほうは、さっぱり学校とは関わらないのですが、
母ちゃんの命令にはさからえず、手伝いをさせられています。
その一つが上の図「明徳小学校通学路危険箇所一覧」です。
関係各位への業務連絡になるかな、
大きな図面もリンクさせておきます。

父ちゃんも少しは手伝ってるのかと思ってくれた人も、
ふんっアリバイじゃんって冷たい人も
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つまみ食い

2006-11-13 | 暮らし

写真を見ながらひろってみると、
春菊、白菜、きゃべつ、みずな、ビタミン菜、ターサイ、かぶ、レタス、大根、ブロッコリー、ねぎ、さつまいも、ミニトマト、ピーマン、とうがらし、ニンニク、並べるの忘れたけどサトイモ。
農薬も肥料も使っていないでとれた野菜たちです。
で、
手前のコンテナ内は鶏のごちそうになります。
と、
なんでも有効活用できるのが「有機農業」。

さて、
この野菜も積んで、そして玉子の配達に行くのは・・・

新潟県村上市のほうの視察から戻って、
「北茨城九条の会」(準備会)の打ち合わせに出たり、
その賛同呼びかけに歩いたり、
地元の神社のお祭りに向けて太鼓の練習に励む息子たちとお囃子保存会の人たちにお茶だし当番に出かけ、お母さん方と交流したり、
毎週発行の「北茨城民報」の記事を書いたり、
しんぶん「赤旗」日曜版を150部以上も配ったり、
市の生涯学習家庭教育部会の「子育てのびっこゼミ」に参加して、保育園の若い栄養士さんの意欲ある発言に感激したり、
ある集いに誘われて、バングラディシュで医療活動に参加してきたという医師の講演を聴き、この話をPTA連絡会の講演会でもしてもらえないかと、PTAの会長さんに連絡をとったり、病院の事務長さんにかけあったり、
地元出身で今は東京に住んでいる人の地権問題で相談を受けたり、
「雨情の里音楽祭」への出演者の1人としてコーラスのレッスンに参加したり、
ひたちなか市で告示された市議補選の応援に行ったり、
と、
先週も忙しかった31母ちゃんの仕事。

ちなみに、
その前の週は、11月1~3日と視察で九州へ。
帰り道に羽田空港から「赤旗まつり」に立ち寄って最終列車で帰宅したこととか、翌4日には海外出張の仲間の分も合わせ200部以上の新聞やら玉子やらを配達した苦労とか、翌5日には地元の大きな祭りに足を運んだ話題とかは省略。

さて、本題。
視察で訪ねた佐賀県の鹿島市やら鳥栖市やら山口の下関市やらで、フグをはじめ魚や肉はいっぱい食べたけど、
とにかく野菜が少なかった、とか。
で、
数日ぶりに、うちの野菜の緑を見て、
なんて豊か! と感激しながら、
ミニトマトをつまんでいるところを、
11月8日に撮影した写真です。(長文恐縮)

父ちゃんも手伝ってやれよと言う人も、
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まずカメラ

2006-11-10 | 野良から
おすすめはしないけど、画像をクリックすると大きくなります。
またしても手をケガしてしまいました。こんどは右手の小指。
黒米のモミすりをはじめたところで、
回転してる米選機のなかに手を入れてしまった。

きのうの朝、
宮沢さんへのおみやげに間に合わせようとして、
あせって作業したもので・・・

まぁ、
治療の前に写真なんか撮ってるんだから、
同情はいただけないでしょうけど。

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赤米、黒米

2006-11-08 | 野良から

オダがけで乾燥させた古代米です。
無農薬・無肥料栽培で自然乾燥。
これ以上のぜいたくはないなぁ。

手前半分が黒米、向こう半分が赤米です。

残っている憲法の田んぼは、「ミドリモチ」という品種。
モミは黒い色で目立つけど、籾すりすると薄い緑色で、
一般の餅米とあまり差はありません。

というわけで、
今年(も)販売できるのは黒米と赤米の2種類のみ。
2段がけしてるけど、とにかく写っているもので全部です。

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完 売

2006-11-07 | 神没鬼出

下にある写真ではつまらないので、とりあえず↑を。
赤旗まつり会場でヒューマンファーマーズのミニコンサートがおこなわれ、
泣かせたり、笑わせたり、勝手にまちがったり・・・
おつかれさま。

で、本題。
下の写真の画面左に見えているのが、
前号の「ホテル・ブルーシート」(^^;

3日目の午後で、
イワナや赤飯や野菜はすでに売り切れ。
焼き鳥や地ビールも完売間近というところ。
途中の人だかりの場面は、写真撮りなどする余裕はありませんでした。

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ホテル夢の島

2006-11-06 | 神没鬼出


4日ぶりでパソコンに向かっています。
写真は、
東京江東区夢の島にあった「ホテル・ブルーシート」。
新築直後から3泊を過ごしましたが、
すでに今は解体・撤去されています。

あ、
肖像権を無視して人物を紹介すると
右は茨城農民連の書記長、シンくん、
左は秋田から来た助っ人、ロクロウさん。
その向こうには、
帰りそびれたという客人が寝ています。
ついでに書いちゃうと、
兄貴の歯ぎしりがうるさいとエツロウさんは車中に3泊。
別テントには、ミッちゃんと3連泊のトモちゃん。

とにかく疲れた。帰りは眠くて眠くて・・・
きのう深夜、なんとか無事に帰宅しました。

4年ぶりに開かれた「赤旗まつり」で、
過去の関連記事はこちらほか。

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むかし入浴

2006-11-05 | 北海道から

一昨日も昨日も、そして今日までパソコンの前に座れないので、事前にUPしています。
という手抜きもあって北海道06

No.2327は、カジカを観察に行ったわけではありません(^^;

目的は、むかし無料で入れた河原の温泉。
残念ながら写真のとおり、廃墟となっていました。
場所を当てられる人がいたらすごいなぁ。

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寺子屋の段

2006-11-04 | 考える


西塩子の回り舞台で演じられた歌舞伎の一場面です。
「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」
主君のために我が子の首をはねて、その首実検に立ち会うという武士の悲哀が描かれていました。なんとも残酷で悲しい芝居です。
会場では、
「せまじきものは宮仕え」というテーマが紹介されていました。
が、
後で調べたところ、
子供の命に代えても果たさなければならない忠義とやらの愚かしさを感じたり、それを批判的に思うことを作者はねらっていたという説もあると知りました。
そもそも歌舞伎は、庶民のために存在していたもの。幕府は、そうした批判的な歌舞伎に対して上演禁止令を通知し、取り締まりを強化したにもかかわらず、それでも「地芝居」は続けられていたそうです。封建時代、もっとも劣勢にたたされていた庶民たちの思いを、やんわりと代弁するのが、じつは「地芝居」なのだとか。
とは、
ほとんどネットからのぱくりです。

ひるがえって、
私たちが生きている今という瞬間。
かつて「お国」のために命をも捧げる国民をつくった教育勅語を、
国会で民主党の代議士までもがなつかしがっています。
そして戦後の民主主義の土台を育ててきた教育基本法の改悪がねらわれています。
そんななかにあって、
畑の中につくられた伝統の舞台で、封建主義や忠義とやらに疑問を投げかける庶民の芝居が演じられたのでした。
すごい。

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西塩子

2006-11-02 | まち


No.2324の全景です。
常陸大宮市は、「西塩子の回り舞台」

くわしい説明は、Googleなどで検索してください(^^;(きっぱり手抜き)

NOCUSでも、No.983で紹介したことがあります。
1ヶ月以上かけて作って、たった2日で解体してしまいます。
毎年の開催はさすがに大変。でも技術を伝承するために、
3年に1回の取り組みだと聞きました。
とすると、あれっ? 計算がずれちゃう。
どなたか経緯をご存じの人いますかぁ?

(もう1回くらいつづきます)

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95年前から

2006-11-01 | まち

No.2316で、山の下のほうに写っている建物です。
大北川沿いにある水力発電所で、正式には
東京発電株式会社の石岡第一発電所かな。
1911年(明治44年)に発電を開始し、いまも現役です。
文化庁から登録有形文化財の指定を受けています。

No.2323は、その排水口。落差162m、毎秒3.9tの水が、4800kWの発電をしています。
これは、北茨城市内の一般家庭で使う電気のおよそ半分にあたるそうです。
(もう1回くらいつづくかな)

水の量は「立方メートル」で説明を受けましたが、機種依存文字を使わないと単位ばかり長くなってしまうので、トンに置き換えて表記しました。

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