日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

予期せぬ陥没

2006-12-15 | 考える

前号のつづきじゃないけど、振り回されたといえば、
用水路岸が陥没して、写真のとおり穴があいてしまいました。
復旧作業は、来春のエハライのときにやることになりました。
(「エハライ」の説明は後ほど)

という話と、なんとなく関係あるような、ないような、
佐々木憲昭さんのメールマガジンを無断転載します。



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   日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
  ..。oO○.。o○ 憲 昭 e た よ り ○Oo。..○o。. 2006/12/15 第189号
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 ◇◆"今週の憲昭さん"◆◇

  メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。――今日も、発信が 遅くなって申し訳ありません。

 議事堂と議員会館のあいだの歩道は、黄色い絨毯(じゅうたん)のように、 イチョウの葉でびっしり敷き詰められました。しかし、議事堂なかの赤い絨毯の上では、今週も与野党の熱い攻防が繰りひろげられました。
 攻防のピークは、水曜、木曜、金曜に集中しました。まず、参議院の教育基本法特別委員会での強行採決を許すか、断念させるか。――この厳しい攻防がおこなわれたのです。
 私は昨日、その参議院の教育基本法特別委員会の井上さとし参議院議員の質問などを傍聴しました。
 夜の6時過ぎ、参議院の教育基本法特別委員会で、自民党議員が、突然、質疑打ち切り採決の動議を出し、中曽根弘文委員長が「法案に賛成の方の起立を求めます」と宣言。野党が委員長席に詰め寄って抗議するなか、与党の自民党と公明党の多数で、教育基本“改悪”法が強行採決されました。

 この採決は、たいへん理不尽なやりかたで強行されました。朝から昼にかけて断続的に開かれた理事会では、与野党の間で「締め括り総括質疑」をやるとか、「質疑を終局させる」とか、「採決する」などという“合意”はいっさいありませんでした。それなのに、一方的に採決を強行したのです。これは、議会制民主主義を破壊する暴挙というべきです。子どもの将来を決める大事な法律が、このようなやり方で強行されるなど、絶対にあってはならないものです。

 ところが、今日の「読売新聞」を見て、私は唖然としました。なんと「参院の自民、民主両党は別の『円満採決』のシナリオを水面下で練り上げていた」というのです! いったいこれは、どういうことなのでしょうか。 民主党は、オモテでは他の3野党にたいして、「結束して政府与党の教育基本法改悪法案の成立を阻止する」といいながら、ウラで自民党と円満成立を「約束」していたというのですから、ほんとうに呆れますね。……考えてみると、もともと民主党の教育基本法「改正」案は、自民党とほとんど変わらないばかりか、「もっと右だ」と言われてきました。事実上“悪政の競い合い”というべきものだったのです。最後の土壇場で、その本質が露呈した、といえるかも知れません。

 その「円満採決」のシナリオとは、……14日午前の質疑を終えた際、中曽根委員長が「質疑終了」を宣言する。―→野党が抗議する。―→中曽根委員長が休憩を宣言する。―→与党が譲歩し、同日午後に締め括り総括質疑をおこなう。―→その後、円満に法案の討論と採決をおこなう。……これが自民・民主の「約束」だったというのです。
 これでは、自民党・民主党による「やらせ」そのものではありませんか! 

 そんな“ワル企み”が、すんなり成功するわけがありません。じつは中曽根委員長に、その内容が伝わっていなかったというのです。午前の質疑が終わったとき、中曽根氏はどうしていいかわからず、しばらく無言のまま机の上を探しまわっていました。そして「質疑終局」を言わないまま「休憩」を宣言しました。私はその場にいて、委員長がどうしてモタモタしているのか、よく分かりませんでした。中曽根氏が読み上げるべき「セリフ」を、誰も渡していなかったのですね。
 「読売新聞」によると「野党が抗議する場面がなくなった結果、シナリオは白紙に戻った」というのです。

 このような参院教育特でのウラ取り引き(出来レース)は、民主党の幹部にも伝わっていなかったため、鳩山幹事長ら衆議院側が激怒。そこで一気に、共産、社民、国民新各党と内閣不信任決議案の提出に至ることになった。――これは、マスコミの“うがった見方”かも知れません。
 しかし今日、共産・社民が「内閣問責決議案」(不信任案)を出すべきだと民主党にいくら呼びかけても、参議院側の民主党がこれに同調しなかったことを考えると、なるほどと思わざるをえません。政治の世界には、ウラのウラがあるものですね。

 国民の立場に立って真摯に対応してこそ、明るい先が開けてくるのだと思います。国会の内外で誠実に努力している日本共産党の姿を、多くに人々に知っていただきたいと、心から思います。


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